たくさん寝ているのになんだか体調が思わしくない……なんてあなた! 眠りは、量より質が大事だそう。そこで今回は、眠りの質を上げる「朝~日中」のポイントをご紹介します♪ 【教えてくれたのは……大倉睦美先生】 神経内科専門医。西野先生のもとで研究し『大阪回生病院』にて睡眠医療認定医として活躍

"質のいい眠り"のためのモーニングToDoリスト♡

  • 【アラームは20分おきにセット】 「眠りが浅くなる明け方のノンレム睡眠や、脳は起きていて体が眠っているレム睡眠の時に起きると、目覚めスッキリ。朝方は、約20分間隔で浅い睡眠が出現するので、起床予定時刻の20分前にもアラームをセットしておけば、寝覚めの悪さを感じることなく起きられる確率が高まります」(大倉先生)
  • 【起き上がったら素足で床に触れる】 「人間は、聴覚や皮膚感覚を刺激すると、脳の『上行性網様体』が活性化されて覚醒します。起き抜けに素足でひんやりした床に触れて皮膚感覚を刺激すれば、瞬時に覚醒効果が出現。また、冷たい水で手を洗って皮膚温度を下げ、深部体温との差を広げることも、さらなる覚醒スイッチとして効果的です」(大倉先生)
  • 【寝床から出たら太陽の光を浴びる】 「寝床から出たら、天気のよし悪しにかかわらずカーテンを開けて朝の光を浴びる習慣を。光を感じない環境にいると、体温や自律神経、脳やホルモンの働きもリズムが崩れて調子が悪くなります。雨や曇りで太陽が隠れていても、光の覚醒作用はきちんと脳に届いて体内リズムや覚醒をサポートしてくれます」(大倉先生)
  • 【朝食をよくかんで食べる】 「朝食は、体温を上げて一日のリズムを整え、活動のエネルギーを補給するだけでなく、体内時計のリセット効果も。よくかむことで脳に刺激が伝わり、覚醒と睡眠のメリハリもつきやすくなります。スムーズな入眠をサポートする鉄分を含むほうれん草や、体温を上げる汁ものなどは積極的にプラスしましょう」(大倉先生)
MORE6月号
MORE2018年6月号・さらに詳しい情報は雑誌MOREをチェック!  取材・原文/国分美由紀 イラスト/こさかいずみ