【福島県いわき市にJターン】考える余裕ができたから見えてきた自分らしい働き方のバランス

向山 萌さん(27歳・メーカー営業)
DATA

18歳・宮城県にある高校卒業後、大学進学のため上京
22歳・卒業後、メーカーに就職し、東京本社に勤務
24歳・結婚を機に、夫の地元である福島県いわき市にJターン
同社のいわき支店に転勤
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東京から福島へ。結婚を機に夫の地元・いわき市の支社へと転勤した向山さん。
「思い返せば、東京にいた時は残業も飲み会も多く、落ち着いてひとりの時間を過ごすことがほとんどなくて。こちらに来てからは、働き方改革の影響もあり、基本的に定時で帰れるようになりました。自分自身に手をかける時間の余裕もでき、関心のあったヨガのインストラクターの資格を1年かけて取得。昨年の秋からは、月6回、仕事終わりや週末にヨガ講師としてのキャリアもスタートさせました。仕事の割合が多かった東京時代と比べ、プライベートの時間をしっかりと取れている今のほうが、自分にとってはとてもよいバランスだと感じています」
今まで無縁だった土地、そのうえ友人もゼロでスタートした生活だったが……。
「夫のためではなく、自分のために自分で決断して移住したので、この状況をどうやって楽しくするかを常に考えています。ときどき、東京の同僚から『戻っておいで』と言われますが、ここでの生活が気に入っているので、もう戻れません!」
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[左]移動は基本的に車。最初は不安だったが、すっかり慣れたそう
[右]隙間時間に営業報告書を作成。「東京時代と比べ、残業をする人があまりいない印象。就業時間内に仕事を終えるため、スケジュール配分への意識が高まりました」
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[左]講師を務めるヨガ教室の生徒と。「年齢の近い生徒さんも多く、みんなとの出会いは宝物です」
[右]ランチは地場産の食材で作られた定食を。「食事は“栄養をとり、空腹を満たすだけのもの”という考えから、“心を満たし、楽しむもの”という考えに変化しました」
この特集では……
Jターン『地方出身で、東京近郊で働いた後、地元ではない地方へ移住して働いている』という定義にしています。
取材・文/海渡理恵