【TOMORROW X TOGETHER】ソウルコンレポ 「MOAと5人で作る、青春の景色」
TOMORROW X TOGETHERが、13都市を巡るワールドツアーを開始
8月3日〜6日に開催される米国の大型音楽フェス「Lollapalooza」のヘッドライナーを務めることが発表された、韓国の5人組ボーイズグループ、TOMORROW X TOGETHER。
彼らが、アジア、アメリカなど13都市を巡回するワールドツア『TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : SWEET MIRAGE>』を、2023年3/25(土)・3/26(日)に韓国・ソウル、オリンピック公園内のKSPO DOMEでスタートさせました。
3/26(日)の模様をレポートします!
『TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR 』
幕開けは『Blue Hour』。会場に爽やかな風が吹き渡る
ライブの幕開けを告げる鐘が鳴ると、会場中央にメリーゴーランドが出現。光のシャワーが降り注ぐ中、メインステージ中央に貴公子ルックの5人が登場! 時計の針をイメージしたダンスが印象的な『Blue Hour』、トロピカルハウスジャンルの『Can't We Just Leave The Monster Alive?』をパフォーマンスし、会場を一気に明るく、爽やかな雰囲気で包み込んで。メンバーたちが「盛り上がっていきましょう!」と叫び、BEOMGYUが「TXTが、皆さんに見せる“SWEET MIRAGE(甘い蜃気楼)”がどんなものなのか期待してください」と、MOA(ファンの呼称)に語りかけると、ドームの熱気は急上昇。
カラフルなTシャツスタイルに着替えた5人は、バスケットボールを使いながら『Drama』をフレッシュに歌い上げ、ダンサブルな『No Rules』、ファン悶絶のキュートな振り付けが魅力の『Cat & Dog』を披露。特に、HUENINGKAIがワンワンポーズ、SOOBINが照れながら猫ポーズを決めた瞬間、MOAから大歓声が!
この後のMCでメンバーは、MOA棒(ペンライト)を使ってファンと団結力を図るゲームに挑戦。ファンの必死な姿に、5人は「かわいい」と連呼していました♡
MCを終えると、『Run Away』(「9と4分の3番線で君を待つ」)をパワフルにパフォーマンス。マジカルな雰囲気の中、センターステージにひとり残ったHUENINGKAIが幻想的なダンスをくり広げたのち列車に乗り込と、ステージ中央に映し出された時計の針が戻り、また進み始める。
すると、列車から降りてきた5人は、TAEHYUNのハイトーンボイスが切なさをかき立てる『We Lost The Summer』、真っ赤に染った雪降るステージの中を彷徨うYEONJUNの姿が印象的な『Can’t You See Me?』を展開。楽曲世界へとグッと引き込むステージで、観客の心を奪いさりました。
TXTの多彩な音楽を怒涛の勢いでパフォーマンス
映像をはさみ、ローゲージニットやチェーンロックのロックスタイルで登場したメンバー。『0X1=LOVESONG (I Know I Love You) feat. Seori』、続いてMVを連想させるオープンカーに乗ってエモポップパンクの『LO$ER=LO♡ER』、TAEHYUNとHUENINGKAIが制作に参加した『Dear Sputnik』、グループ初の英語曲『Magic』を続けて披露。感情を解放させるかのように歌い上げ、会場に一体感が生まれました。
次のコーナーでは、HUENINGKAI×TAEHYUN、SOOBIN×BEOMGYU、YEONJUNの順で、妖艶なダンスパフォーマンスを披露。そして、そのムードのまま『Opening Sequence』を歌い上げ、TXTの高い表現力を証明しました。
続く『Anti-Romantic』で観客は、五者五様の美声を心ゆくまで堪能。途中、SOOBINの乱れた髪を、HUENINGKAIが直してあげる姿にほっこりしたMOAも多いのでは?
コロコロと曲調が変化する『Eternally』では、冷静と情熱の間を瞬時に行ったり来たりするかのようなパフォーマンスを展開。
ライブ後半戦へ突入。光線が差すステージに、白のロックTに着替えたメンバーが現れ、YEONJUNのキリングパートや、BEOMGYUが口にくわえたバラに火をつけるパートで盛り上がる『Good Boy Gone Bad』を披露。そして、TAEHYUNの腹チラに悲鳴が上がった『Tinnitus (Wanna be a rock)』、『Devil by the Window』をパフォーマンスし、会場のボルテージは最高潮に。
ブルー×ゴールドを基調としたジャケットに身を包んだメンバー。『Angel Or Devil』、そしてYEONJUNとBEOMGYUの寸劇(?)が微笑ましい『Ice Cream』では観客にサイン入りボールを届ける場面も。
MCでは、この後に歌う『Happy Fools (feat. Coi Leray)』のYEONJUN考案の振り付けをみんなで練習することに。ダンス上手なMOAに、メンバーは「なんでこんなに上手なの!」と驚いた様子でした。ちなみに、MOAだけでなく、この日の公演を観に来ていたパン・シヒョクプロデューサーも、メンバーからのおねだりに応えて照れながら振り付けを披露していました!
そして、次がラスト曲であることを告げられたファンの気持ちを代弁したHUENINGKAIの「ダメーーー!」に爆笑が巻き起こったMCをはさみ、最新曲『Sugar Rush Ride』で本編は終了しました。
今までもこれからも。MOAと5人で作る青春の景色
MOAの熱烈なアンコールを受けて現れた彼らは、なんと船上に。ここで披露したのは壮大な一曲『Farewell, Neverland』。続けて、今回のツアーに来てくれるファンのために作った新曲『Blue Spring』を情感たっぷりに。
TAEHYUNはこの曲について、「“青春”は、青い春と書きますよね。MOAの皆さんに会うまで僕たち5人の世界は、いいことばかりある暖かい春のような時間ではなかったような気がします。輝く青春とも違って、春とはかけ離れたブルーな日々だったように思います。でも、MOAに出会ったことで春がやってきたという内容の曲です」と解説。
続けて、SOOBINが、「僕たちの青春が始まったのは、(デビュー日の)3月4日。TXTというチームとして、MOAの皆さんと出会った日で、皆さんに出会って凍っていた心が溶けた記憶を思い出しながら、5人で歌詞を書きました」と明かしました。
BOEMGYUは、「このツアーが終わる頃には、この曲をMOAと一緒に歌いたい」と話すと、MOAは「5人のためなら頑張る」という表情を浮かべていました。
感動でいっぱいのメンバーのコメントを紹介!
ライブの残り時間がわずかとなり、5人は一人ずつ最後の挨拶をすることに。
特に印象的だった部分を紹介!
TAEHYUN
「KSPO DOMEは、歌手にとって憧れのステージ。昔から夢の舞台だったんですが、そこを僕たちのファンで、しかも2日間もいっぱいにできるなんて。僕は、僕がそんなにカッコいい人だと思っていないけれど、皆さんを見ていると大きい仕事をしている感じがします。大きい仕事をしている責任感を持って、みなさんの自慢になれるTAEHYUNになります。いつも本当にありがとうございます。皆さんは、僕の“ひらめき”です。『Blue Spring』だって、皆さんがいなかったら生まれなかったです」
YEONJUN
「こんなに大きなKSPO DOMEで、MOAの皆さんとライブができて、本当にありがとうございます。とても光栄に思います。さっき『Blue Spring』を歌いました。練習生の時は不安もありましたが、今は1万人のMOAの前で歌っていますし、今のこの瞬間、これ以上の“青春”はないと思います! 一回だけの人生で、青春をくれた皆さんに感謝しています。ありがとうございます」
BEOMGYU
「実は、昨日の公演で燃え尽きて、今朝起きたら肩が痛くて、今日のステージをちょっと心配していましたが、MOAの皆さんを見たら不思議と今日も全然疲れなくて。MOAの皆さんといると僕は“無敵”になります。ステージをしながら感じたことがもうひとつあって、皆さんさえいれば、僕は死ぬまで歌えて踊ることができると心から思いました。いつもありがとう!」
HUENINGKAI
「やっぱりこの時間って貴重ですね、本当にありがとうございます。“この瞬間のために生きてきたんだろうな”と思います。この夢のステージに立つことができて感謝していますし、皆さんの声が聞けて幸せです。青春を一緒に過ごしてくれてありがとう!」
SOOBIN
「ちょっと長くなってもいいですか? 昨日は家族が来ましたが、今日は感謝したい方々をお招きしました。実は、ミュージックバンク(SOOBINがMCを務めていた音楽番組)の方々が来ています。コロナ禍は、歌手にとって辛い時期だったのですが、ミュージックバンクで楽しく過ごした日々に支えられました。1年半、本当にありがとうございました。あと、練習生の時、友達もいなくて辛かったけれど、担任の先生が支えてくれました。ライブに招待すると言って、今日ようやく約束を守れました! 先生、ありがとうございます。おかげでデビューできました。そして、最後にMOAの皆さん。いつも感じるけれど(涙をこらえるような様子で)、今日の出会い、昨日の出会いが、それで終わるんじゃなくて、“これからの出会いを約束する場”になって欲しいです。次回も観に来てくれますよね? いつも皆さんが僕たちの味方であるように、僕たちも皆さんの味方です。後悔しないように全力で皆さんのことを愛します! 本当にありがとうございます。皆さんとの全ての瞬間を頭に入れておいて、疲れた時、辛い時に取り出してみますが、皆さんにも今日のコンサートがそういう思い出になっていたら嬉しいです。しばらく離れていても、今日のこの記憶でまた会える日まで楽しく日々を過ごしてください。また会えた時、今より成長した姿で、もっと幸せな記憶をプレゼントします。その時もぜひお付き合いくださいね。約束ですよー!」
そして最後は「以上、TOMORROW X TOGETHERでした」と挨拶をし、青春のきらめきを閉じ込めたようなサウンドの『Our Summer』で、3時間に及んだライブの幕を閉じました。
4月からは大阪公演を皮切りに日本公演がスタート!
日本公演『TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : SWEET MIRAGE> IN JAPAN』は、4月に大阪・丸善インテックアリーナ大阪、埼玉・さいたまスーパーアリーナ、神奈川・横浜アリーナ、愛知・ポートメッセなごや第1展示館(名古屋市国際展示場)の4都市8公演の開催されます。観られるという方は、思いっきり楽しみましょう!
(P)&(C) BIGHIT MUSIC
文/海渡理恵