【上白石萌音さんインタビュー】「胸キュン映画のヒロインを演じるなんて思ってもみなかった」PhotoGallery 2021.01.05 記事公開日 2019.03.18 ヒロインとの共通点は、"好きなことにのめり込む性格" 小さい頃から歌って踊ることが大好きだった少女は、ディズニーランドでほんの短いミュージカルショーを観た時に、バチーン! と雷に打たれたような衝撃を受けた。「そこに、私の好きなことが全部ある! って思って。それでミュージカル教室に通いだしたんです」その後、「東宝シンデレラ」オーディションを受け、審査員特別賞を受賞。6年前に鹿児島から上京した。「今でも、父からはつらくなったらいつでも鹿児島に帰っておいでって言われます(笑)。でもこの仕事が大好きなので、声が出なくなるまでやりたい。一度、生きていく意味がわからないと悩んでいた方から、『歌を聴いてもうちょっと頑張ろうと思った』とお手紙をいただいたことがあったんです。それを読んだ時はもう……涙が止まらなくて。私自身も救われましたし、本当に責任のある仕事なんだなと思いました」常に大好きな仕事ができることを前向きに言葉にする萌音さん。ところが主演映画『L♡DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』について尋ねると、声のトーンが変化した。「胸キュン映画のヒロインを演じるなんて思ってもみなかったので、最初はパニックに(笑)。自信がなかったし、私じゃない気がする……とも思いました。でも今の年齢でしかできないことだし、震えながら『やらせていただきます』と。生まれて初めて髪の毛を染めたりダイエットをしたり、とにかく見た目から自分に暗示をかけて(笑)。好きなことにのめり込む性格とか、必死でヒロインとの共通点を探しました」仕事以外で夢中になっているのは読書。半身浴をしながら読むのが日課で、月12冊読むことも。「本を読むためにお風呂に入っているようなもの(笑)。平気で1時間くらい入るので、一緒に住んでいる妹には迷惑をかけています……。ドラマの撮影でご一緒している風間俊介さんも読書家で、『それが好きならこれもいいかもよ』って言ってくださるんです。そんなふうにさっと本をすすめられる大人って素敵ですよね。本を読むことでいろんな言葉を知ることができるし、人として豊かになれる気が。登場人物に寄り添うことで、日常で経験できない感情の引出しをいっぱいもらっています」1カ月前に21歳になったばかり。どんな大人になりたいか聞くと「周りに幸せをばらまける人!」と即答し、大きな口を開けて快活に笑った。そのあまりにも天真爛漫な笑顔に、そこにいた大人全員が幸せな気持ちになったのは、言うまでもない。かみしらいし・もね●1998年1月27日生まれ、鹿児島県出身。2011年、第7回「東宝シンデレラ」オーディション受賞をきっかけに芸能界デビュー。映画『舞妓はレディ』、『君の名は。』、『ちはやふる』、『羊と鋼の森』、ドラマ『陸王』など話題作に多数出演。舞台や歌手活動も行っている 高校生の葵(上白石萌音)は、とあるハプニングで学校一のイケメンの柊聖(杉野遥亮)と同居することに。しだいに惹かれ、つきあい始めたふたり。ところが突然、柊聖のいとこの玲苑(横浜流星)と3人で住むことに……。●3/21〜全国公開