【ルイ・ヴィトンの名品】日常から特別な旅まで。「スピーディ・バンドリエール」と共に、どこへでも
タイムレスな『LOUIS VUITTON』のモノグラム
『ルイ・ヴィトン』と聞けば、誰もが瞬時に思い浮かべる“モノグラム・キャンバス”。これはヴィトン家2代目のジョルジュ・ヴィトンが、花と星のモチーフに加えトランク製造職人として一代を築いた父ルイ・ヴィトンのイニシャルを組み合わせ考案。1896年当時、ヨーロッパで流行していた“ジャポニズム”の影響を受けたともいわれている。
折りたたんでトランクに。想い出もたくさん詰め込んで
日常だけでなく特別な旅にも。いつでもどこへでも共に
「スピーディ」の前身である「エクスプレス」は、1930年代に旅人のためにつくられたボストンバッグ。自動車が普及したことでスピードと機能性が求められ、移動時間の加速化が進んだこの時代。活動的かつ都会的な女性らしさへのオマージュとして、フランス語で“速い”を意味する「エクスプレス」と名づけられた。
街でも気軽に持てるよりコンパクトな「スピーディ・バンドリエール 25」は、オードリー・ヘップバーンからのリクエストを受け誕生。刻印が施されたパドロックやロール仕上げのレザーハンドルなど、すべてのディテールが特別なこのバッグは、『ルイ・ヴィトン』を象徴する存在に。
購入した際、折りたたまれた状態で梱包されるのは、たたんだ状態でトランクに収納できる“ソフトラゲージ”としての伝統に由来する。世界中どこへでも共に旅ができる。バッグとしての新たな存在意義と価値を生み出した。
Photo : Koichi Sakata Stylist : Mitsue Ishigami Text : Maiko Doba Kumiko Nozaki ●本文中( )内の数字は、編集部で計測したバッグ、小物のサイズ(縦×横×マチ)で単位は㎝です ※MORE2024年春号掲載