先進国の中では芸術・スポーツ分野のサポートにあまり積極性が見られない日本ですが、日本でも政府や自治体の予算で芸術活動をしているダンスカンパニーがあるのはご存知でしょうか? それが新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)が金森穣さんを舞踊部門芸術監督に迎え立ち上げた

Noism(ノイズム)

というカンパニーです。 よろしければ動画を見てみて下さい♪↓↓

日本初の劇場専属の芸術団体(レジデンシャル・カンパニー)として2004年4月設立。 カンパニーの諸経費、団員の給与、公演にかかる費用などが全て財団法人新潟市芸術文化振興財団の予算でまかなわれ、経理や活動の支援を新潟市職員が担当するのだそうです。 まだまだダンス自体が文化の中に溶け込みきってない日本ですが、こうした取り組みが当たり前に私達の人生を豊かにしてくれるような身近なものになれば、日本の芸術もよりポジティブに発展していく気がします。 ということで、今日はNoismについて簡単にまとめてみました♪ まず、日本ではあまり聞きなれない【レジデンシャル・カンパニー】という仕組みについて。
Noism1 PLAY 2 PLAY - interfering dimension (revised version) digest

レジデンシャル・カンパニーとは「劇場専属の芸術団体」のこと。 欧米などの諸外国では、地域の劇場の専属芸術団体としてダンスカンパニーもしくはバレエ団が存在することは当たり前で、ほとんどの団体は政府や自治体の予算で芸術活動をしています。 それに対して日本は文化施設の建設や運営はするものの、劇場専属のダンスカンパニーはもちろん、劇団、オーケストラさえ存在しませんでした。 そのため日本人の才能あるダンサーは生活を保障される海外の劇場のレジデンシャル・カンパニーに所属する場合が多く、優秀な人材の海外流出は深刻に。唯一、新国立劇場バレエ団の例はありますが、団員の生活を保障するだけの報酬が出されていなかかったそうです。 その結果商業演劇やエンターテインメントを除いて、舞台芸術は低いレベルのまま放っておかれ、特に、バレエなど西洋のダンスは、観客も育たず、日本国内で職業としてのダンサーはほとんど成立していませんでした。 このような状況の中で”日本海側の中枢都市にふさわしい世界レベルの文化都市をめざす施策”の一環として新潟市が世界的な知名度のある金森穣を抜擢し始めたダンスカンパニーが”Noism”です。

さて、本題に戻りNoismについて簡単にご紹介します。 ノイズムは、正式メンバーによるメインカンパニーNoism1(ノイズムワン)と研修生が所属するNoism2(ノイズムツー)の2つのカンパニーから構成されています。 Noism1... りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館が舞踊部門芸術監督に金森穣を迎え、日本初の公立劇場専属舞踊団として 2004年4月設立。 新潟を拠点として、日本国内ツアーをはじめこれまでに海外8か国11都市でも公演を行う。2009年にはモスクワ・チェーホフ国際演劇祭との共同制作、2011年にはサイトウ・キネン・フェスティバル松本制作のオペラ&バレエにカンパニーとして参加する等、活動の幅を広げている。第8回朝日舞台芸術賞舞踊賞受賞。 Noism2... Noismの研修生カンパニー。プロフェッショナルカンパニーであるNoism1の付属集団として2009年9月設立。プロをめざす若手の舞踊家が所属し、毎年春と夏には定期公演、夏には特別公演を行うほか、Noism1との合同公演として劇的舞踊『ホフマン物語』や『中国の不思議な役人』、劇的舞踊『カルメン』、『ラ・バヤデール―幻の国』等に出演。2013年のシーズンからは専属振付家兼リハーサル監督として山田勇気を迎え、県内ツアーや新潟市内でのイベント等にも出演している。 どちらも少数精鋭のカンパニー。Noism自体は設立後4度の更新を経て2019年8月末までの活動延長が決まっているそうです。

Noismの芸術監督を務める金森穣さんは、17歳で単身渡欧、モーリス・ベジャール等に師事し、ルードラ・ベジャール・ローザンヌ在学中から創作を始め、20歳で演出振付家デビュー。10年間ヨーロッパの舞踊団で舞踊家、演出振付家として活躍したのち日本に帰国しました。 2003年、初のセルフ・プロデュース公演『no・mad・icproject ~ 7 fragments in memory』で朝日舞台芸術賞を受賞。一躍注目を集め、2004年4月、りゅーとぴあ舞踊部門芸術監督に就任、日本初となる公立劇場専属舞踊団Noismを立ち上げました。 今年のインタビューを見つけたので良かったら読んでみてください♪

”舞台芸術とは常に、その演者だからこそ表現されるものを内包しています。”という言葉が印象的でした。
金森穣Noism0『愛と精霊の家』インタビュー!

年末から来年にかけて公演があるのでご紹介します♪ ▼Noism2定期公演 日時 : 2016.12/16(金)- 18(日) 会場 : りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館〈スタジオB〉 ...金森穣がNoism2のために創作し、約5年ぶりに再演を果たす『火の鳥』と専属振付家・山田勇気による新作『ÉTUDE』を同時上演 ▼Noism1新作  *新潟公演 日時 : 2017.1.20(金)-29(日) 2.18(土)-26(日)※予定 会場 : りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館〈スタジオB〉 ...Noism1、13thシーズン最新作 *埼玉公演 日時 : 2017.02.10-(金)-12(日)※予定 会場 : 彩の国さいたま芸術劇場〈小ホール〉 ...Noism1、13thシーズン最新作! 詳しくはHPをご覧下さい☺︎

日本が国として支援、推進しているダンスカンパニー、一度観てみる価値はあると思います。機会があればぜひ✨
Noism公式HP
【芸術の秋*ダンス編】芸術分野発展のヒンの画像_1