【ジブリパーク】無料エリア徹底ガイド! ジブリの世界をチケットなしで遊び尽くす10の方法
エディター&ライター
オキシマガジン(沖島 麻美)
愛・地球博記念公園の無料エリアに広がるジブリワールド徹底解説!
「ジブリの大倉庫」・「どんどこ森」・「青春の丘」・「もののけの里」に加え、2024年3月16日(土)に「魔女の谷」がデビューし、全5エリアがそろってグランドオープンした『ジブリパーク』。5エリアはすべてチケット事前予約制の有料エリアですが、愛・地球博記念公園(通称:モリコロパーク)には、実はチケットがなくてもスタジオジブリ作品の世界観を無料で満喫できるエリアやスポットがたくさんあるんです!
- 愛・地球博記念公園の無料エリアに広がるジブリワールド徹底解説!
- 無料でジブリワールドが楽しめるエリアはどこにあるの? 営業日時は?
- 無料エリア散策には、宮崎吾朗監督描き下ろしの“大さんぽのしおり”をおともに!
- 1. エレベーター塔を眺める
- 2. 「青春の丘」の「地球屋」周辺を散策
- 3. 「ジブリの大倉庫」エリアと「どんどこ森」エリアをつなぐ、林床花園の稲楼門
- 4. 「どんどこ森」までモリコロパークの大自然の中を大散策
- 5. ベンチに残された“ジブリの忘れもの”を大捜索
- 6. 園内周遊バス(無料)に乗ってラクラク移動
- 7. “リアルネコバス”に乗って秘密のにゃんこ道を教えてもらう
- 8. 「魔女の谷の見える展望台」から「魔女の谷」全景を見渡す
- 9. 「猫の城遊具」で遊ぶ(お子さま限定)
- 10. 「ロタンダ 風ヶ丘」で休憩。お土産も調達
無料でジブリワールドが楽しめるエリアはどこにあるの? 営業日時は?
チケット不要でジブリワールドを楽しめるスポットは、モリコロパーク内の『ジブリパーク』を構成する5エリアにあたる「ジブリの大倉庫」・「青春の丘」・「どんどこ森」・「もののけの里」・「魔女の谷」をつなぐ公園内の空間や道中に点在しています。モリコロパークの豊かな自然をそのまま生かしてスタジオジブリの世界観を表現しており、全部ひっくるめて『ジブリパーク』といえます。森や草花や道をそのままに、風や匂いを感じながらじっくり探検してみましょう。
【愛・地球博記念公園(通称:モリコロパーク)】
住所/愛知県長久手市茨ケ廻間乙1533-1
開園日時/4月から10月まで:8時~19時、11月から3月まで:8時〜18時半、休館日:8時~17時半
休館日/毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は翌平日)。 春休み・夏休み・冬休み期間中は火曜日も利用可
※年末年始(12月29日~1月1日)は閉園
※『ジブリパーク』の営業日・営業時間はジブリパーク公式サイトをご覧ください
https://www.aichi-koen.com/moricoro/
無料エリア散策には、宮崎吾朗監督描き下ろしの“大さんぽのしおり”をおともに!
無料エリア散策に出かける際は、宮崎吾朗『ジブリパーク』監督が自ら描き下ろしたという渾身の『ジブリパーク』ガイド・“大さんぽのしおり”を持っていきましょう。園内マップ・季節ごとのおすすめの服装・園内の移動の仕方・アクセス方法などがわかりやすく明記されています。A4サイズでプリントアウトして4つ折りにして持ち歩け、くみとなまえまで記入できるしおりです。ぜひ活用してみてくださいね。
1. エレベーター塔を眺める
モリコロパークのメインゲート正面にドーーーンとそびえ立つエレベーター塔こそ、“無料で楽しめる『ジブリパーク』”の代表的な施設です。スタジオジブリを代表する名作である『天空の城ラピュタ』や『ハウルの動く城』の世界のモデルとなった、19世紀末の空想科学世界をモチーフにデザインされています。
2. 「青春の丘」の「地球屋」周辺を散策
メインエントランスを背にして、エレベーター塔の左手に広がる「青春の丘」エリア。『耳をすませば』『猫の恩返し』に登場する「地球屋」や「猫の事務所」があるロータリー広場を、柵の外から俯瞰で眺めることができます。
「地球屋」の建物のわきの階段や小道を下ってみましょう。下には、『耳をすませば』の主人公・月島 雫が、劇中で見た夢の中に登場する洞窟をイメージしたトンネルがひっそりと広がっています。
洞窟の壁面にはラピスラズリを思わせるような青いピースがところどころに埋め込まれていて、太陽の光を受け、まるで生きているかのように瞬いていて、とても幻想的。暑さや寒さをしばし忘れる美しさです。
3. 「ジブリの大倉庫」エリアと「どんどこ森」エリアをつなぐ、林床花園の稲楼門
「ジブリの大倉庫」から「どんどこ森」へとつながるエリアにある林床花園(りんしょうかえん)の入り口にある稲楼門(とうろうもん)。名古屋市中村区に2018年まで存在し、名古屋市の都市景観重要建築物に指定されていた料亭稲本の門を移築・復元したものだそう。『千と千尋の神隠し』の湯屋を彷彿とさせるムードですね。
門をくぐると稲楼門広場。中央にドーーーンと鎮座しているのが、白御影石でできた石人(せきじん)のオブジェ。『千と千尋の神隠し』で、千尋と並んで映るシーンがやや不気味で印象的なアレです。左右の東屋で休憩してもよし、奥にある石灯籠や手水鉢を見学して回るもよし。
4. 「どんどこ森」までモリコロパークの大自然の中を大散策
稲楼門広場から森の奥に進むと、ウッドデッキで整備された遊歩道へとつながっています。森林浴を楽しみながら、「どんどこ森」を目指してお散歩しましょう。なだらかな上り坂ですが、ほぼフラットなので比較的歩きやすいと思います。
稲楼門から遊歩道をてくてく歩いて20分程度。モリコロパーク自慢の日本庭園が一望できる、「どんどこ森」のふもとに到着しました!
ふもとに下りたら、「サツキとメイの家」と「どんどこ堂」の分岐点にある休憩所「どんどこ処」でひと休み。瓦屋根が目印で、お手洗いもあります。
時間が許せば、「どんどこ森」の奥にある「サツキとメイの家のみえる展望台」まで登ってみることをおすすめします。
時間と体力が許せば、「どんどこ森」からの帰り道も、別ルートを経由して“大さんぽ”してみませんか? 石碑の上に何やら置いてあるのもお見逃しなく。
5. ベンチに残された“ジブリの忘れもの”を大捜索
モリコロパークには無数のベンチがありますが、そのうち15カ所に、スタジオジブリ作品に登場するキャラクターが置き忘れたアイテムをモチーフにしたオブジェが置かれているのでぜひ探してみて! 記念撮影をしたり、一緒にボーッとしたり、隣で読書に耽ってみたり……思い思いに過ごしてみてください。
忘れ物の一例です。左上から時計回りに:勧進帳を携えた『平成狸合戦ぽんぽこ』のたぬき/『となりのトトロ』のメイの麦わら帽と“おかあさんへ”と刻まれたとうもろこし/『コクリコ坂から』の風間 俊が忘れた学生帽と鞄/ベンチを突き破って伸びる『かぐや姫の物語』のたけのこ。あとから探す人が宝探し感覚で楽しめるよう、それぞれの場所を教えることは公式から固く禁じられていますのでご容赦ください……。
第2期エリア「もののけの里」と「魔女の谷」がオープンしてからというもの、園内のベンチに置き去られた忘れ物がさらに増えたもようです。これはどこかの東屋のベンチで発見された、大事なものがたくさん入っていそうなリュックサック。
取材したオキシマガジンのいちばんのお気に入りは、『ホーホケキョ となりの山田くん』のお父さんが横たわるベンチ。同じポーズで日本庭園をのんびり眺めてみるのがおすすめです(もちろん混雑時は譲り合って記念撮影や休憩をしてくださいね)。
6. 園内周遊バス(無料)に乗ってラクラク移動
お子さまやお年寄りとご一緒の方や、歩き疲れてしまった方、汗をかいて移動したくない方は、「ジブリの大倉庫」・「青春の丘」エリアと「どんどこ森」エリアをつなぐ無料周遊バスを有効活用してください。“ピロリロリ〜♪”という可愛らしいBGMをお供にモリコロパーク内をゆっくりのんびり走行しています。時刻表などは現地で確認してくださいね。
バスを待っている間は、バス停の掲示板に、『ジブリパーク』やモリコロパークの好きなところや楽しかった思い出を綴るのも◎。あとでこっそりトトロたちが見に来るかもしれませんので、来園記念にぜひ。
7. “リアルネコバス”に乗って秘密のにゃんこ道を教えてもらう
「魔女の谷」開園&パーク全体のグランドオープンと同時に運用をスタートした「APMネコバス」(有料:片道/大人¥1000・子ども¥500・3歳以下無料)に乗ってみるのも楽しいです! 「APMネコバス」しか知らない、徒歩では立ち入り禁止の園内秘密ルートを走行します。オープンエアスタイルですが、雨の日はトトロ柄のカーテンが濡れるのを守ってくれますよ。
8. 「魔女の谷の見える展望台」から「魔女の谷」全景を見渡す
「魔女の谷」オープンと同時に、谷の北側にある丘の斜面につくられた「魔女の谷の見える展望台」にもぜひお立ち寄りを。約20mの高さから、モリコロパークの豊かな緑に抱かれた「魔女の谷」の全貌を眺めることができます。展望台の中央で翼を広げるオブジェ“夏の翼”がゲストをやさしく見守ります。
「魔女の谷の見える展望台」には、徒歩で地道に遊歩道をてくてく上る方法(途中やや急な勾配がある坂道ですが、頑張れるレベルです。片道所要約3分)と、
8人乗りのスロープカーで上り下りする方法があります。スロープカーは「どんどこ森」の「どんどこ堂」に設置されているものと同じです。バリアフリー経路として設置されているので、混雑ぐあいや体力と相談し、ほかのゲストと譲り合いながら利用してみてください。
展望台デッキからは、メリーゴーランドや「ハウルの城」、「オキノ邸」、「ハッター帽子店」や「グーチョキパン屋」の裏側など、地上から見るのとはまったく異なる「魔女の谷」の全景と魅力が堪能できます。
展望台側のスロープカー乗り場の手前には、愛・地球博の公式キャラクター・モリゾー&キッコロをモチーフにした鐘のモニュメントも。澄んだ鐘の音は、「魔女の谷」や「もののけの里」のエントランス付近にいるゲストまで広く聴こえるので、来園記念にぜひ鳴らしてみて。
【「魔女の谷の見える展望台」概要】
営業日時/9時~17時(11月~3月:16時)
※混雑時は入場を制限する場合があります
料金/平日:無料 土・日・祝日・学校休暇期間など混雑日:中学生以上¥150
※展望デッキにトイレはありません
9. 「猫の城遊具」で遊ぶ(お子さま限定)
「もののけの里」エントランスの手前には、『猫の恩返し』に登場する「猫王の城」をモチーフにした遊具エリアがあり、滑り台・迷路・ターザンロープなどが楽しめます。利用対象は小学生以下のお子さまで、付き添いの大人も入場できます(大人のみの入場はできません)。
【「猫の城遊具」概要】
営業日時/<平日>4〜10月:8時〜19時・11〜3月:8時~18時半 <土・日・祝日・混雑日>9時〜17時
休業日/12月29日〜1月1日
料金/中学生以上:¥300・小学生:¥100・4歳以下:無料
※利用時間ごとに決められた発券時間内に整理券を購入してください
※平日でも、混雑状況により人数・使用時間制限を行う場合があります
※天候等の都合により、営業時間内であっても営業を中断する場合があります
10. 「ロタンダ 風ヶ丘」で休憩。お土産も調達
『ジブリパーク』の玄関口となる公園北口広場にある物販・飲食施設「ロタンダ 風ヶ丘」には、カフェテリア(左)とショップ(右)があります。ショップでは、公園で遊べるおもちゃやオリジナルグッズ・世界の駄菓子・ジブリグッズなど、幅広い商品をラインナップしているので、おみやげはぜひここで調達して。
おにぎりや和スイーツなどが味わえるカフェテリアでは、愛知県産グルメなども販売しています(メニューはこちら)。2024年夏(7月)時点でのイチ推しは、南アルプスの天然水を使用した氷を使ったメニューです。
ふわふわの氷のなかには、たっぷりのずんだあんに包まれた白玉もちがゴロゴロと入っています。火照った体をいたわるように口のなかでスッと溶ける氷と、優しい甘さのずんだあん、さらに食べ応えじゅうぶんなおもちのマリアージュが“口福”をもたらしてくれる絶品ひんやりスイーツです。
また、氷を活用した風変わりなひんやりごはんメニューも登場。「ロタンダ 風ヶ丘」の定番人気メニューであるおにぎりにふわふわの氷をトッピングして涼しい雰囲気を演出しつつ、愛知名物・海老天のほか、煮卵やのりなとが添えてあります。氷を溶かしながら、お茶漬けのようにサラサラといただきましょう。
大きな笹の葉に包まれたおにぎり弁当(漬物つき¥800)をテイクアウトして、大芝生広場でのんびり味わうのも素敵です。真夏のピクニックの際はしっかり水分補給をして、熱中症対策を忘れずに。
以上、『ジブリパーク』有料エリア外でもスタジオジブリの世界観を楽しめる無料エリアを“大さんぽ”してみました。観光客はもちろんですが、犬やお子さま連れの方など、散策中にさまざまな人と交流できるのも魅力だと思います。「ジブリの大倉庫」・「どんどこ森」・「青春の丘」・「もののけの里」・「魔女の谷」といったチケット事前予約制の有料5エリアとともに、ぜひ丸ごと満喫してみてくださいね。
写真協力/©️Studio Ghibli 取材・文/沖島麻美 ※掲載されている情報は2024年8月9日時点でのもので、個人の見解も含まれます。最新の情報は公式サイトおよび現地にてご確認ください。
編集&ライター歴18年目の姉MORE世代。宝島社『InRed』『GLOW』→ハースト婦人画報社『ELLEgirl』を経て独立。ベテランプロ目線で厳選した人気の上質プチプラアイテムやお役立ち情報を続々お届けしています♡