【歌舞伎のススメ*其の16】六月大歌舞伎「銘作左小刀京人形&日蓮」
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No.17 しんしん
染五郎の女形に注目!「銘作左小刀京人形」
日光東照宮の眠り猫の作者と伝わる彫刻 師・左甚五郎を主人公にした舞踊劇で、 二代目松本白鸚と八代目市川染五郎の共演が見どころです。
そんな染五郎さんが女方を舞台で演じるのは今回が初!ということで、 期待大でわくわくして拝見しました。
その期待を裏切らず、 染五郎さんの京人形は非常に繊細で美しい姿で、慣れない不器用さがかえって人形らしさをコミカルに表現する上では、効果的に働いていた感じがします。
今後、人間の女方を演じる機会もおありになると思うので、 また今回とは違ったハードルを越えて芸の幅を広げていかれることでしょう。楽しみです!
おどろの鬼気迫る演技に胸を打たれる「日蓮」
ストレートプレイで演出を務めることが多い横内謙介が構成・脚本・演出を担当し、市川猿之助が演出・ 主演を務めた作品で、 蓮長が日蓮と名乗るまでの若き日のエピソードが描かれています。
賎女・ おどろを演じた市川笑三郎さんの鬼気迫る演技が圧巻!
3階席までおどろの声が地鳴りのように響き、 凄みがダイレクトに伝わってきました。
*しんしん*