近頃よく耳にする「AI」という言葉。みなさん「AI」が何かって、ちゃんと分かっていますか? なんでも2019年は「AI元年」らしいんです。正直のところ、これまで「AI」は人ごとだと思っていたモア世代の私、ライター愛ちあん。ですが、知れば知るほど、私たちモア世代の働き方に関係があることが分かったんです......!

私たちに関係大アリ!!! 「AI」は人ごとじゃなかった件!

「AI」について教えてくださった方々

「AI」ってそもそも何? ロボットとどうの画像_1

Q:そもそも「AI」って、どういう意味?

Artificial Intelligence(=人工知能)の略です
「今、巷にあふれているAIという言葉は、“コンピュータ上に人間の知能を再現したもの、または再現するための技術”と説明されることが多いのですが、実は具体的な定義がありません。あえて言うなら、“単純な動作だけではなく、なんらかの創造的な処理を伴うもの”です。AIという言葉を使っている研究者ですら、『AIとは何か』を答えられない場合が多いですし、その認識度合いも人によってレベルが異なります。だからこそ、AIについてきちんと知ることが大切! すでに身近に増え始めているAIのことを知らずにいると、せっかくの機能を活用しきれなかったり、AIの機能がないものにAI分のお金を払ってしまうなど、損をすることもあるのでもったいないですよ」(大西さん)

Q:最近よく聞くようになったけど、新しいもの?

「AI」という言葉自体は60年以上前に命名
「AIという言葉ができたのは1956年。近年のブームは第3次ブームです。ただ、1次と2次は研究者の世界での話。暮らしに役立つほどの性能がなかったため、世間的な流行にはなりませんでした」(大西さん)

Q:ロボットとどう違うの?

「AI」ってそもそも何? ロボットとどうの画像_2
ロボットはハードウエア、AIはソフトウエア
「ロボットは、いわゆるハードウエア。それに対してAIは、人間のモノマネが少しずつでき始めている高性能ソフトウエアです」(藤野さん)。「AIはロボットのような目に見えるひとつの大きな存在ではなく、小さな目的を達成する機能やそれらの複合体です。たとえば、『iPhone』の“Siri”は、『音声を認識してテキスト化する』、『指示を実行する』、『音声で返答する』といった複数のAI機能から構成されています」(大西さん)
取材・原文/国分美由紀 イラスト/二階堂ちはる