悩める女子必見! 先輩女性が人生の楽しみの画像_1

最近では『ロング,ロングバケーション』など、シニア世代の終活を描いた作品が多く製作されていますが、今回は自分の訃報記事を生前に書くことを思いついた老婦人と若手新聞記者という、凸凹コンビが織りなすドラマを描いたユニークな作品をご紹介。60年以上ハリウッドで活躍し続ける大女優シャーリー・マクレーンと、若手女優のアマンダ・セイフライドが初共演を果たし、共にプロデューサーも務めています。 ビジネスの成功で財を成したハリエット(マクレーン)は、新聞記者のアン(セイフライド)に訃報記事を書くよう依頼するものの、自己中心的な彼女をよく言う友人や知人は皆無。そこでハリエットは最高の訃報記事を完成させるため、疎遠だった娘との関係を修復しようと奮闘したり、地域のコミュニティセンターで出会った9歳の女の子に“人生の影響を与える”ため、先生役を買って出ることに。自分に都合のいい事実を積み上げるための不純な動機ではあるけれど、81歳にしてラジオDJになる夢を叶えてしまうなど、彼女のパワフルな行動力が、自分に自信が持てないアンに次第に影響を与えていきます。 周囲を萎縮させるような強気な態度も、男性と同等に仕事で成功するために身につけたよろいだったことが明らかになると、いじわるばあさんのイメージが激変。「自信のなさは野心を萎えさせる」、「もっと失敗をしなさい。失敗すれば生きられる。失敗すればより賢くなる」、「いい1日ではなく、意味のある1日を」など、ハリエットの口から飛び出すポジティブな名言の数々は、アンだけでなく、すべての女性たちの背中を押してくれるはず。こんな先輩が身近にいたら……。そんな気持ちにさせられる1本です。 (文/松山梢) ●2/24〜シネスイッチ銀座ほか全国公開 © 2016 The Last Word, LLC.All Rights Reserved.

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