日々仕事に奮闘中の働く女性にオススメの映画『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』で、初共演した波瑠さんと西島秀俊さん。2人が演じたのは遊園地の職員ということで、熊本県の遊園地・グリーンランドで実際に長期ロケを敢行、その仕事の奥深さを実感したと言う。波瑠さんが演じるのは、思い描いていた職場の理想と現実とのギャップにショックを受ける新入社員の波平久瑠美。西島秀俊さんは、久瑠美の上司で数々の企画を成功させてきたカリスマ・小塚慶彦を好演。2人が語る、映画にちなんだ仕事の向き合い方は働く全女性が共感できるはず。

波瑠と西島秀俊が語る、俳優業への思いとデビュー当時の思い出

オズランド 映画 波瑠 西島秀俊 インタビュー
順風満帆に生きてきて、恋人と同じ会社にも就職できた久瑠美だが、いきなり地方の遊園地に配属され、最初に上司の小塚から任された仕事は園内のゴミ拾いだった。「こんな仕事をやるために大学を出たわけじゃありません」と不満タラタラの久瑠美だが、小塚の下で働いていくことで、仕事の楽しさに目覚めていく。2人は仕事を始めたばかりの頃、そういう経験をしたことはあるのだろうか。

波瑠さんはデビュー当時を振り返り、「私は大学へ行ったわけでもないし、この仕事を14歳で始めたから、プライドみたいなものが全くない状態で入れたことが、ある意味ラッキーだったと思います。こんなはずじゃなかったという疑問すら抱かなかったから」
久瑠美役を演じてみて、俳優業と遊園地の仕事に共通点を見出したそう。「表の華やかさに比べ、私たち俳優は絶対に裏方だと思うんです。地味な作業を積み重ねて、表に出せるものを作っていくという意味で。私はそこまで華やかなものを想像してこの仕事を始めたわけではないのですが、思い返してみれば、すごく地味な期間が長い仕事だなと思っています」
オズランド 映画 波瑠 西島秀俊 インタビュー
西島さんも「僕も仕事を始めた頃、そんなに幻滅したということはなかったです」と言いながら、映画デビュー作『居酒屋ゆうれい』で出会った、衣装部のスタッフとのエピソードを。「僕は本当に小さい役でしたが、その時の衣装さんが『よし、衣装を探しに行こう』と言ってくれて、一緒に下北沢を歩き回ったことがあるんです。2人で僕の役柄について『どういう役なんだろう? 髪も金髪で、ちょっとプリンみたいになっている感じかな』とか話し合いながら、一緒に衣装を見て回って。役者はこういうふうに役を作っていくんだなと、初めてその方に教えてもらった感じでした。それが本当に楽しくて、感動して、今でもふと思い出すことがあります」

仕事や恋に悩める女子への応援ムービーで、波瑠と西島秀俊が初共演!

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波瑠と西島秀俊が初共演した映画『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』は、仕事や恋に奮闘する女子にパワーを与えてくれる快作。原作は、熊本県に実在する遊園地「グリーンランド」をモデルにした小森陽一の小説『オズの世界』。波瑠が演じるのは、順風満帆かつ平穏な人生を生きてきた都会育ちの女の子・波平久瑠美役。恋人と同じ超一流ホテルチェーンに就職した久瑠美だったが、入社早々、地方の遊園地に配属されてしまう。しかし、そこで出会った"魔法使い"と言われているやり手の上司・小塚慶彦との交流や、個性的な従業員たちのサポートを経て、久瑠美は仕事へのやりがいを見出していく。果たして小塚は彼女にどんな魔法をかけていくのか?

波瑠が演じる等身大のヒロインに共感しつつ、西島秀俊 演じる理想の上司・小塚が魅せる極上のスマイルにはメロメロ状態に。また、中村倫也演じる恋人・トシ君との遠距離恋愛において、改めて自分自身の恋愛観や人生観をポジティブに見つめ直す点も実にリアル。迷える女子たちの心にビタミン補給をしてくれるようなオススメの1本。

『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』

【出演】波瑠 西島秀俊
岡山天音 深水元基 戸田昌宏 朝倉えりか 久保酎吉 コング桑田
中村倫也 濱田マリ / 橋本愛 / 柄本明

原作:小森陽一 『オズの世界』(集英社文庫刊)
監督:波多野貴文 脚本:吉田恵里香
配給:HIGH BROW CINEMA/ファントム・フィルム

★10月26日(金)、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー★

Ⓒ小森陽一/集英社 Ⓒ2018 映画「オズランド」製作委員会

映画『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』公式サイト
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撮影/藤澤由加 取材・文/山崎伸子