今まさに旬の大人気女優、有村架純さんと、『きいろいゾウ』や『ストロボエッジ』の廣木隆一監督という組み合わせで気にならずにはいられない映画、『夏美のホタル』を観てきました。

《*映画*》
原作は、森沢明夫さんの小説。 有村架純さん演じる写真家志望の”夏美”は、自分の将来や恋人との関係性に悩み、亡き父の形見のバイクに乗って思い出の地を訪れます。そこである老親子に出会い、ひと夏を過ごすことに。途中からは恋人の”慎吾”も合流。 老親子や田舎の子供たち、森に住む仏師との交流の中で、亡き父を含めた”人の生き方”に触れ、自分の生きる道にを見つめ直していく物語です。
《*映画*》
*予告編動画*

↑素敵な主題歌も聴けるのでよかったら見てみて下さい♪ 夏の初めに観てよかったと心から思えた作品だったので、その魅力の一部を少し紹介したいと思います✨

3つの台詞が、とても心に残っています。 (ネタバレが含まれるので読みたくない方は読み飛ばして下さい>_<) 1)

才能ってのは覚悟のことだ

...プロの写真家を目指すことへの迷いが残る夏美、夢を諦め実家を継ぐか迷っている恋人慎吾、娘のためにレーサーをやめた亡き夏美の父、仏師の道を貫く雲月。それぞれの想いや生き方が描かれる中で、心に響く台詞でした。 2)

人生には三つの恵みがある。生まれてくる喜び、親に愛される喜び、子供を愛する喜び

...夏美のために自分の夢を諦めた父親の本当の想いに、夏美は気付きます。自分の幸せは自分しか決められないし、他人の幸せは測れない。人生は、進み続ければ幸せの形が変わっていって、必ず新しい恵みに出会えるようにできている。そう感じました。 3)

稼ぐために写真を撮るのはやめました。誰かを笑顔にしたり、人の心を動かしたりするために... 絶対あきらめません

...夏美の芯の強さと信念を表している台詞です。全ての出会いと経験が、この言葉を生み出したんだと思います。これこそが”覚悟”なのかもしれないですね。 私は原作は読んでいないのですが、どうやらこれらの台詞達はほぼ原作からのものだそう。原作と、気になる主題歌について少し調べてみました✨

原作著者:森沢明夫

早稲田大学人間科学部を卒業後、出版社勤務を経てフリーになった作家さん。日韓でベストセラーになった「虹の岬の喫茶店」は、吉永小百合さん主演で「ふしぎな岬の物語」という作品に。 人気作「津軽百年食堂」、「ライアの祈り」など、いくつかの作品が映画化・ドラマ化されているようです。 チラシの裏にコメントが載っていました✨

《*映画*》
”読む前よりも、読んだ後の方が、読者の人生がキラキラするような作品”この言葉がとても好きで、共感できます✨ 映画は夏美目線で描かれていますが、原作ではほぼ慎吾目線など、設定にも少し違いがあるようで...原作も読んでみたくなりました♪

主題歌:Uru『星の中の君』

そして主題歌を担当のは、YouTubeで爆発的な人気を誇る新人アーティストのUruさん。 今回の主題歌でメジャーデビューだそうです。

Uru『星の中の君』YouTube ver.(公式)

繊細で透き通るような歌声と、遠く広い星空が思い浮かぶような歌詞が心に染みる、この映画の世界観なぴったりの曲です。

Uruオフィシャルサイト

*キャスト*

主人公”夏美”を演じるのは、第39回 日本アカデミー賞優秀主演女優賞、新人俳優賞をダブル受賞した今大人気の有村架純さん。 ”等身大で演じるように”と監督に指示されたという彼女の飾らない演技が作品にぴったりで、共感できて、とても好きでした。

《*映画*》
夏美の恋人”慎吾”には「悪の教典」「八重の桜」などにも出演する若手実力派の工藤阿須加さん。 事故で傷を負い森で暮らす”地蔵さん”こと”恵三”には光石研さん、その母親役には吉行和子さん。恵三の心の友である仏師に小林薫さんと、演技派揃いのキャスト勢も魅力です。
《*映画*》

*ロケ地*

そしてこの作品のもう一つの魅力は、美しい渓谷の景色。夏美が写真を撮りに訪れる思い出の地は、千葉県でも有名な観光地、「養老渓谷」だそうです。 涼しげで透明感のある景色を写真に納める夏美を見ていたら、私も写真を撮りに行きたくなりました。 気に入った映画のロケ地を巡るのも、良い夏の過ごし方かもしれませんね✨

養老渓谷HP

ちなみに夏美が散策する川沿いは、養老渓谷から車で30分ほどのところにある「会所の森 親水広場」というところだそう。涼しげで夏に行くのにぴったりな気がします♪

《*映画*》

特別ドラマチックというわけではないですが、綺麗にまとまった、日本人らしさの詰まった素敵な作品だと思いました。不思議な説得力があるのは登場人物が若者だけでなく、色んな人生を送ってきた大人達なのもあるかも。 こんな静かな、でも自分の人生に大きな意味をくれるような夏休みが送ってみたくなる。 初夏にぴったりの映画『夏美のホタル』、お薦めです。

《*映画*》
限られた劇場でしか上映していないので、観に行かれる方はぜひお早めに>_< 最近、素敵な邦画との出会いが多くて幸せです*もしまだ読んでない方がいらっしゃったら、こちらの記事もぜひ↓ 私の中では、上半期の邦画No.1です(^^)
『世界から猫が消えたなら』

少し長くなってしまいましたが、読んで下さって有難うございました✨ 夏美のように、自分を見つめながら、心を動かしながら、記憶に残る写真を沢山撮れる夏にしたいと思います*

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