【足のニオイ】靴を脱いだ時、大丈夫? 気を付けたい5つの足臭対策
営業先で、飲み会の席で、友人の家にあがる時、などなど。プ〜ンと臭う自分の足に焦った経験がある人は多いのでは? そんな気になる足のニオイについて、皮膚科医の慶田朋子先生にその原因と対策を伺いました。
教えてもらったのは……
足のイヤなニオイの原因って?
☑足や指にたまった汚れや角質
☑靴の中の蒸れにより細菌が増殖
☑"隠れ水虫"の可能性
「もともと足は汗をかきやすい部分。ただし足裏には、ワキガの原因になるアポクリン腺という汗腺は存在せず、体温調節の役割があるエクリン腺という汗腺だけなので、基本的に足裏にかく汗は無臭です。とはいえ足裏は1日中靴をはいているケースが多いため蒸れやすい部分。蒸れると細菌が繁殖して、それが汗や皮脂、垢、古い角質などを分解すると、納豆のような独特のニオイの元になるイソ吉草酸などの物質が発生します。これが足のイヤなニオイの原因になるのです。ブーツをはく冬は特に蒸れやすいので要注意。また、足裏の角層が厚くなっていると雑菌の格好の住処になるうえ、水虫も繁殖しやすくなり、するとさらに悪臭を放つことになるので気をつけて」(慶田先生、以下同)
焦る前に準備を! 足のニオイ対策5つのTIPS
1指の間、爪の裏までよく洗う
「足の裏に汗や皮脂、汚れ、古い角質がたまっていると雑菌が繁殖しやすいので、毎日のバスタイムにしっかり足を洗いましょう。菌が繁殖する時間を短縮するためにも、帰宅後はすぐに足を洗うのがおすすめ。特に汚れがたまりやすい足指の間や、爪の裏などまで丁寧に洗うことがポイントです。また、洗った後はタオルで水分をしっかりと拭き取りましょう」
2足専用のフットブラシで角質ケアを
「足裏の古い角質は雑菌の繁殖や、水虫の原因になるので、足専用のフットブラシなどで定期的に角質を除去しましょう。ただし、やりすぎると肌に負担をかけるのでNG。3日に1回から1週間に1回ほど行うのを習慣にしてみてください」
3靴は毎日同じものをはかずに、きちんと乾燥させて
「靴は1日はくと汗で蒸れるので、はいた靴は干して乾燥させるようにし、毎日同じ靴をはかないようにしましょう。靴用の乾燥アイテムや消臭剤などを利用するのもよいと思います。また、職場などでは通気性のいい社内ばきを用意しておき、はき替えるようにすると靴の蒸れやニオイ対策になります」
4素足ではなく、通気性のいい靴下などを履く
「素足にパンプスをはいたり、通気性の悪い化学繊維のストッキングをはいていたりすると、蒸れやすく、ニオイが生じやすくなります。コットンなどの通気性のいい素材の靴下を選びましょう。夜にデートや会食など大事な予定があるときなどは、替えの靴下やタイツなどを携帯し、はき替えるのもおすすめです。はき替える前に、足を専用の拭き取りシートなどで拭くのもニオイ対策に◎」
5ヨガやプールなど、外で裸足になったらすぐに洗う
「ヨガやプール、銭湯など、外で裸足になることもあると思いますが、そのような場の多くの人が使うマット類は水虫菌など雑菌の温床で、きちんとケアしないと感染の原因にもなりえます。ですからそのような場から帰ったら、すぐに足を洗うようにしましょう。水虫も足のニオイの大きな原因。普段からできる対策で注意を」
足のニオイ対策おすすめアイテムはこちらから
足のニオイの原因と対策についてマスターしたら、アイテムをアップデートしたい。おすすめのケアアイテムを以下の記事からぜひチェックしてみて。
取材・文/和田美穂