貫地谷しほり 今月は、舞台『七年ぶりの恋人』に恋して♡
『七年ぶりの恋人』
お客さんの笑い声を生で聞けるのは、役者の醍醐味!
ゆっこ(以下Y) 『七年ぶりの恋人』は、宮藤官九郎さんが今やりたいことをストレートに表現したという大人計画の劇団公演“ウーマンリブシリーズ”の13回目となる作品です。 しほり(以下S) これはもう、阿部サダヲさん、皆川猿時さん、荒川良々さんという過去に共演させていただいた方々が出演されるという理由だけですぐに観にいきたくなった作品。阿部さんとは去年スペシャルドラマでご一緒させていただいたのですが、心がギュッとつまったステキな方で、単純に大好きなんです(笑)。猿時さんはすごくシャイな方なのに、ある撮影で私に抱きついて首のにおいをかが なきゃいけなくて、大変そうだったなってという記憶があります(笑)。良々さんも含めて、大人計画の役者の皆さんはコメディ作品で激しい役柄を演じることが多いせいか、ついご本人のキャラクターもそちらに近いのかなと思ってしまいがちです。でも、実際にお会いすると皆さん少し照れ屋で、おしゃれでカッコいい方々ばかりです。 Y) 意外にも、宮藤さんとはまだお仕事されたことがないとか。 S) そうなんです。でも、宮藤さんが脚本や監督を務められた作品はたくさん観ています。映画『謝罪の王様』はラーメンのスープが飛んだのに謝らなかった……というとても些細な出来事をこんな壮大な物語にできるんだ! って感動しながら観た覚えがあります(笑)。 Y) 今作は、歌謡曲のタイトルをもとに“くだらない物語”を描いたオムニバスコント。そういう意味では、映画の世界観に近いかもしれないですね。 S) コントはあまり詳しくないですが、今年の夏に『もとの黙阿弥』で久しぶりの舞台に立ってみて、やっぱりお客さんが笑ってくれることがいちばん大事だなと思いました。いくら役者がプランを練っても、喜んでもらえないと意味がない。機会があれば、客席がドッカンドッカンわくようなコント作品にも挑戦してみたいです。
--------------------- MORE2015年12月号・さらに詳しい情報は雑誌MOREをチェック! 取材・文/吉川由希子 撮影/北浦敦子 ヘア&メイク/SAKURA(アルール) スタイリスト/青木宏予 ---------------------