【乙女座】哲学派占い師SUGARさんの12星座占い<6/14〜6/27> 月のパッセージ ー新月はクラい、満月はエモいー

12星座全体の運勢

「大きな物語に取り込まれていく」

6月21日の夏至の日の夕方16~18時にかけて、蟹座1度で部分日食(新月)が起こり、晴れていれば日本全国で欠けていく太陽が観測できます。これは日食と新月、そして一年のうち最も日が長くなる夏至が重なる特別なタイミングであり、時代の移り変わりの上でもひとつの節目となっていきそうです。そのキーワードは、「大きな物語」。これは例えば「むかしむかし、あるところに……」といった語りで始まる昔話のように、歴史ないし共同体のもつ空間的・時間的射程の中に自らを位置づけ直していくことで、個人として好き勝手に振る舞う自由を失う代わりに、手で触れられる夢のような生々しい物語の中へと取りこまれていく。今季はそんな"クラい”感覚の極致をぜひ味わっていきたいところです。

乙女座(おとめ座)

今週のおとめ座のキーワードは、「感覚」。

乙女座のイラスト
美術館や博物館でガラスケースに入れられ、四方からまばゆく照らされて展示されていると、仏像や文化財などの"ありがたみ”も増して、ついどんなものでも一様に手を合わせたくなってしまうものですが、歴史的・宗教的な価値という観点を取っ払ってしまえば、あまり芸術的には価値があると思われないものもあるように感じます。

日本の"骨とう品”に美術史という考え方を導入したのは明治のフェノロサや岡倉天心が最初ですが、先に述べたような信仰の対象から鑑賞の対象への転換を決定づけていったのは、大正時代に出版された和辻哲郎の『古寺巡礼』でしょう。

和辻は「われわれが巡礼しようとするのは「美術」に対してであって、衆生救済の御仏に対してではないのである」と断った上で、次のように述べています。

たといわれわれがある仏像の前で、心底から頭を下げたい心持ちになったり、慈悲の光に打たれてしみじみと涙ぐんだりしたとしても、それは恐らく仏教の精神をいかした美術の力にまいったのであって、宗教的に仏に帰依したというものではなかろう。宗教的になり切れるほどわれわれは感覚をのり越えていない。」(※傍線は筆者)

のり越えるどころか、豊かで便利になり過ぎた社会の中で、私たちはますます感覚に囚われ、鈍感になってしまっているように感じますが、これはうけとる側の感覚が錆びて鈍っていれば、せっかくどんな豊かさや美しさをうけとっても、それは単なるガラクタにしか映らないということでもあるのではないでしょうか。

同様に、周囲から与えられる愛情やチャンスをいかに受け取っていくことができるかということがテーマとなっていく今期のおとめ座にとっても、まずそもそもの感覚をどれだけ研ぎすまし磨いていけるが問われていくことになりそうです。


出典:和辻哲郎『初版 古寺巡礼』(ちくま学芸文庫)
<プロフィール>
慶大哲学科卒。学生時代にユング心理学、新プラトン主義思想に出会い、2009年より占星術家として活動。現在はサビアンなど詩的占星術に関心がある。

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