佐藤ありさも大注目！　ビギナーのための「箱根駅伝」の３つの見どころ！

ありさ：箱根駅伝といえば「山の神」や「ごぼう抜き」という言葉が有名ですよね。ビギナーにもわかりやすく教えてください！ 進藤：箱根駅伝は大手町から芦ノ湖まで２日間かけて往復するのは知ってる？ ありさ：はい。たしか各チーム10人10区で襷（たすき）をつなぐんですよね。 進藤：そのとおり。なかでも高低差約864メートルを一気に駆け上がる山上りの５区は特殊な区間。そのため５区で過去の記録を塗り替える選手が出てきたとき、「山の神」と呼ばれるようになったんです。 ありさ：毎年いるわけじゃなかったんだ！ 進藤：最初に注目されたのは順天堂大学の今井正人選手。彼は81回大会から３年連続で区間最高記録を出したことで「山の神」と呼ばれるようになったの。さらに注目されたのが85回大会から４年連続区間賞で東洋大の往路４連覇に貢献した柏原竜二選手。力強い走りが話題になり、「新・山の神」と呼ばれるように。 ありさ：柏原選手の走りは観たことがあります！ 進藤：なんと柏原選手が登場した85回大会から前回の91回大会まで、５区で区間賞を獲得したチームが７大会中６回も総合優勝しているんです。 ありさ：じゃあ箱根駅伝は５区を制した大学が有利ってこと!? 進藤：ここ最近の大会はその傾向がありますね。前回大会で総合優勝した青山学院大学の神野大地選手は、柏原選手の区間参考記録を、コース変更で少し距離が伸びたにもかかわらず上回ったことでも話題になりました。 ありさ：すごい！　じゃあ、今大会も１日目は絶対５区に注目しなきゃ！

進藤：あとは「ごぼう抜き」が見られる２区も必見。各大学の主力選手が登場する伝統のエース区間で「花の２区」と呼ばれています。過去のごぼう抜きの最多記録は、日本大学のギタウ・ダニエル選手が85回大会で達成した20人抜き！　外国人留学生はもちろん、２区を走る日本人選手たちは学生長距離界を代表するエースでもあるから、今後オリンピックで活躍する選手が現れる可能性も大！ ありさ：すごーい！ 進藤：各大学の戦力が拮抗している近年の大会は１区の出遅れも禁物なので、エースをここに起用するチームも増えています。 ありさ：じゃあ往路は２区と５区、それに１区もチェックですね。ちなみに復路の注目区間は？ 進藤：山下りの６区や復路のエース区間である９区はチェック。特に早朝のスタートで地面が凍結していることもある６区は、下りのスペシャリストたちの走りに注目です！

ありさ：テレビで観戦していると、「繰り上げスタート」や「シード権争い」にもハラハラドキドキします！ 進藤：復路は総合優勝争いだけじゃない見応えのあるドラマが目白押しですよね。まず「繰り上げスタート」とは、交通規制の関係上トップから一定時間引き離された場合に、前の走者の到着を待たずにスタートするルールのこと。 ありさ：目の前まで前の選手が走ってきているのにスタートしなきゃいけないシーン、よく観ます！　ホントにせつない……（泣）。 進藤：往路の鶴見（２区）・戸塚（３区）中継所で10分。ほかは20分と決められていて、繰り上げスタートする選手は関東学連が用意した襷を使用しなければいけない決まり（※編集注／５区と10区は各校の予備襷を使用）。 ありさ：「シード権争い」もよく聞きますが、詳しいルールは？ 進藤：総合順位で10位以内に入ると、翌年の箱根駅伝に出場できるシード権が与えられます。11位以下は毎年10月に行われる予選会から出場しなければいけないので、ゴール直前には大接戦の中のシード権争いが観られることも！ ありさ：みんなの汗がしみ込んだ襷の重みがすごく伝わるシーンですよね。私も学生時代に管弦楽部で全国優勝を目指して頑張っていた経験があるんです。だからチーム一丸となって闘う選手たちの気持ちは痛いほどわかる！　新年に選手たちのひたむきな姿を見て、あの頃の青春を思い出したいな♪ 進藤：絶対「今年も頑張ろう」という気持ちをもらえるからね！

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