【蟹座】哲学派占い師SUGARさんの12星座占い<10/4~10/17> 月のパッセージ ー新月はクラい、満月はエモいー

12星座全体の運勢

「新たな習慣、新たな取り組み」

10月8日を過ぎると二十四節気では「寒露」に入り、晩秋を迎えます。「晩秋」というと、どこか寂しさをそそりますが、旧暦の時代には10月のことをさまざまな言い方で表してきました。

例えば、稲を収穫することから「小田刈月(おだかりづき)」、また菊も咲き始めるので「菊月」、木の葉が染まり出し、梨や柿や金柑など、さまざまな果実も実りのときを迎えていくので「色取月(いろとりづき)」など。

まさに心豊かに過ごせる時期と言えますが、そんな中、10月17日にはてんびん座で新月を迎えていきます。今期のテーマは「蝶の第三の羽」。

蝶は古来より「霊的な復活のプロセスの結末」を表すシンボルであり、二枚の羽の代わりに三枚の羽を持っているなら、霊的生活の観点において特別な発達があったことを示していますし、また「3」という数字は「充足」の象徴でもあります。

すなわち、合理的知性では説明がつかない新たな可能性を秘めた習慣や試み、突然変異的な取り組みを生活の中に取り込んでいく機運が高まっていきやすいタイミングなのだと言えるでしょう。

充実した秋の夜長を過ごすべく、これまでは手が伸びなかったような新しい何かに打ち込んでいくのにもうってつけかも知れません。

蟹座(かに座)

今期のかに座のキーワードは、「一生弟子」。

蟹座のイラスト
このところ、占星術界隈では「風の時代」という言葉がやたらと使われるようになってきました(約20年ごとに起こる木星と土星の邂逅が、今年12月を期に約200年ぶりに「土」の星座から「風」の星座に移っていくことを指す)。

そこでは古い呪縛からの解放や個人的自由の拡大など、何かとそのよい側面ばかりが語られているように感じますが、その実際のところはどうなのでしょうか。日本では前回の風の時代の到来はちょうど鎌倉時代にあたります。

この時代、確かに日本仏教は絢爛と花開き、法然や親鸞、一遍、道元、日蓮などの高僧たちが活躍し、それぞれが独自に教えを発展させていきましたが、彼らに並ぶ高僧のなかに明恵という、長年にわたって克明に自己の夢の内容を書き綴った『夢記(ゆめのき)』を遺した人物がいました。

彼は隠遁生活に入った24歳の時、僧侶としての剃髪着衣以上に仏道修行へとおのれを集中させるため右耳を切り落とすのですが、その直後に夢のなかで“文殊菩薩”を見ます。

この菩薩は「三人寄れば文殊の知恵」の文殊のことで、仏教において仏陀に代わるほどの知恵の体現者であるばかりでなく、その知恵は<空>に立脚していました。すなわち、一切のこだわりや固定化を排したもので、いたずらな知識のため込みではなく、誰からでも虚心にものを学ぼうとするゼロ状態の精神のことですが、後に明恵はこの夢の体験を踏まえて次のような言葉を遺しました。

我は師をば儲けたし、弟子はほしからず(師匠は欲しいが弟子はいらない)。尋常は、いささかの事あれば師には成りたがれども、人に随ひて一生弟子とは成りたがらぬにや。

こうして彼は「一生稽古」、「一生弟子」の志を貫いていくことで、華厳宗という宗派(組織)に属しながらも、宗教の党派性から自由でいられる自身の在り様をようやく確立していったのです。

今期のかに座もまた、やたらと先生になろうとするのではなく、とことん弟子になればいいと考え実践していった明恵のように、余計な心配事を減らすための自身の在り様について模索していきたいところです。


参考:久保田淳・山口明穂校註『明恵上人集』(岩波文庫)
<プロフィール>
應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。

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