佐藤栞里スペシャルインタビュー。30歳になった彼女の、初めて語る野望

佐藤栞里スペシャルインタビュー。30歳になった彼女の初めて語る野望

7月27日、30歳の誕生日を迎えた栞里。自分について多くを語ることのない彼女が初めて話してくれた未来のこと。

佐藤栞里、30歳。これからのこと。

佐藤栞里スペシャルインタビュー。30歳になった彼女の、初めて語る野望_1
「周りにいる30代の人たちがすごくキラキラしていて『もっと楽しいし、もっと自由になれるよ!』と言ってくれているおかげだと思うんだよね。でも今このイメージを持つことができてよかった。この5年間いろいろ葛藤があって。この先どうなるのかな? って不安の中で生きていた時には、こんなふうに思えなかったから」
 そう語るように少し前まで栞里は苦悩の中にあった。25歳の頃からモデルとしての人気が上がり、誰もが知るテレビ番組にレギュラー出演、その名前を知られるようになった彼女を、世間の人は“順風満帆”だと思っていたかもしれない。でもその陰で急激に増える仕事の忙しさと周囲からの期待を一身に背負い、緊張とプレッシャーに押しつぶされそうになっていた。当時をこう振り返る。

「もうね、ぜーんぶが悪循環だった。もともとひとつのことをめちゃくちゃ考えちゃうタイプ。それで頭がこる、血液の循環が悪くなる、肌が荒れる、とはいえお仕事のことはちゃんとしたいから寝るより勉強したい。という最悪なループ。当時は目の前のことに必死でその状態がダメだということにすら、自分でも気がついていなかったんだけどね」

 知らず知らずのうちに自分を追い込んでいた心のストレスは、そのうち爆発的なニキビの悪化という形になって現れ、彼女の苦難はつい1年ほど前まで続いていた。
「何十軒と皮膚科を回ってやっと自分に合う治療法を見つけられた頃から少しずつ光が射して、ちょうど同じ頃、誰かひとりにでもいいから自分の心の内を全部話せたら楽になるということを知ったの。それは川田さんとの出会いも大きかった」

 “川田さん”とはフリーアナウンサーとして活躍する川田裕美さんのこと。『沸騰ワード10』をはじめとした番組共演で仲を深め、今では人に対して気を使いすぎてしまう栞里が「明日ごはん行きませんか?」と気軽に誘える貴重な存在になっていた。
「川田さんはね『栞里ちゃん、悩み聞くよ!』とは言わないの。『最近どう?』と軽い感じでごはんに誘ってくれて、自然と私の悩みを聞き出して、いつの間にかそれを笑いに変えてくれる。悩みってマイナスなことだし、誰かに聞いてもらうのは申し訳ないってずっと思って生きてきた。でも川田さんがいつも笑ってくれるから、打ち明けてもいいんだなって思えるようになったの」

自分が救われたように、誰かの支えになりたい

佐藤栞里スペシャルインタビュー。30歳になった彼女の、初めて語る野望_2
いつだって自分のことより周りの人を思って生きてきた栞里が、人生で初めて覚えた“弱音を吐く”ということ。その誰かに支えられた経験は、彼女をさらに優しく、やわらかな女性像へと導いていく。

「30代はね、私が川田さんの立場になって、誰かを支えたい。それはお仕事の現場でもそうで。前は結果を残さなくちゃって自分のことばかり気にしてた。でも今は私が空振りでも、それで共演者の方の心がなごむなら意味があると思えるし、私が笑うことしかできなくても、それで現場が明るくなるならうれしい。自分の評価よりもみんなでいい仕事ができるように頑張ろうと思うようになった。“縁の下の力持ち”なんて高望みはしないから、“縁の下のお力添え”くらいはできたらいいよねぇ(笑)」
「30代の野望は?」という質問に対してまず返ってきたのは野望と呼ぶにはささやかで、温かな抱負。だけどそれは、何よりも彼女らしい答え。ただもっと心の内を聞きたくて、「もうちょっと具体的な目標も教えて!」と聞いたらこう答えてくれた。

「何よりもまずモデルのお仕事を続けていきたい。実はもう20年近くやらせてもらっているけどね、いまだに“慣れない”の(笑)。撮影の前日は緊張するし、カメラの前に立つとドキドキする。モニターの前でスタッフのみんなが『いいね』と言ってくれると飛び上がるほどうれしくてほっとする。このお仕事が大好きすぎるから、いつでも新鮮な気持ちなんだと思う。表紙をまたやりたい、30歳だけどMOREにできるだけ長く出たい、なんて欲もあるけど(笑)。まずはどんな形であれ続けること、それがいちばんの目標。え、その次の目標? そうだな、声のお仕事もたくさんできたらいい……よね」

30歳目前に起きた奇跡と新しく見つけた野望

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このインタビューの2日前、『オールナイトニッポン0(ZERO)』で栞里は初めてラジオパーソナリティを務め、放送は多くのリスナーから大反響を呼んだ。それは“常に不安で自信がない”と自分を語る彼女にとっても達成感を覚える出来事だった。

「出演が決まった日から敬愛するオードリーさんのラジオの好きな回を聴き返して、本番の2週間前からは毎日お風呂の中で2時間くらいひとりで番組をやってみて(笑)。あとは思いついたことをメモした“虎の巻”を作って肌身離さず持ち歩いて読み返して。始まる前は不安で不安でしかたがなかったんだけど、終わってみれば本当に楽しくてあっという間の2時間! 素敵なスタッフさんやリスナーの皆さんに出会えてラッキーだったし、最高の20代の締めくくりになって奇跡の夜だった!」
 こうやって彼女はいつも、自分を応援してくれる人に出会うことを“ラッキー”と言い、仕事での成功を“奇跡”と言う。だけど、ずっとそばで見てきた私たちは知っている、それは自分自身の力で引き寄せたものだということを。「栞里の努力の結果なんじゃない?」と言っても彼女は決まって謙遜するのだけど。

「不器用で段取りも悪いから、努力しないとね。本当ポンコツだから人の倍の時間をかけても、みんなの7割くらいしかできないけど(笑)。でもいいんだ、費やした時間は自分にとってのお守りになるから」とケラケラと笑いながら続ける。
「基本的に一度にひとつのことしかできない私にとってラジオは声だけに集中できるから、自分らしくのびのびできて。あ、この前は初めてだし変な汗いっぱいかいちゃったんだけど(笑)。だから今後も挑戦できたらいいなと思う。あと声といえば、ジブリ映画の声優さんとかも……。もう一瞬だけ登場する草の役、とかでもいいから!」
 最後に照れくさそうに話してくれた新たな野望。それはもちろん簡単なことではないけど、そのチャンスをも手にするのではないかと思ってしまう。だって彼女には人の何倍も努力を積み重ねる、自分自身でも気がついていない才能があるから。

「あとね、30歳の扉を開けたら恋とかできるかなぁとも思っているよ?(笑)。少し前までは『え? 結婚? いやいや仕事がありますんで』と思っていたけど、(佐藤)ありさや川田さんの幸せそうな姿を見て『結婚か、いいな』と思えるようになったし」
「じゃあ次は結婚のインタビューかな」と声をかけたら「それこそ奇跡かも」とまた大口を開けて笑う栞里。キラキラした扉の向こうで、彼女はたくさんの“奇跡”に出合うだろう。そう願わずにはいられない

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