女子大生が女性用風俗を利用してみたら!?「アプリで出会った男性と違って、すごく丁寧で最高だった」【モア・リポート82・前編】
1980年──、いまから約40年前。女性の「性」の本音を語る「モア・リポート」が誕生し、2017年までに延べ1万2千人を超える女性たちの性を見つめてきました。
そして、恋愛やセックスがいっそう多様化している現在。20代、30代の体験談を取材した新「モア・リポート」をお届けします!
大学時代、女性用風俗に30万円課金
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ーDATAー
下山さん(仮名)26歳 / 職業:エンタメ関係
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下山さん(仮名・26歳)は、マッチングアプリで出会う男性との雑なセックスに辟易していた大学3年生の頃に、女性用風俗へ。軽いノリで利用したものの、気づけば30万円の貯金を女性用風俗(女性客に対して性的なサービスを行なう女性用マッサージ店)につぎ込むようになっていた……。
マッチングアプリであとくされない関係を楽しんでいた大学時代
――下山さんは大学生の時に女性用風俗(以下、女風)に通っていた?
はい。大学3年生の11月から大学4年生の4月になるまでの5か月間、女風に通っていました。(以下同、下山さん)
――なぜ通うようになったのですか?
女子大に通っていたので、男性との出会いがまったくありませんでした。大学1〜2年生の頃はマッチングアプリを使って男性に会っていたんです。
――アプリをしていたのは恋人探しのためですか?
そうですね。「イケメンの恋人が見つかったらいいなー」とは思っていたけど、もっと軽いノリだったかもしれません。「イケメンとやれたらいいな」みたいな(笑)。
――恋人探しよりももっとカジュアルなノリだったのですね。
はい、後腐れのない関係で遊びたいという感じでした。
――実際、アプリで後腐れのない関係になった男性はいましたか?
はい。でも、その場かぎりの関係を楽しむのも飽きてきた頃、コロナ禍に突入したこともあり、アプリで男性に会うのはやめようと思ったんです。
――アプリをやめてから、女風に通うようになったのですか?
そうですね。コロナ禍があけて就活を始めたタイミングではじめて女風に行きました。19歳の時に女風の存在を知って、実はそれからずっと興味を持っていたんです。
――女風に興味があったのはなぜですか?
「初体験は女風で体験したい」と思っていました。
「初体験は女性用風俗でしたかった」その理由は?
――なぜ「初体験は女風で」と考えたのですか?
女風はプロのセラピスト(男性)が性的なサービスとしてやっているから、セックスの“リハーサル”みたいな感じでできるんじゃないかなって思ったんです。男性だと初体験を風俗で済ませることってよくあるじゃないですか。
女性だから初体験がすごく大切って考えがあまりピンとこなくて。誰だって初セックスは緊張するし、怖いならプロに委ねればいいんじゃないかと思っていました。
――女風での体験はセックスの練習、と考えたのですね。
女子大生の私にとって男性と出会えるのはアプリだったから、アプリで出会った人とセックスするよりプロの方がずっと安全ではないかと思ったんです。それでも最初の一歩はなかなか踏み出せず、結局初体験はアプリで出会った男性とでした(笑)。
――その後、アプリをやめたタイミングでついに女風に行ってみようと思ったのですね。
はい。正直アプリをやめたことにより、性欲はたまっていたので。
ちょうど就活のインターンで東京に行く予定があったので、地元の大阪から東京に行ってホテルに宿泊している際に、東京の女風店に「お店で一番イケメンのセラピストをお願いします!」と勢いで電話しました(笑)。
当時、大学3年生でお金があまりなかったんですけど、そのお店の初回が2時間1万2千円だったのでまだ手が出しやすかったんです。
セラピストは「びっくりするくらいイケメンだった」
――実際に利用してみてどうでしたか?
最高でした(笑)。ホテルで待ち合わせをしたのですが、現れたセラピストが某アイドルそっくりの超イケメンで!「まじでイケメン来たー!」って、めっちゃテンション上がりましたね。
部屋に入るなり、「会いたかった―」って久しぶりに恋人に会うようなノリも嬉しかったです。私のような20代の利用者は少ないようで、「若いね」とも言われました。それからすごく自然に「かわいい。お風呂一緒にはいろ」って言われて。
――まるで本物の恋人同士のようですね。
はい。私はすごく緊張してたんですけど、流れるように体のマッサージが始まりました。今までアプリで出会った男性はみんなセックスが雑だったけど、彼は触り方がすごく丁寧で、ハマってしまいました。
……それで私、彼のことが好きになっちゃって、翌日もまた彼を予約しました。
次は、デート込みのトータル4時間で3万円のコース。この時はまだ女風に貯金をつぎ込むようになるとは思ってもみなかったですね。
取材・文/毒島サチコ