香水の種類やつけ方・選び方など、基礎知識を解説！シーン別のおすすめ人気香水も

CONTENTS

社会人なら知っておきたい香水の基本知識！
香水の種類って？
香調（ノート）とは？香りの変化とは？
香調（ノート）には、どんな種類がある？
フレグランスのつけ方
フレグランスの正しい保管方法
初心者におすすめ！フレグランスの選び方
シーン別におすすめの香水を紹介！

社会人なら知っておきたい香水の基本知識！

身につける人の印象を変えたり、気分をリフレッシュさせたりする魅力的なフレグランス。コロナ禍をきっかけにひとりで過ごす時間が増えたことで、「自分らしさ」を求める動きが高まり、空前の香りブームが到来しています！そんな今だからこそ知っておきたい、香水の基礎知識。香りの種類やスマートなつけ方のポイントを、パルファムソムリエの中山翠さんが解説します。

教えてくれたのは……

パルファム・ソムリエ

中山翠さん

香水のスペシャリスト「パルファム・ソムリエ」として大丸神戸店にて活躍中。お客様ひとりひとりに寄り添い、似合うフレグランス探しをサポートするだけでなく、香水のスマートな使い方なども提案。自身も香水マニアで、自宅には30個以上コレクション。

香水の種類って？

香水は、香料の割合＝賦香（ふこう）率によって、香りの種類や持続時間が異なります。アイテム選びの際の参考に。

【オーデコロン】
賦香率（香料の割合）：3〜5%
持続時間：2時間前後
特徴：最もカジュアルで、リフレッシュ効果があります。柑橘系の香りが多いのが特徴です

【オードトワレ】
賦香率（香料の割合）：5〜10%
持続時間：3時間前後
特徴：香りが強すぎないため普段使いしやすく、フレグランス初心者にもおすすめです

【オードパルファム】
賦香率（香料の割合）：10～15%
持続時間：5時間前後
特徴：オードトワレよりも深みのある香りでありつつ、気軽に楽しめるため高い人気を誇っています

【パルファム】
賦香率（香料の割合）：15〜25%
持続時間：5時間〜半日
特徴：まろやかで深みのある香りをゆっくりと長時間楽しむことができます

香調（ノート）とは？香りの変化とは？

香りは、トップノート、ミドルノート、ラストノートの3段階で香りが変化していきます。中にはシングルノートの香水もありますが、多くの香水は3段階の香りで構成されています。

【トップノート】
香りをつけてから5分〜1０分以内に感じられる香りのこと。柑橘やハーブなどの香りが爽やかで軽やかな印象をもたらします

【ミドルノート】
香りをつけてから約30分後に現れる、香りの「核」となる部分です。全ての香料がバランスよく香り、香水全体のキャラクターを形作ります。

【ラストノート】
香りをつけてから2時間以降に感じられる香りのことで、バニラや樹脂、動物性の香料が用いられることが多く、穏やかで温もりのある香りです。

香調（ノート）には、どんな種類がある？

【シトラス&フルーティ】
柑橘類をはじめフルーツを中心とした、フレッシュな香り
主な香料：レモン、マンダリン、洋なし、ピーチ、ベリー類

【アロマティック】
ハーブを中心とした、爽やかで清涼感のある香り
主な香料：ラベンダー、ローズマリー、バジル、セージ、サイプレス

【フローラル】
さまざまな花々を中心とした、華やかでフェミニンな香り
主な香料：ローズ、ジャスミン、ガーデニア、スズラン、マグノリア

【グルマン】
お菓子のような甘さが際立つ、おいしそうな香り
主な香料：バニラ、キャラメル、トンカビーン、プラリネ、ベンゾイン

【アンバー】
アンバーグリス、樹脂、スパイスが印象的でエキゾチックな香り
主な香料：アンバーグリス、スパイス、バニラ、ラブダナム、ウード

【シプレー】
神秘的で洗練されたムードが漂う香り
主な香料：オークモス、パチョリ、ベルガモット、シダーウッド、レザー

【ウッディ】
樹木を中心とした、落ち着きや安心感を与える香り
主な香料：サンダルウッド、シダーウッド、サイプレス、ベチバー、パチョリ

【フゼア】
爽快感とダイナミックさをあわせ持つマスキュリンな香り
主な香料：ラベンダー、オークモス、ベルガモット、シダーウッド、ゼラニウム

フレグランスのつけ方

中山翠さん（以下、中山さん）：清潔な肌に、15cmくらい離してスプレーしてください。1箇所に1プッシュが適量で、それを2~3箇所につけるのが基本。香料によって香りの強さが異なるため、確かめながらつけるようにしましょう。
香水は、下から上へと香りが立ちます。そのため、ふんわりと香らせたい場合は、ウエストより下につけてください。たとえば、足首やもも、ひざの内側がおすすめです。
印象づけたい時は、ウエストより上がベスト。手首やひじの内側、ショルダーラインにつけてください。うなじや耳の後ろにつける場合は、直接スプレーするのではなく、手首につけて、それを軽くなじませるようにつけること。肌をこすり合わせて摩擦を起こしてしまうと、本来の香りを損ねてしまうことがあります。
つけるタイミングは、香りの核であるミドルノートが香り出す頃合いが理想。そのため、出かける30分前がベストです。
つけ直す場合は、自分が使っている香水の香りが弱くなったタイミングで行うのがおすすめです。その際に、最初につけた場所とは異なる場所にワンプッシュすること。そうすれば、香りが重なりすぎず、自然な仕上がりになります。

香りを長持ちさせる方法&つけすぎた時の対処法

中山さん：近年では、香水と同じ香りのシャワージェルやボディローションが展開されることが多くなっています。こうしたアイテムと香水をレイヤリングして使えば、香りがより立体的でまろやかになるうえ、長時間持続するのでおすすめです。
香水を間違えてつけすぎた場合は、水で洗い流すか、軽くふき取ってください。

香水をつける時の注意点

中山さん：香水をつける際には、周囲への配慮が大切です。特に、公共交通機関やエレベーターなどの密室空間、食事の場では、強い香りが「香害」となることがあります。そのため、適量を守るようにしましょう。先ほどお伝えしたように、ウエストより下につけることで香りが広がりすぎず、周囲に配慮した使い方ができます。
また、香水は肌につけるのが基本。洋服や革製品、アクセサリーなどに直接つけると、シミや劣化の原因となるため避けてください。香水の特性を覚えて、TPOに合った香りの楽しみ方を心がけてくださいね。

フレグランスの正しい保管方法

中山さん：直射日光を避け、風通しがよく、高温にならない場所に置いて保管してください。たとえば、暑い車内にたった2時間でも放置してしまうと品質が変化してしまう可能性があるため、極力涼しい場所に保管してください。また、開封後は酸化が進むため1年を目安に使い切るように。そのため、1年以内に使い切れるサイズを購入するのがおすすめです。

初心者におすすめ！フレグランスの選び方

中山さん：香水を選ぶ際は、「どのような香りが好きか」「どんな印象を目指したいか」を明確にすると、自分にぴったりの香りと出合うことができます。たとえば、爽やかでヘルシーな印象を求める方には、シトラスやグリーン系。可憐で女性らしい雰囲気になりたい方には、フローラル系。大人っぽく洗練された印象がよければ、グルマン系。クールで落ち着いた雰囲気なら、ウッディ系の香りが人気です。
私たち「パルファム・ソムリエ」は、タブレット端末を使ってお客様のライフスタイルや好みをあらゆる角度からヒアリング、分析を行います。皆さんにぴったりの香りを提案するので、ぜひ見つけたら頼ってくださいね。

シーン別におすすめの香水を紹介！

友達と遊ぶ時は……
「GOUTAL」の「トゥニュドゥソワレオードパルファム」

トゥニュドゥソワレオードパルファム（100㎖）￥33330／ブルーベル・ジャパン

中山さん：「トゥニュドゥソワレ（英語で“イブニングドレス”という意味）」という名の通り、パーティや女子会の時にピッタリな華やかなアイリスの香り。女性らしいこの香りをまとうだけで、一瞬でぐっと気分を上げてくれます。夕暮れ時をイメージしたバーガンディーカラーのボトルや、パウダーパフを想起させるポンポン、揺れるとシャンパングラスを合わせた時のような音を響かせるメダルチャームは見るたびにときめきます。

『GOUTAL』の香水をチェック

デートの時は……
「TIFFANY & Co.」の「ティファニーローズゴールドオードパルファム」

ティファニーローズゴールドオードパルファム（50㎖）￥16060／ブルーベル・ジャパン

中山さん：ティファニーのジュエリーの中でも愛されている「ローズゴールド」からインスパイアされた作品。ブラックカラントや、特別なブルーローズアコードを用いたフルーティで輝きに満ちた香りです。ティファニーの象徴であるダイヤモンドカットから着想を得たボトルデザインも魅力的で、持っているだけでテンションが上がるはずです。

『TIFFANY』の香水をチェック

お仕事の時は……
「JIMMY CHOO」の「ジミーチュウオードトワレ」