関ジャニ∞ 男前なポジティブ論

グループ結成から約19年。振り返ると、その道のりは決して平坦なものではなかった。そんな険しい道のりを、どんな時も諦めず、前を向いて共に闘いながら進んできた。そんな関ジャニ∞だからこそ語れる“ポジティブ論”。世界が一変してしまってから、気持ちが焦ったり、不安になったり……。こんな時代だからこそ、ときに厳しく、ときに優しく、説得力のある言葉の数々で、頼れるアニキたちが悩み迷う読者を叱咤激励!

2021年MORE7月号掲載企画から、インタビュー記事をお届けします。

大倉忠義 TADAYOSHI OHKURA

大倉忠義
プロフィール●1985年5月16日生まれ。俳優としても高く評価されている。出演する舞台『夜への長い旅路』が6月7日から公演される

大倉さんはポジティブですか?

ポジティブとネガティブ、僕の中にはどっちもあるんじゃないですかね。どちらか片方だけだとバランスが悪いというか。ハッピーなことだけで世の中形成されていたらそれは幸せなことかもしれないけど、その裏側には必ず悲しいことや苦しいことも存在する。その幸せもつらさも経験しているからこそきっと、誰かの心に寄り添うこともできるし優しくなれる。両方あってええもんやと、僕は思っています。

心を健康に保つために心がけていることは?

サウナ、よく行きますね。健康によいのはもちろん“無”になれるんですよ。深く考えすぎないこと、これも僕が大事にしていることです。人生って上がる時もあれば下がる時もある。でも、それはよくも悪くも永遠には続かない。たとえば、ひとりの夜に寂しいなと孤独を感じても、朝起きて晴れた空を見上げたら気持ちが切り替わったり。暗い気持ちがずっと持続してしまうようなら解決策が必要になるだろうけど。まずは考えすぎずに“今を生きること”にフォーカスする。それが大事なんじゃないのかな。

落ち込んだ時の心の立て直し方は?

時間ですね。どうやら聞いた話によると人間はつらいことを忘れるようにできているらしい。その能力に任せる、それが僕の解決方法。

元気が出ない時に触れたくなるものは?

とりあえずテレビをつけるかな。どんな番組でもいいんです、別にそれを観なくてもいいんですよ。とにかく楽しげな音に囲まれる。音で気持ちを紛らわす。シーンとした時間をつくらない。

人生を歩むうえで大切にしていることは?

愛をかけてくれた人は絶対に裏切らないこと。今の自分がここにいるのは周りの人あってこそ。その“ご縁”はこれからもずっと大切にしたい。

20代の後輩から「人生、うまくいかないんです」と相談が。どんな言葉を届けますか?

僕は何も言わないかなぁ。僕自身、親しい友達には悩みもすべて話すんやけど、答えは求めないんですよ。伝えるのは「こう思ってんねんなぁ」だけ。相手もそれを「なるほどなぁ」と聞いてくれるだけ。抱えている悩みは人それぞれ。その解決方法も人によって違う。自分自身にしか解決できないと思っているから。ただ聞いてあげる、それがいちばんな気がします。
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