友達の「大丈夫だよ」で、次の日からまた頑張れるんです。

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AKB48を卒業後、NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』やドラマ『僕たちがやりました』をはじめ、数々の話題作に出演。現在は、生活保護のリアルな実態を描いたドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』で、新人ケースワーカーの千奈を演じている川栄さん。

「千奈は、受給者に対して頭に詰め込んだ知識だけを口にして、人間らしい感情を表現することができないんです。私自身は思ったことをわりと表に出すタイプだけど、初めて台本を読んだ時、千奈みたいな人も実際にいるなって思ったんですよね。こういうひとクセあるキャラクターは、演じていてすごく楽しいです」

女優業と向きあい続けて3年。そのいちばんの魅力を「いろんな監督や共演者の方々に会えること」と語る。

「もともと光石研さんのことが好きで、共演させていただいたら本当に素敵な方だったんです。お芝居や周囲への気遣いはもちろん、あんなにキャリアのある俳優さんなのにみんなにすごくイジられるところもすごいなって(笑)。どんなことにも対応できる大人の余裕を感じました。私も気さくにツッコんでもらえる立ち位置に憧れるので、イジられる女優をめざしたいです(笑)」

とはいえ、そのためには越えなければいけない壁があるようで……。

「まずは、人見知りを克服するところからですね。以前、お仕事をご一緒させていただいた神木隆之介さんは、コミュニケーション能力が高くてビックリ! 朝は『おはよう!』と手を振りながら現場にいらっしゃるんです。それ以来、私も『お疲れさまでした』って言う時に、ちょっとだけ手を振るように(笑)。神木さんのおかげで、人との距離のつめ方が少しわかったんです」
 

人見知りだけれど、人と一緒にいることが好き。そんな川栄さんが〝健康で文化的な最低限度の生活〟を営むために大切にしているのが、友達と会う時間。

「人って、誰かから『大丈夫だよ』って言ってもらいたいがために悩みを話すようなところがあるじゃないですか(笑)。私も、友達にそういう言葉をかけてもらうと、頑張ろうって思えます。AKB48で一緒に活動していた横山由依さん&木﨑ゆりあちゃんとは、今も週3ペースで会う仲。ただその日にあった出来事を報告しあったり、家族みたいな関係に近いかもしれません。お互いの仕事のスケジュールを把握しているので、家に帰ってる時間だなと思ったら〝今から会わない?〟って連絡を取りあっているんですよ」


かわえい・りな●1995年2 月12日生まれ、神奈川県出身。出演する映画『センセイ君主』が8 月1 日に公開されるほか、『人魚の眠る家』(11月16日公開)、『恋のしずく』が待機中。2019年のNHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』への出演も決定している

『健康で文化的な最低限度の生活』に出演中!

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安定を求めて公務員になった義経えみる(吉岡里帆)。ところが、配属先で出会ったのは、さまざまな事情を抱えた生活保護受給者たち。えみるは、同期の千奈(川栄李奈)らと、彼らを希望ある明日へ導くため奮闘する。●フジテレビ系・火曜21:00~

ブラウス¥14000/ファイブフォックス(ルミノーゾ・コムサ)
取材・文/吉川由希子 撮影/戸松 愛 ヘア&メイク/板垣美和 スタイリスト/水野遼平