2024年注目の顔。佐野勇斗さんに直撃インタビュー!

Amazon Originalドラマ『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』に出演する佐野勇斗

日本独自の文化である“妖怪”と“オタク”カルチャーを、オリジナル脚本で描いたAmazon Originalドラマ『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』に出演する主演の佐野勇斗(さの・はやと)さんにお会いしてきました! 

俳優・アーティスト
佐野勇斗

さの・はやと●1998年3月23日生まれ。愛知県出身。2015年に映画『くちびるに歌を』で俳優デビュー。2019年に『ちはやふる―結び―』の演技が評価され、第28回日本映画批評家大賞の新人男優賞を受賞。最近では『真犯人フラグ』(NTV)、『トリリオンゲーム』(TBS)、劇場版『TOKYO MER 〜走る緊急救命室〜』など話題作に次々と出演。2023年日経トレンディが選ぶ“2024年 来年の顔”に選出。5人組ダンスボーカルユニット・M!LKのメンバーとしても活動中。

『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』ってこんな作品!

Amazon Originalドラマ『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』に主演する佐野勇人&吉川愛のキービジュアル

©️ 2024 Amazon Content Services LLC or its Affiliates

佐野さんが演じるのは、恋人が欲しくてしかたないゲーム好きの大学生・犬飼忠士(通称:ハチ)。500年越しの復讐の使命を背負った美しい妖怪の女性・イジー(吉川愛さん)を興味本位で異世界から召喚してしまい、なし崩し的に“男女の契り”を交わすところから物語が始まります。 

Amazon Originalドラマ『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』に主演する佐野勇斗&吉川愛のキービジュアル

(左)佐野勇斗さん演じる“ハチ”こと犬飼忠士・(右)吉川愛さん演じる妖怪イジー
©️ 2024 Amazon Content Services LLC or its Affiliates

男性と肉体的な関係を持つことでしか生き延びるためのエネルギーを得られないイジーと、彼女に強く迫られてつい関係を持ってしまったハチ。ある人間の一族への復讐を果たすために殺人もいとわないイジーに対して、ハチはなんとか穏便に問題を解決しようと奮闘します。そんなふたりの奇妙な関係と復讐劇に周囲の人々が巻き込まれていく、バトルアクションあり・ミステリーありの、ユニークな妖怪ラブコメディです。

監督は、『今夜、世界からこの恋が消えても』『ホットロード』などで知られる三木孝浩さん。制作総指揮・オリジナル脚本は、『Expats』(邦題:『エクスパッツ ~異国でのリアルな日常~』)、『NCIS:Hawai‘i』『Grace』のヤルン・トゥさんと、『Grace』のザック・ハインズさんが手がけています。

「自分の裁量で演じられるオリジナル作品は本当に楽しい!」

Amazon Originalドラマ『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』で犬飼忠士役を務める佐野勇人さん

―本作は、原作となる漫画や小説などがない、Amazon MGM Studiosの完全オリジナル脚本のドラマですね。主役として作品の世界観を引っ張っていくにあたり、どのように脚本と向き合いましたか?

佐野さん
佐野さん

監督やプロデューサーの意見をうかがいながらも、自由に演じさせていただきました。オリジナル作品ということもあって、固定観念なしに観ていただけるので、演じるほうも観るほうも純粋に作品を楽しめるのではないかなと思います。

Amazon Originalドラマ『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』に主演する佐野勇斗

佐野勇斗さん演じるハチは、ゲームサークルに所属する、パートナーが欲しくてしかたない大学生
©️ 2024 Amazon Content Services LLC or its Affiliates

―佐野さん流に、ハチを自由に演じたポイントを教えてください。

佐野さん
佐野さん

作品紹介文には“ハチはオタク設定”と書かれていますが、僕の中ではあまりオタク要素は意識しなかったんです。焦ると口調が速くなるとか自分に自信がない感じで演じてはいますが。ただゲームが好きで、頼りないところはあるけれどもピュアでまっすぐ。正直な男の子、っていう位置づけです。

僕自身にも、ギークな要素はあんまりないと思うんですよね……素質があるとするならば、どちらかというとインドア派という点でしょうか。あとは友達といる時など、普段はあまりベラベラしゃべらないことかな。

―三木監督は、2022年3月のPrime Video Presents Japanの記者会見で本作の発表に臨んだ時、「とにかく楽しい作品にしたいんですよね」と本当にうれしそうでした。監督とのコミュニケーションはいかがでしたか?

佐野さん
佐野さん

三木さんとはデビュー作でご一緒してから2度目の現場でした。自由に演らせてくださるタイプの監督さんです。いったん僕が自由に演じてみてから、「もう少し抑えようか」「もっと(オーバーに)やってみてもいいんじゃない?」とチューニングしながらも役者の意見も聞いてくださって、合わせてくださるので、とても演りやすかったです。

僕より、イジー役の吉川さんのほうがよく話し合っていた記憶があります。イジーは人間じゃないじゃないですか。

Amazon Originalドラマ『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』に出演する吉川愛(妖怪イジー役)

吉川愛さん演じるイジーは、人間のとある一族への復讐を使命とし現代に甦った、強く美しい妖狐
©️ 2024 Amazon Content Services LLC or its Affiliates

―吉川さんは“人ならざる者”を演じなければならないですからね。

佐野さん
佐野さん

そうなんです。「妖怪って難しい」と結構悩んでいた印象です。“いかに自然に演じるか”はどの役者の根底にもある考えだと思うんです。「いるいる、こういう奴〜!」っていうリアルさを出していくのが役者の仕事だと思うのですが、吉川さんはまず「妖怪って何……?」からスタートしたみたいで、ずっと「わから〜ん」と悩んでいるようすでした。

Amazon Originalドラマ『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』に出演する佐野勇斗と吉川愛の共演場面写真

©️ 2024 Amazon Content Services LLC or its Affiliates

Amazon Originalドラマ『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』に出演する佐野勇斗と吉川愛の共演場面写真

©️ 2024 Amazon Content Services LLC or its Affiliates

―そんな悩める吉川さんに対して、佐野さんから何か声をかけたりされましたか?

佐野さん
佐野さん

人じゃない者を人間が演じる以上、正解なんてないと思うし、僕は吉川さんの努力が素敵なイジー像になっていると素直に思えたので、「素敵だからそのままでいいんじゃない?」と、正直に伝えながら撮影しました。イジーは、妖怪っぽい妖艶な感じを出しつつ、ツンデレな可愛らしい一面もあり、すごく愛らしいキャラクターです。最近は、女の子が主導権を握る恋愛スタイルがとても多いじゃないですか? グイグイくるイジーと戸惑ってばかりのハチとの対比も見どころなんじゃないかと思っています。吉川さんも、恥じらいながらもそれをちゃんと演じていて、すごいなと思いました。

Amazon Originalドラマ『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』に出演する佐野勇斗とアントニーの共演場面写真

©️ 2024 Amazon Content Services LLC or its Affiliates

―ハチの親友・田貫R世凪(通称:タヌキ)役を演じるアントニーさんとの息もぴったりで、ハチ&タヌキ出演シーンはホッとできる癒しのターンになっています。何か思い出に残るエピソードはありますか?

佐野さん
佐野さん

ビンタが痛かったですね……バチーーーン! って、リアルにぶっ叩かれてるんですよ。
アントニーさんは僕よりも8つほど年上なんですけれど、年齢差を感じさせないように気さくに振る舞ってくださったんです。僕もすっかり打ち解けてしまって、撮影後半にはついタメ口なんかでお話しさせていただいちゃったりしていました。

Amazon Originalドラマ『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』に出演する、犬飼忠士の父で刑事役の反町隆史

©️ 2024 Amazon Content Services LLC or its Affiliates

―刑事としてイジーがらみの事件を追うハチの父・犬飼忠義役の反町隆史さんなど、脇を固める大人たちが豪華な点も本作の見どころのひとつですね。

佐野さん
佐野さん

求められることを即座にスマートに演じていらして、すごかったです。そしてさっそうと帰っていくんですよ、本当にかっこよかったなぁ。

ミラノファッションウィークに参戦! 春のおしゃれ計画は?

Amazon Originalドラマ『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』で犬飼忠士役を務める佐野勇人さん

―ミラノファッションウィークでZEGNA(ゼニア)のフロントロウに参戦し、帰国されたばかりですね。ミラノはいかがでしたか?

佐野さん
佐野さん

貴重な経験をさせていただき、ごはんもおいしかったし最高だったのですが、スケジュールがタイトで、いろいろ大変ではありました。トランジットを含めると片道の移動に20時間くらいかかってしまって。仕事で行かせていただいたので当たり前なんですけれど、自由時間があまりなくて。古着屋さんがたくさんあったので、1店舗に駆け込んで古着を買いました! 次はゆっくり行きたいですね。

―ファッション好きな佐野さん。2024年春のおしゃれ計画を教えてください。新しく買いたいものとか。

佐野さん
佐野さん

伊達メガネが欲しいです、黒縁のやつを狙っています! サングラスはたくさん持っているので、新しい小物を取り入れてみたいですね。

ドラマ主演+主題歌=ヒット! 国民的存在になるための道を探る

Amazon Originalドラマ『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』に出演する佐野勇斗

―俳優業にアーティスト活動にと、多忙すぎる佐野さんのエナジーチャージ方法を教えてください。

佐野さん
佐野さん

とにかく学び続けることです。今、英語をすごく勉強しています。ミラノであまり英語が通じなかったのが悔しくて、再開させました。僕、常に何かに追われている焦りのような感覚にとらわれがちなのですが、「自分を高められている!」と感じる時、安心するんです。自分の目標としていることに向けて、終わりのないマラソンに挑み続けている感じです。

―M!LKのニューシングル「Kiss Plan」もリリースされたばかりですね。渋谷駅の大きな広告の前で記念撮影をするファンの方をたくさんお見かけしましたよ!

佐野さん
佐野さん

ありがたいですね。そんなファンのみなさんの存在も大切なパワーの源です。とても安心します、本当にありがとうございます。
M!LKには“国民的グループになりたい”という目標があるんです。今年の11月24日でデビュー10周年になります。これまで長いようであっという間でした。僕が30歳になるまであと5年なんて、感覚的にはすごく早くやってくるんじゃないかな? 「ここ2〜3年で仕上がらねば!」という強い気持ちがあります。

―走り続ける佐野さんがかなえていきたい目標を教えてください。

佐野さん
佐野さん

個人的には、アカデミー賞獲得! もちろんグローバルを狙っていきたいのですが、いったん日本にしておきます。

ゴールデンタイムのドラマに出演して、ヒットさせたいんです。主題歌はもちろんM!LKが担当します。ドラマ主演・主題歌・そしてヒット。この3点セットが国民的グループへの第一歩だと思うんですよ。今の時代、TikTokとかInstagramでバズることも大切ですが、地固めをするにはやはり、ドラマやTVの影響力がまだまだ大きいと思います。

M!LKとしては東京ドーム公演。横浜アリーナまでは来たので。ここから先が非常に難しいのはわかっています。それでもやりきるには、やはりメンバーがドラマに出たり、露出を増やしたりしていって、M!LKをもっと知ってもらわないと! 地上波で冠番組を持ちたいし、紅白歌合戦にも出たいです。思いが届くまで、アホほど口に出してアピールしていきますし、努力を続けていきたいです。

Amazon Originalドラマ『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』

配信日/2024年3月22日(金)より、Prime Videoにて世界独占配信
話数/本編8話(1話約30分)
監督/三木孝浩
キャスト/佐野勇斗、吉川愛 / 反町隆史
北村有起哉 / アントニー(マテンロウ)、吉柳咲良、平祐奈、石井杏奈、栗原類
桜田通、加藤諒、望月歩、齊藤なぎさ / 板谷由夏
夏木マリ
竹中直人
橋本じゅん、真飛聖、野間口徹、袴田吉彦、濱田マリ

Amazon Originalドラマ『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』公式サイトへ

撮影/齊藤晴香 ヘア&メイク/望月光(ONTASTE) スタイリスト/伊藤省吾(sitor) 取材・文/沖島麻美

ベスト¥223300・シャツ¥115500・Tシャツ(3枚セット)¥86900・パンツ¥189200・シューズ¥144100/すべてマルニ(マルニ ジャパン クライアントサービス)

エディター&ライター
オキシマガジン(沖島 麻美)

編集&ライター歴18年目の姉MORE世代。宝島社『InRed』『GLOW』→ハースト婦人画報社『ELLEgirl』を経て独立。ベテランプロ目線で厳選した人気の上質プチプラアイテムやお役立ち情報を続々お届けしています♡