歯を口のイメージ

マスクを外す機会が増え、人とおしゃべりを楽しんでいる時に自分の口臭が気になり出してしまった……などという経験がある人、少なくないかも。口臭は人に不快感を与えてしまうから、やはり対策は万全にしたいもの。そこで、皮膚科医の慶田朋子先生に、口臭の原因と対策について教えてもらいました。

教えてもらったのは……

銀座ケイスキンクリニック・院長
慶田朋子先生

医学博士。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。日本レーザー医学会認定レーザー専門医。東京女子医科大学医学部医学科卒業。『切らないハッピーリバースエイジング®』をモットーに、最新の照射治療と職人的注入治療を組み合わせることでメスを使わずに肌質を高め、バランスのとれた魅力的で若々しい顔立ちに変えていく治療が人気。 TVや雑誌、WEBなど多方面で活躍。著書に『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)などがある。

銀座ケイスキンクリニック院長☆トモコセンセのブログ☆

気になる口臭の原因って?

☑口内に残った食べかすや汚れ
☑舌苔、唾液量の減少
☑胃腸の弱り
☑口呼吸

「基本的には、口内に残った食べかすや汚れが口臭の大きな原因に。歯磨きがきちんとできていないと歯と歯の間や歯と歯茎の間にプラーク(歯垢=細菌の塊)がたまり、これがニオイの原因になります。これらを放っておくと虫歯や歯周病を招き、さらに口臭が発生しやすくなってしまうんです。また舌に汚れや白い苔のような“舌苔(ぜったい)”が付着していることも口臭が強くなる原因。歯磨きはしっかりと丁寧に行い、専用のブラシやジェルを用いて舌もきれいにしましょう。それ以外にも加齢やストレスなど何らかの原因で唾液の分泌量が減ると、口の中の汚れが洗い流されにくくなり口臭の原因となります。唾液に関してはほかにも、鼻呼吸でなく口呼吸になっていると口の中が乾燥して唾液の分泌が減ってしまうので要注意。そのほか、胃腸の荒れも口臭が強くなる原因のひとつなので、胃腸の環境を整えることも口のニオイ対策につながります」(慶田先生、以下同)

もはやマナーの時代。口臭対策TIPS

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1 毎日、1日3食しっかりと。よく噛んで

「食事は唾液の分泌を増やす絶好のチャンスで、食事の回数が減ると唾液の分泌が減り、口臭が発生しやすくなります。ですから食事は3食抜かずに食べるのが理想的。また、よく噛まずに食べると唾液の分泌量が減るので、しっかり噛んで食べることを意識しましょう。ダイエットなどにより噛む回数が減ったり、腸内環境が乱れたりするのは口臭の大きな原因。ガムを噛むのも唾液の分泌量を増やすのに効果的です」

2 フロスを使用して、食べかすとプラークを除去

「飲食をしたらその都度、歯を磨きましょう。口臭の原因となる歯と歯の間や歯と歯茎の間の食べかすやプラークは、歯ブラシだけの歯磨きでは取り除けません。口臭を気にするなら、フロスも必ず併用することが大事なポイントです」

3 マウスウォッシュも効果的

「口臭が気になる人は、歯磨き以外にこまめにマウスウォッシュを使うのもおすすめです。マウスウォッシュには口臭の原因となる菌を抑える成分などが配合されていて、手軽に口臭対策ができます。人と会う前など素早く口臭対策をしたい時にも便利」

4 舌ブラシを活用するのも◎

「自分の舌を鏡でチェックしてみて、舌苔がべったりと付いていたら、舌ブラシなどで取り除きましょう。歯ブラシだと舌を傷つけやすいので、舌苔を取り除く専用の舌ブラシとジェルを使うのがおすすめです。気づいたら取り除く習慣をつけましょう」



口臭ケアは、大人としての大事なエチケット。セルフケアで解消しやすいから習慣にしてクリーンな息をキープして。

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取材・文/和田美穂