貫地谷しほり 今月は、舞台『七年ぶりの恋の画像_1
話し手:貫地谷しほり かんじや・しほり●1985年12月12日生まれ、東京都出身。LaLaTVドラマ『私たちがプロポーズされないのには101の理由があってだな season2』に出演 聞き手:ライターゆっこ 舞台に出演する俳優を数多くインタビュー取材するほか、ステージコラムを執筆

『七年ぶりの恋人』

貫地谷しほり 今月は、舞台『七年ぶりの恋の画像_2
宮藤官九郎が作・演出を手がける大人計画公演の人気シリーズ。2005年『七人の恋人』、2008年『七人は僕の恋人』を経て、7年ぶりに帰ってきた今作は、1980年代の歌謡曲タイトルをもとにしたオムニバスコント集。出演者は、阿部サダヲ、池津祥子、伊勢志摩、皆川猿時、村杉蝉之介、荒川良々、少路勇介、宮藤官九郎と劇団員が勢ぞろい。◆10/29~11/29 下北沢 本多劇場(大阪公演あり) ●大人計画 TEL03・3327・4312

お客さんの笑い声を生で聞けるのは、役者の醍醐味!

ゆっこ(以下Y) 『七年ぶりの恋人』は、宮藤官九郎さんが今やりたいことをストレートに表現したという大人計画の劇団公演“ウーマンリブシリーズ”の13回目となる作品です。 しほり(以下S) これはもう、阿部サダヲさん、皆川猿時さん、荒川良々さんという過去に共演させていただいた方々が出演されるという理由だけですぐに観にいきたくなった作品。阿部さんとは去年スペシャルドラマでご一緒させていただいたのですが、心がギュッとつまったステキな方で、単純に大好きなんです(笑)。猿時さんはすごくシャイな方なのに、ある撮影で私に抱きついて首のにおいをかが なきゃいけなくて、大変そうだったなってという記憶があります(笑)。良々さんも含めて、大人計画の役者の皆さんはコメディ作品で激しい役柄を演じることが多いせいか、ついご本人のキャラクターもそちらに近いのかなと思ってしまいがちです。でも、実際にお会いすると皆さん少し照れ屋で、おしゃれでカッコいい方々ばかりです。 Y) 意外にも、宮藤さんとはまだお仕事されたことがないとか。 S) そうなんです。でも、宮藤さんが脚本や監督を務められた作品はたくさん観ています。映画『謝罪の王様』はラーメンのスープが飛んだのに謝らなかった……というとても些細な出来事をこんな壮大な物語にできるんだ! って感動しながら観た覚えがあります(笑)。 Y) 今作は、歌謡曲のタイトルをもとに“くだらない物語”を描いたオムニバスコント。そういう意味では、映画の世界観に近いかもしれないですね。 S) コントはあまり詳しくないですが、今年の夏に『もとの黙阿弥』で久しぶりの舞台に立ってみて、やっぱりお客さんが笑ってくれることがいちばん大事だなと思いました。いくら役者がプランを練っても、喜んでもらえないと意味がない。機会があれば、客席がドッカンドッカンわくようなコント作品にも挑戦してみたいです。

--------------------- MORE2015年12月号・さらに詳しい情報は雑誌MOREをチェック! 取材・文/吉川由希子 撮影/北浦敦子 ヘア&メイク/SAKURA(アルール) スタイリスト/青木宏予 ---------------------

【貫地谷しほり 舞台に恋して】記事をもっと見る>>
電子版も販売中!ご購入はこちらから>>