こんにちは!ある日歯医者さんに行ったら「歯の神経が死んでます」と衝撃の告白をされたかごめです。

※ちゃんと治療済みです




社会人になったらやろう!と決めていたことがたくさんあります。

そのうちの一つが、歯のホワイトニングです。




お金に余裕ができたら歯医者さんでホワイトニングしよう、だからそれまでは安いホワイトニングには手を出さない……と決めて我慢してきました。




そして先日!やっとホワイトニングを始めることになりました〜♡
【書籍紹介】年中無休の歯科医が教えてくれの画像_1
変化が楽しみです。




ところで、医療ものの漫画やドラマは数多くありますが、歯科医療ものの漫画やドラマって見たことありません。そもそも、歯医者さんの執筆した本もあまり見かけたことがないです。




そこで、歯医者さんの本を探してみたところ
【書籍紹介】年中無休の歯科医が教えてくれの画像_2
※こちらの画像は、購入した電子書籍の表紙を撮影したものです。
「365日」という言葉に目が留まり、この本を購入しました!!


池渕剛先生の『今日も銀座は診療日和。ぼくが1年365日歯科治療を続けるわけ』です。




興味深くタメになるお話満載だったので、ぜひ共有させてください!





「二一歳でようやく目標が決まったぼくは、どうせなるなら夢は大きく、日本一の歯医者になりたいと思いました。」

著者の池渕剛先生は、まず生い立ちが面白いです。

三歳の時は「仮面ライダー」、小学生で「昆虫博士」、中学に上がると「小説家」と、どんどん将来の夢が変化していきます。

高校時代はほとんど勉強をせず、全国模試の偏差値は「19」。(逆にすごい)(37とかより19の方がかっこいい)

一浪して国立大学の理工系学部に進学するのですが、一年で中退。

小説を書いたり絵を描いたりして過ごす中で、将来について考える中で、医学部受験を志したこともあるそうです。が、葛藤の末に断念。

そんな時にふと目に留まったのが「歯学部」という選択肢でした。



池渕先生の考えはこうです。



「下世話な話ですが、歯学部は東京大学にも京都大学にもなく、慶應義塾大学にもありません。偏差値のトップは、東京医科歯科大学か大阪大学です。ここなら今から勉強しても行けるかもしれない、とそう思ったのです。」




御本人は下世話と仰いますが、とても聡明な考えをお持ちだと私は思います。



そうして歯医者を目指すようになった時、池渕先生は21歳。やはり生い立ちが面白ければ、考え方も面白く人と違うのが池渕先生らしさです。



「二一歳でようやく目標が決まったぼくは、どうせなるなら夢は大きく、日本一の歯医者になりたいと思いました。」




こうして池渕先生は歯科医師への道を歩み始めます。



池渕先生が「年中無休」を続ける理由とは?

国家試験に合格し、大手医療法人に就職した池渕先生。入社一年目の夏、H診療所へと異動が決まります。

「H診療所は障がいのある人や生活保護を受けている人、高齢の患者さんなど医療機関にかかるのが困難な人への診療を中心としたクリニックで、保険診療を基本に据えていました。」

そこで池渕先生はメキメキと頭角を現し、異動3ヶ月で院長をも上回る断トツの売上を収めるようになります。

池渕先生は、2週間に半日しか休みを取らず、休日も手当なしで出勤していました。


「最短で歯科医師になった人に比べて四年もまわり道をしているということ。みんなが週休二日の中、休日を返上し七日間働くことで、五分の七、つまり一・四倍のペースで遅れを取り戻していくことができる、そう考えたのです。」


この休日出勤には思わぬメリットもあったと、書籍内でお話しされています。


そして、医療法人を辞めて開業した後も、年中無休・365日診療を続けられています。


「歯医者になりたくてなった以上、患者さんと向き合う時間、診療する時間は楽しいものだからです。」
「それはたとえるならサッカー選手になりたくてなった人がベンチにいるよりも常にサッカーコートにいることを希望するのと同じです。」


この言葉には説得力がありますし、自分にも思い当たる節があります。

「ベンチにいたい」と思うようであれば、それは心の底からやりたいことでは無いのかもしれない、と気づかされました。





歯科治療だけじゃない!池渕先生と「言葉」

前述した通り、池渕先生は年中無休の歯医者さんです。

「銀座池渕歯科」は開業してから十七年(書籍出版当時)、365日診療を続けられているのだそうです。


そして、その本当の理由は、後書きに記されていました。


「治療することと同じくらい、いやそれ以上に患者さんとお話をすることが、大好きだからです。」


池渕先生は常に言葉に対して真摯に向き合われています。「言葉遣い」に対するとある経験がきっかけです。


「『池渕、謝る言葉をどれだけいえる?』あるとき、院長がぼくにそう聞きました。」




皆さんはいくつ思いつきますか?

池渕先生は当時、5つほどしか見つけられませんでしたが、院長は更に様々な言葉があると示し、こう続けます。


「いいか、謝り方一つとっても、言い回しはたくさんあるんだ。状況にあわせて、いくらでも言い換えられるように、自分の中の引き出しを増やしておくのも、仕事をするうえで大切なことなんだぞ。言葉を大事にしろよ」




以来、患者さんに気持ちよくお話してもらうための工夫の一つとして、池渕先生は言葉遣いに大変気を遣っていらっしゃいます。




「例えば、抜歯した後、ブリッジのために土台となる歯を削って歯型をとるという場合、そのまま言葉にすると、『歯を抜いた後、土台となる歯を削って歯型をとります』となります。」

「では、言い方を変えるとどうでしょうか?『悪い歯をとった後、ブリッジのために土台となる歯の形を整えてから、歯型をつくりますね』だと、よくない状態から建設的なよりよい状態になっていく、というプラスの印象になると思いませんか?」

 

確かに……!!

同じ治療でも、後者の言われ方の方が安心して治療に臨めますよね。



他にも、池渕先生の綴る言葉には興味深いものがあります。


「歯は消化器官への入口であると同時に、『話す』、『食べる』、『笑う』、といった、その人らしい人生を映し出す、あたかも映画のスクリーンのような部位でもあります。」




歯を「映画のスクリーン」に例える言い回し、かなり独特なものだと思いませんか?
歯科医として患者さん一人一人に向き合い、患者さんと本当の意味で「向き合う」ことに重きを置かれた池渕先生だからこその発想ではないでしょうか。



この本の醍醐味は……

池渕先生の生き方や患者さんのエピソードの部分もとても面白いのですが、この本の中で最もタメになるのは「Part3 うそ?ほんと?歯のはなし」です。

現役歯科医である池渕先生が、歯にまつわる噂について、真実を教えてくださる章です。




「口内炎にはレーザー治療が効果的なのか?」

「舌苔の除去は良いのか?」

「自分の歯は何がなんでも残すべきなのか?」

「スマホの触りすぎが口臭をまねく?」




といった噂に、池渕先生が答えてくださっています。




是非この部分は、書籍を手に取ってお確かめ下さい!!


書籍についてはこちらから↓↓↓
https://www.sekaibunka.com/book/exec/cs/18425.html