歌舞伎座にて「六月大歌舞伎」第三部(銘作左小刀京人形、日蓮)を鑑賞しました。
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染五郎の女形に注目!「銘作左小刀京人形」

第三部の一幕目は「銘作左小刀京人形」。
日光東照宮の眠り猫の作者と伝わる彫刻 師・左甚五郎を主人公にした舞踊劇で、 二代目松本白鸚と八代目市川染五郎の共演が見どころです。
歌舞伎座の六月大歌舞伎
太夫を模して彫られた木製の人形を演じた染五郎さんは、ファッション誌のジェンダーレス特集に起用される等、 容姿も価値観もボーダレスな印象を纏っている方ですよね。
そんな染五郎さんが女方を舞台で演じるのは今回が初!ということで、 期待大でわくわくして拝見しました。

その期待を裏切らず、 染五郎さんの京人形は非常に繊細で美しい姿で、慣れない不器用さがかえって人形らしさをコミカルに表現する上では、効果的に働いていた感じがします。

今後、人間の女方を演じる機会もおありになると思うので、 また今回とは違ったハードルを越えて芸の幅を広げていかれることでしょう。楽しみです!

おどろの鬼気迫る演技に胸を打たれる「日蓮」

第三部の二幕目は「日蓮」。
ストレートプレイで演出を務めることが多い横内謙介が構成・脚本・演出を担当し、市川猿之助が演出・ 主演を務めた作品で、 蓮長が日蓮と名乗るまでの若き日のエピソードが描かれています。
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日蓮の演説的独白シーンが多いのですが、日蓮宗を開くに至った蓮長の内面の葛藤や思想背景を描く目的を達成する上では効果的だったように思います。

賎女・ おどろを演じた市川笑三郎さんの鬼気迫る演技が圧巻!
3階席までおどろの声が地鳴りのように響き、 凄みがダイレクトに伝わってきました。
最後までお読みくださりありがとうございます♡

*しんしん*