今月のオススメ★BOOK『テミスの休息』『おめかしの引力』
人が人を救うやさしい奇跡『テミスの休息』藤岡陽子
高校生の息子を持つシングルマザーの沢井涼子は、4歳年下の弁護士・芳川有仁のもとで事務員として勤めている。日々、納得のいかない婚約破棄や予想外の遺言など、さまざまな苦しみや悩み、迷いが持ち込まれるが、真摯に寄り添う芳川のひたむきさに、依頼人もひとりまたひとりと救われていく。少しずつ重なりゆく6つの短編からなる感涙小説集。(祥伝社 ¥1500)
“おしゃれ道”の トライ&エラー『おめかしの引力』 川上未映子
芥川賞作家がつづった、おしゃれにまつわる爆笑エッセイ。自分の中の「大阪部」が買わせるヒョウ柄の服、リボンやパフスリーブへの偏愛、命がけのロングスカート、臨月のウェディングドレス……。日々の“おめかし”に一喜一憂するもようは、ファッション好きがゆえに悩む女子なら誰でも「わかるー(笑)」の連続になるはず。私物の写真も! (朝日新聞出版 ¥1400)
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