【蠍座】哲学派占い師SUGARさんの12星座占い<10/4~10/17> 月のパッセージ ー新月はクラい、満月はエモいー

12星座全体の運勢

「新たな習慣、新たな取り組み」

10月8日を過ぎると二十四節気では「寒露」に入り、晩秋を迎えます。「晩秋」というと、どこか寂しさをそそりますが、旧暦の時代には10月のことをさまざまな言い方で表してきました。

例えば、稲を収穫することから「小田刈月(おだかりづき)」、また菊も咲き始めるので「菊月」、木の葉が染まり出し、梨や柿や金柑など、さまざまな果実も実りのときを迎えていくので「色取月(いろとりづき)」など。

まさに心豊かに過ごせる時期と言えますが、そんな中、10月17日にはてんびん座で新月を迎えていきます。今期のテーマは「蝶の第三の羽」。

蝶は古来より「霊的な復活のプロセスの結末」を表すシンボルであり、二枚の羽の代わりに三枚の羽を持っているなら、霊的生活の観点において特別な発達があったことを示していますし、また「3」という数字は「充足」の象徴でもあります。

すなわち、合理的知性では説明がつかない新たな可能性を秘めた習慣や試み、突然変異的な取り組みを生活の中に取り込んでいく機運が高まっていきやすいタイミングなのだと言えるでしょう。

充実した秋の夜長を過ごすべく、これまでは手が伸びなかったような新しい何かに打ち込んでいくのにもうってつけかも知れません。

蠍座(さそり座)

今期のさそり座のキーワードは、「内なる狂気」。

蠍座のイラスト
「狂気」はきわめて現代的な問題のひとつと言えます。というのも、狂気がどう規定されるかは、その本質上、時代や社会との関係に極めて密接に結びついており、古代社会から現代の資本主義社会にいたるまで、人間社会ではさまざまな表情の「狂人」がつくり出されてきたからです。

フランスの思想家M・フーコーは『狂気の歴史』において、中世およびルネッサンス期には狂気に対して寛容だったヨーロッパ社会が、17世紀前半になるとほとんど全ヨーロッパ的な規模で狂人の監禁を実施し始め、しかもそれが国家権力と治安維持を背景にしたものだったことに言及しました。

その後、18世紀末に科学と博愛主義によってそれらの人々は解放されたと一般的には思われていますが、フーコーはそこで解放されたのは、あくまで制約と掟に服従ないし合致しない「周辺的存在」の一部に過ぎず、精神医学の対象とされ精神病棟に閉じ込められている狭義の“狂人”以外にも、いまも現に社会は「周辺的存在」を排除し続けているのだと言います。彼によれば、排除の基準、排除された者たちは以下の4つに分類されます。

a  経済に寄与しない者(働かない人、その能力のない人)
b 通常の社会関係を結ぶことができない者(放蕩者、色情狂、浪費家)
c 普通の言葉を信用しない者、異常な言辞を弄する者(冒涜者、文学者、哲学者)
d 宗教的祝祭から排除される者(障害者、高齢者)

ここでフーコーがあえて使った「狂人」という言葉は、現代の日本でも厳然と使われている「非正規従業員」や「シャドーワーカー」などの言葉と近しいとも言えるでしょう。

すなわち、狂気の人と理性の人とは普通に思われる以上に境目がないばかりか、「自分は狂ってなどいない」という確信の持ち主であっても「内なる狂気」をまったく、ないし一時的にでも含んでいない人などありえないでしょう。さらに現代社会は上記以外の新しい排除の条件をつくりだしていないとも限らないのです。

同様に、今期のさそり座のテーマもまた、そうした「目に見えぬ営み」としての狂気体験(すなわち時に放蕩に出たり、意味もなく浪費したり、働く気が失せたり、文学や芸術にはまったり)を自分や身の周りに浮き上がらせていくことで、今まで見えていなかった世の現実やみずからの人生における真実に少なからず感知していくことにあるのだと言えるでしょう。


参考:M・フーコー、田村俶訳『狂気の歴史』(新潮社)
<プロフィール>
應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。

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