【間宮祥太朗&田中樹】ふたりが親友になるまで。『劇場版 ACMA:GAME 最後の鍵』インタビュー
幾多の死闘を経て築かれた友情は、決して揺るがない!
あらゆる欲望をかなえる99本の“悪魔の鍵”をめぐって繰り広げられる究極のデスゲームに挑む複雑な人間模様をスリリングに描いた人気TVドラマ『ACMA:GAME(アクマゲーム)』。その完結編として、ハロウィン直前の10月25日(金)に公開される『劇場版 ACMA:GAME アクマゲーム 最後の鍵』に出演している俳優・間宮祥太朗さんとアイドル・田中 樹さんをキャッチ! 半年間におよぶ撮影期間を経て、名実ともに大親友となったふたりに、作品の見どころや人生観を聞きました。
命懸けの超極限デスゲーム! 『ACMA:GAME』とは
『ACMA:GAME』は、『週刊少年マガジン』(講談社)に連載された大ヒットコミック『ACMA:GAME』が原作。この世のすべてを手にすることができるとされる99本の“悪魔の鍵”をめぐって、悪魔の能力を駆使して戦う人間たちが究極のデスゲームに挑みます。予測不能なストーリー展開とVFXを駆使したビジュアルで凄絶な頭脳バトルを描いたTVドラマが大きな話題となり、今年6月に終了したばかり。その興奮が冷めやらぬまま、集大成となる完結編が映画になりました!
映画では、“最後の鍵”をめぐる最終決戦が描かれます。主人公・織田照朝(おだ・てるあさ)を間宮祥太朗さん、照朝の親友でありライバルの斉藤 初(さいとう・うい)を田中 樹さんが演じます。そのほか、照朝の幼なじみである眞鍋悠季(まなべ・ゆうき)を古川琴音さん、天才ギャンブラーの上杉潜夜(うえすぎ・せんや)を竜星 涼さんが熱演。
謎の組織・グングニルに父を殺された照朝は、99本の“悪魔の鍵”をすべて破壊するため、父の残した言葉を手がかりに、鍵集めの旅を続けています。そんな照朝の前に現れる新たな敵は、謎の新興宗教団体を運営する兄と、人の心を読む力を持つ妹のきょうだい。そして99本目の鍵を持つ父の仇・崩心(ほうしん)。照朝は、親友の初と悠季、そして仲間となった潜夜や、式部 紫(しきべ・ゆかり)とともに、命懸けで新たな最終決戦に臨みます。
“まみじゅり”が語る『ACMA:GAME』への熱い想い
TVドラマ放映時、SNSで“まみじゅり”と盛り上がるほどファンに注目された、間宮さんと田中さんのフレッシュなバディ関係。俳優とアイドル、それぞれの仕事を互いにリスペクトし合いながら撮影現場では思いやりを重ね、30歳前後で親友関係を築いたふたりは本当に素敵です。
一緒にいるととにかく楽しい! ふたりが親友になるまで
ーTVから映画まで、半年間にわたり『ACMA:GAME』シリーズに取り組んできたおふたり。ファイナルを迎え、お互いにどのような印象を抱いたか教えてください。
間宮くんとすごく仲よくなれたことが、シンプルにとてもよかったです。監督やプロデューサーとよく話し合い、ひとつひとつ丁寧に積み上げながら作品を作り上げていく間宮くんの姿勢に、俳優として学ばせてもらうことも多かったです。
ー具体的にはどんなことを学ばれましたか?
ほかの役者のことを本当によく見ているんです。少しでも演じづらそうにしているとすぐに気づいて「樹、ここどう?」と聞いてくれて、スタッフに伝えてくれたり。そんな姿に影響を受けて、撮影の後半は、俺も自分の意思を伝えられるようになりました。今後の仕事にも生かすことができる要素だと思います。
ー間宮さんは、田中さんに対していかがですか?
何かを高め合ったというよりは、樹と仲よくなれてただただ本当にうれしいというのが正直なところです。
むしろ緊張感がちょっと足りなかったのかもしれないな……これからSNSで公開される予定のオフショットとかでも、間宮くんと俺だけずっとヘラヘラ笑ってる様子がバッチリ写っているし……撮影中の8割くらいはずっと笑いっぱなしだったかもしれません。本当に楽しい現場でした。
樹と一緒にいる時はすごくリラックスできました。大変なシーンも多いので、TVシリーズから続く積み重ねとして、僕と樹がリアルにいい関係になれたからこそ、作品のキモでもある照朝と初のシーンが素晴らしいものになったという自負があります。演じている最中も、アイコンタクトだけで意思疎通できたと感じる瞬間がとても多かったですし、半年間、樹と積み上げてきた集大成を実感できてとてもよかったですね。今こうして一緒に宣伝活動しているのも楽しいし、樹は本当にいいバディです!
個性豊かなキャラクターたちの成長と絆を観てほしい!
ー間宮さんは照朝の、田中さんは初のどのようなところに注目してほしいと思いますか?
仲間たちとの友情です。照朝の中では一貫して、殺された父親が大きな存在感を示しています。「父親の死の真相を探る」「“悪魔の鍵”の謎を解く」という2つの壁にまっすぐ突き進んでいく過程で、初・悠季・潜夜といった仲間がどんどん増えていきました。映画では、これまで培ってきた仲間たちとの絆を強みに、最後の戦いに挑む照朝の姿を見守っていただければと思います。
TVシリーズを経て経験を積んだ初の成長ぶりを観てもらいたいです。寡黙で頭がキレてなんでも万能にこなすタイプの照朝とは違い、初はすごく不器用な人だと思うんです。弱いし、天才でもないし、パニックに陥るといろいろ吠えちゃったりする、人間味にあふれたキャラクターです。直感というよりは、自分が持つ五感を丸ごと使って体験した感覚をもとに成長していく人、というイメージを抱きながら演じました。さまざまな難しいゲームを乗り越えてきたぶん、照朝とはちょっとだけ違う方向に落ち着いてきた初を観ていただけるとうれしいです。
暑さ・撮り忘れ・コミュニケーションetc.、撮影現場は苦労の連続!
ーカンボジアでのロケにも挑んだ本作。特に印象に残っている撮影エピソードはありますか?
大変だったのは“撮りこぼし”じゃないですか……? 僕は大笑いしちゃいましたけど、樹は大変だった?
ガド(ラスボス)と鍵のゆくえを追って、間宮くんと琴音ちゃんと3人で遺跡に入っていくシーンがあるのですが、とにかくめちゃくちゃ暑くてですね。ほかの2人にはソロのショットがあるのに、俺にだけない。「ほかのカメラでフォロー撮影してくれているのかな」と思っていたのですが、そのあと移動を続けた夜、「あのぅ、田中さんのショット、撮り忘れちゃったのでもう1回……」って言われちゃいまして。後日、俺だけもう一度遺跡に行って撮り直す羽目になりました。
予告映像にも使われている、川の街での舟による追跡シーンが大変でしたね。撮影がしやすいよう、実際に川の上に浮かんでいる家々の住民のみなさんにお願いしてスペースを空けていただいたのだと助監督から聞きました。日本のスタッフ・カンボジア現地のスタッフ・住民のみなさんと、コミュニケーションの層がいくつも重なって、伝達に時間がかかることもありました。
ー間宮さんはクメール語、田中さんはスペイン語、古川さんはドイツ語と、外国語を駆使してのみなさんの演技も観応えがあります。
こういうのも気がひけるのですが、クメール語のほうが気楽にできた気がします……使う人が圧倒的に多いスペイン語やドイツ語のほうが大変だったのではないでしょうか? タイ人のキャストの方がクメール語の発音に苦戦していたのも大変そうでした。タイ語とクメール語は源流が同じらしいのですが、日本語でも地方ごとの訛りに苦労するのと同じで、染みついたイントネーションってなかなか拭えないですよね。
30歳って人生の節目? それともただの過程?
ー間宮さんは31歳、田中さんは29歳。田中さんは、30代を目前に控えた心境の変化などはありますか?
特にないです。年齢って数字で、目に見えて自覚できますよね。以前は「20代のうちに何かやっとかなきゃ!」と気づかないうちに意識していた部分は確かにありましたが、いざ29歳になってみると、思ったよりも“節目を迎える感”はありませんでした。周りの同世代も同じような感じだなぁ。
樹がラジオで言っていた「20代で稼いだお金をぜんぶカジノで賭ける!」っていうのは?
そうだった、人生の大勝負! チャラになっちゃったら、30歳でも1から頑張ります。貯金がゼロなので、とりあえず地道に。
でも、もしも10倍とかになったら仕事辞めようかなっていう野望がありました(笑)!
リアル『ACMA:GAME』じゃん(笑)!
でも、僕も年齢はただの数字だと思っています。逆に20歳がいちばん節目だった気もします。社会的にも大人と子どもの境目ですし。30歳は意外と人生の途上にすぎないのかもしれませんね。
勝負運は強い? ふたりが勝てる『ACMA:GAME』はどれ?
ー本作は“悪魔の鍵”に人間の欲望がトコトン振り回されるストーリーですが、もしおふたりが実際に“悪魔の鍵”を手にしたらどうしますか?
使いますよね。
使うでしょう。劇中では強制的に使わなきゃいけませんが、選べるとしたら僕は樹にあげますね。そして樹が大勝負するのを助けます。
ありがとう(笑)。助かります。鍵が2本あればだいぶできますよね。勝負運が弱いほうではないと思っているのですが、1回勝っちゃうと「もっともっと!」と欲張っちゃうので、最終的にはギャンブルでいい思いができないタイプだと思います。
僕は興味ないんだよなぁ。元手¥1000とかでたまたま当たって¥5000とかになっても、そこで止めちゃいますね。
もったいない! だってプラスの¥4000はもともとなかったんだよ? 失っても怖くない。儲けが倍々に増えていくなら、元手も掛けちゃいます……そしてゼロになるんだ(笑)。
ー『ACMA:GAME』では凄絶な心理戦が繰り広げられますが、おふたりは得意ですか?
……(約10秒の沈黙後)TVシリーズで最後にやった「三単究明」のような質問に答える系ならできる気がします。番宣の企画で、みんなと実際にカードゲームをやったこともありますよ。竜星(涼)と僕は割と強かったのですが、琴音はダメでした。ぜーんぶ表情に出ちゃうんですよ(笑)。
……(さらに5秒ほど考えて)俺にはやっぱり「冥王剣闘士」みたいなゲームが向いているかも。確率を当てるとかは難しいけれど、思い切りのよさがあればワンチャンスある! というほうが、希望が持てて好きですね。
PROFILE
『劇場版 ACMA:GAME 最後の鍵』
『劇場版ACMA:GAME アクマゲーム 最後の鍵』予告②【10/25(金)公開】/東宝MOVIEチャンネル
2024年10月25日(金)全国ロードショー!
キャスト/間宮祥太朗 田中樹 古川琴音 竜星涼 嵐莉菜
金子ノブアキ 志田未来 小澤征悦 ほか
原作/メーブ・作画/恵広史 『ACMA:GAME』(講談社「週刊少年マガジン」所載)
監督/佐藤東弥
脚本/いずみ吉紘 谷口純一郎
VFX/デジタル・フロンティア
制作プロダクション/日テレアックスオン
©2024劇場版『ACMA:GAME』製作委員会 ©メーブ・恵広史/講談社
撮影/齊藤晴香 ヘア&メイク/三宅 茜(間宮さん)、福田純子(田中さん・Nestation) スタイリスト/津野真吾(impiger・間宮さん)、川原真由(田中さん) 取材・文/沖島麻美
衣装協力:【間宮さん】靴¥157300/クリスチャン ルブタン ジャパン(クリスチャン ルブタン) その他/スタイリスト私物 【田中さん】ジャケット¥110000・パンツ¥88000・靴¥154000/すべてThe Viridi-anne その他/スタイリスト私物