
【柳楽優弥さんインタビュー後編】「Jドラマがアジアをはじめ、世界でより注目されるスタートラインに立っていると感じています」
グローバル化が進むエンタメで存在感を示めせるように英語を日々勉強中
“人が喰われているらしい”と噂される閉鎖的な村を舞台にした二宮正明の同名漫画を、ディズニープラスが実写ドラマ化したヴィレッジサイコスリラー『ガンニバル』。2022年末にシーズン1が独占配信され、アジアをはじめ世界中で話題となった作品のシーズン2の配信が、3月19日(水)から開始されます。物語が進むにつれて狂気を帯びていく主人公の警察官・阿川大悟を演じた柳楽優弥さんにインタビュー。後編ではグローバル化する作品との向き合い方についてうかがいました。

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――シーズン1からシーズン2までの間に海外市場で活躍する日本人俳優や、逆に海外の俳優が日本作品に参加することが増えてきたと思います。この状況を柳楽さんはどのように見ていらっしゃいますか。
柳楽さん:僕は、ミックスされている状態が好きなので、今の流れは「いいぞ、いいぞ! もっともっと!」と思いながら見ています。これから今みたいなコラボレーションや、さまざまな国との合作がどんどん増えて、エンタメ業界はもっと盛り上がるんじゃないかな。だからこそ、僕もどんどん外へ出てチャレンジしていきたいし、そこで存在感を示せるように成長していきたいですね。
――グローバルで存在感を示せるような俳優になるために、何か取り組んでいることはあるのでしょうか。
柳楽さん:特に頑張っているのは英語の勉強ですね。好きなんですよね。だから今回の現場でも、共演者の方に「どうやって勉強してる?」「アプリは何を使ってる?」「なかなか成長が見られない時、どうやってこの落ち込みを乗り越えてる?」とか、勉強方法を聞いて回っていました。特に笠松(将)くんは、ドラマ『TOKYO VICE』に出ていることもあって、英語を話す機会が多いのでいろいろと聞きました。

――ちなみに、これまでに実践された英語の勉強でいちばん効果的だった方法は?
柳楽さん:やっぱり短期留学ですね。17歳の時にLA、約6年前にニューヨーク、約1年前にイギリスに行ったんです。そうやって定期的な短期留学でやる気に火をつけながら、日本にいる時はAI英会話アプリを1日10分はやるようにしています。あとは、自分がパッと思いついた英語が合っているかどうか、翻訳で確かめることもありますね。

――最近、ご自身の英語力に成長を感じますか?
柳楽さん:伸びていますね。そういえば、『SHOGUN 将軍』に出演していた浅野(忠信)さんが、第82回ゴールデングローブ賞で助演男優賞を受賞した際のスピーチに、とても刺激を受けました。決してカッコいい英語を話そうとしているわけではないのに、多くの人の心を動かしていて、「僕が目指すべきところは、まさにこれだ」と感じたんです。

――最後に、読者へメッセージをお願いします。
柳楽さん:『SHOGUN 将軍』の快挙もあり、Jドラマがアジアをはじめ、世界でより注目されるスタートラインに立っていると感じているんです。そんななかで、ひとつの時代の始まりと終わりを描き、現代にも通ずる部分の多い『ガンニバル』が存在感を示せたらうれしいですね。僕が言うのはおこがましいけれど、このドラマのキャストはライジングスターばかり。3年後、5年後には、ここから世界に名を轟かせる人がきっと出てくると思います。そのひとりに僕もなりたいと思っていますし、この作品以降のキャストたちがどう成長していくのか見守るのも面白いと思うので、ぜひ観ていただきたいですね。
『ガンニバル』シーズン2は3月19日(水)より配信!

『ガンニバル』シーズン2 ディズニープラス「スター」で 2025 年3月19日(水)より独占配信© 2025 Disney
日本ののどかな原風景が広がる供花村(くげむら)。そこへ駐在として赴任してきた警察官・阿川大悟(柳楽優弥)。閉鎖的な村で囁かれる“人が喰われている”という噂の真相を探るうちに、絶対的な権力を持つ後藤家と激しく対立し、ついに全面戦争が勃発する――。
■原作:『ガンニバル』二宮正明(日本文芸社刊)
■配信:ディズニープラス「スター」で 2025 年3月19日(水)より独占配信
■監督:片山慎三、佐野隆英、大庭功睦
■脚本:大江崇允、廣原暁
■プロデューサー:山本晃久、半田健
■アソシエイトプロデューサー:山本礼二
■出演:柳楽優弥
笠松 将、吉岡里帆、高杉真宙、北 香那、杉田雷麟、山下リオ、田中俊介、志水心音、
吉原光夫 / 中島 歩、岩瀬 亮、松浦祐也、永田崇人 ジン・デヨン / 六角精児
恒松祐里、倉 悠貴、福島リラ、谷中 敦、テイ龍進 / 豊原功補
矢柴俊博、河井⻘葉、赤堀雅秋、二階堂智、大鷹明良、利重 剛 / 中村梅雀
撮影/千葉タイチ ヘア&メイク/勇見 勝彦(THYMON Inc.) スタイリスト/長瀬哲朗 取材・文/海渡理恵