総フォロワー11万人超え。カップルインフルエンサーの実態は?「交際、結婚し、今は子どもがひとり」【モア・リポート81・妻編】
1980年──、いまから約40年前。女性の「性」の本音を語る「モア・リポート」が誕生し、2017年までに延べ1万2千人を超える女性たちの性を見つめてきました。
そして、恋愛やセックスがいっそう多様化している現在。20代、30代の体験談を取材した新「モア・リポート」をお届けします!
夫婦合わせてフォロワー11万人超え。インフルエンサー夫婦の本音
ナルミさんとヨシヒコさんはふたりあわせて11万人超のフォロワーを持つ夫婦インフルエンサー。投稿には旅先でのナルミさんのフォトジェニックな写真が並ぶ。夫婦で活動するがゆえの本音やインスタ映えする写真のコツを聞いた。
本記事では当事者である女性の思いが語られ、モア・ボイスの記事では当事者の男性の思いが赤裸々に語られています。ぜひこちらもチェックを!(記事の最後に関連リンクあり)
仕事になるなんて思いもしなかった。いつの間にかカップルインフルエンサーに
――現在は夫婦で11万人超えのアカウントですが、当初ナルミさんのアカウントは、友人のみのプライベートなアカウントだったとか。
はい。私も夫のヨシヒコも元々は完全プライベートなインスタで、繋がっているフォロワーも数十人のリアルな友人のみでしたね。(以下同、ナルミさん)
――そこからどうやってフォロワーを獲得したのですか?
8年ほど前に、趣味のカメラ繋がりでヨシヒコと出会いました。そこから交際、結婚し、今は子どもがひとりいます。つきあっている時に、デートがてら彼に撮ってもらった“私プラス風景の写真”を投稿するようになって、どんどんフォロワーが増えていったんです。
――フォロワーを増やそうと思って投稿をはじめたわけではないのですね。
そうですね。それこそ投稿を始めた8年前は、まだカップルインフルエンサーと呼ばれる存在も少なかったし、当時はインスタが仕事になるとは思ってもみませんでした。
――インスタグラムの写真はすべてヨシヒコさんが撮ったもの?
はい。最初はふたりの思い出を残しておきたいな……くらいの温度感でヨシヒコが撮ってくれた写真を投稿していたのですが、思いのほか見てくださる方が増えて。今は、カップル・夫婦ならではのPR案件も受けています。
フォロワーが増える写り方のコツって?
――インスタグラムには、旅先でのフォトジェニックな写真が並んでいますが、映り方のコツはありますか?
実は私、体型や身長にコンプレックスがあるんです。全身で映る時は、広角で撮ってもらうようにヨシヒコにお願いしています。広角で撮ると、足が長く見えるんです。あとは基本的なことですが、自分の利き顔がメインに映るように意識しています。
――“映える”工夫はありますか?
光の入り方を工夫しています。横顔で映るときはピアスをつけて耳元が光るようにしたり、目線を斜め上にすることで、目に光が入るように意識しています。
――ファッションのポイントはありますか?
行く先々の風景の色に合わせて、服装は補色を選ぶようにしています。カラーコーディネーターの勉強もしているので、自身のファッションと風景の色のバランスはいつもよく考えるようにしていますね。
――撮影の際は、事前に夫のヨシヒコさんと相談するのですか?
「今後はここで撮影してみよう」「この服どうかな?」と相談したうえで、撮影に出かけることが多いです。こういった相談ができるのも夫婦で運用する強みかなと思います。
夫婦円満のコツは、会社員をやめないこと
――夫婦やカップルでインフルエンサーの仕事をする際、もめてしまうケースも見聞きします。ナルミさん夫婦はどうですか?
もちろん夫婦なので喧嘩することもありますが、私たちは大きく揉めた経験がほとんどないんです。
――それはなぜですか?
ふたりで活動する上で、“お互い別の居場所・収入を持つ”ようにしています。
私もヨシヒコも平日は会社員として働いていて、インフルエンサーとしての仕事は土日に限定しています。インフルエンサーでお金を稼いだとしても、あくまで生活の基盤は会社員の収入というスタンスを崩さないようにヨシヒコと話しています。
――会社員を辞めないことが夫婦円満のコツなんですね。
どれだけ収入があっても、カップルインフルエンサーとしてだけの収入になってしまうと、生活に関わることなので、今とは違い喧嘩も増えると思います。収入が不安定だと、純粋に写真を楽しめなくなりそうですよね。今後も自身のペースを崩さず、楽しく長く運用していきたいと思っています。
男性サイドの本音は? 夫・ヨシヒコさんのインタビューをチェック!
取材・文/毒島サチコ