眠りは、量より質が大事だそう! なぜなら、質の良い睡眠がとれていないと「睡眠負債」をためてしまうからなんです! 今回は「睡眠負債」&改善するための3つのポイントを教えます。 【教えてくれたのは……西野精治先生】 スタンフォード大学睡眠生体リズム研究所所長。著書に『スタンフォード式 最高の睡眠』

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心身をむしばむ! 「 睡眠負債」ってなに?

日々の寝不足が、まるで負債のように蓄積された状態を「睡眠負債」と呼び、集中力低下や心身の不調などトラブルの原因に。 「睡眠メンテナンスで意識すべきは、眠り始めから90分間のノンレム睡眠を、できるだけ深くすること。ここで深く眠れば睡眠リズムが整い、自律神経やホルモンの働きもよくなり、翌日のパフォーマンスも上がります。逆に、最初の90分で眠りが妨げられると、その後の睡眠リズムは計測不能になるほど乱れてしまいます」(西野先生) しかも、睡眠負債の一括返済は至難の業。「週末の寝だめ程度では解決しません。日々の睡眠を変えることが鍵になります。6 〜8時間の睡眠をとるよう心がけましょう」(西野先生)

「 睡眠負債」3つの改善ポイントはこれ!

★温度

スムーズな入眠と深い眠りに必要なのは、体がストレスを感じないよう寝室の温度や湿度を快適な状態でキープすることと、入浴で深部体温と皮膚温度の差を縮めること。また、覚醒時はしっかり体温を上げることも重要。

★光

眠りを促すホルモン「メラトニン」は、朝の光によって分泌が抑制されて覚醒し、夜になると分泌が促される。夜にコンビニなどで強い光を長時間浴びるとメラトニンの分泌が阻害され、睡眠や体内リズムが乱れることに。

★リズム

眠りの要はスケジューリング! 睡眠の質を確保するには、起床と就寝の時間を固定すること。起床から14〜16時間で自然と眠くなることを考えて設定を。時間が脳に記憶されることで、最初の90分の質もキープしやすい。

MORE6月号
MORE2018年6月号・さらに詳しい情報は雑誌MOREをチェック!  取材・原文/国分美由紀 イラスト/こさかいずみ