生理のゆううつをレスキュー!! 「PMSの治療薬は?」「フェムテックって?」「生理痛に効くツボは?」など気になる疑問にお答え【デリケートゾーンの話第一夜】
最新情報や人に聞きづらいお悩み対策まで、生理のお悩みQ&A!
お話をうかがったのは…
上田弥生先生
産婦人科専門医。『はるねクリニック銀座』など複数のクリニックで診察を担当。著書に『オトナ女子のためのスメらない手帖』ほか
上田弥生先生
産婦人科専門医。『はるねクリニック銀座』など複数のクリニックで診察を担当。著書に『オトナ女子のためのスメらない手帖』ほか
Q1.えっ、生理痛があるの、私だけ? みんな寝込むんだと思ってた!
A.ひょっとすると、子宮内膜症の可能性も……
「生理中は痛みを感じさせる物質が分泌されています。痛みの感じ方に個人差はあるけれど、生理痛がある人の約半数に子宮内膜症が発症するといわれています。子宮筋腫や子宮腺筋症などの可能性もあるので、痛みがあるならまずは婦人科で診てもらいましょう」(上田先生、以下同)
Q2.生理のことって友達にも相談しづらい
A.“フェムテック”を知っていますか?
フェムテックとは、女性の体や健康にまつわる課題をテクノロジーで解決する分野。日本でも生理用品のセレクトショップ『イルミネート』や、体の悩みにまつわる情報発信を行う『ランドリーボックス』が誕生。大丸梅田店が女性のリズムに寄り添う新ゾーン『michi kake』を展開するなどうれしい変化も。「自分で調べる場合、ネットの情報は玉石混交なので、さらに不安になる人も。厚生労働省や日本産科婦人科学会などエビデンスに基づく情報を参考に」
Q3.生理不順って、予測できない以外にデメリットある?
A.3カ月以上こなければリスクだらけ
「生理不順の人に多いのは多嚢胞性卵巣症候群です。3カ月以上こない場合は、子宮内膜増殖症や子宮体がんなどの発症リスクが高まるので治療が必要。過度な運動や体重減少、エネルギー不足による不順の場合は、適正体重に戻し、それでも生理が再開しないようなら治療が必要になることがあります」。さらに、長期にわたり生理が止まると骨粗鬆症や将来妊娠しづらくなるリスクもあるので見過ごさないで!
Q4.ちょっと痛いくらいで薬に頼りたくないんですっ!
A-① 頼るのではなく、賢く活用を
痛みは、体からのメッセージ。無視せずにしっかり向きあって。「鎮痛剤は『なるべく早く』がポイント。火事と同じで燃え広がってからでなく、初めの段階ですぐに鎮静したほうが痛みも少ないうえ、結果的に使用量も最小限ですむ可能性があります。温めや軽い運動、アロマセラピーや睡眠などで症状が楽になるなら、それらもぜひ実践してください」
❶鎮痛成分を少なめにした処方で、胃を守る成分を配合。
バファリンライト[第2類医薬品](20錠)¥650/ライオン
❷痛みの原因物質の産生を抑制。胃に優しい成分もプラス。ロキソニンSプラス
[第1類医薬品](12錠)¥698/第一三共ヘルスケア
バファリンライト[第2類医薬品](20錠)¥650/ライオン
❷痛みの原因物質の産生を抑制。胃に優しい成分もプラス。ロキソニンSプラス
[第1類医薬品](12錠)¥698/第一三共ヘルスケア
A-➁ 生理痛にはツボ押しも効果アリ!
Q5.生理の時だけどうしてもかぶれちゃうんです(涙)
A.肌への刺激を最小限に
ナプキンの素材は、通気性がよく肌にやさしいコットンがベスト。忙しくても2〜3時間に一度は取り替える意識を持って。「ペーパーでこするのも刺激になります。軽くふき取り、気持ち悪ければデリケートゾーン用のウエットシートでやさしくふいて。アンダーヘアもあらかじめ短くカットするなどしておきましょう。また、ワセリンなどで皮膚を保護すると経血などによる刺激が減り、かぶれにくくなります」
❶肌に触れる面がコットン100%。
ナチュラムーン 生理用ナプキン 多い日の昼用 羽つき(16個)¥474/G-Place
❷独自の低刺激設計。
ロリエ しあわせ素肌 ふんわりタイプ 多い昼用 羽つき(22個・オープン価格)/花王
❸オーガニック&ナチュラル素材。
ナトラケア ウルトラパッドスーパープラス 羽なし 22cm(12個)¥680/おもちゃ箱
ナチュラムーン 生理用ナプキン 多い日の昼用 羽つき(16個)¥474/G-Place
❷独自の低刺激設計。
ロリエ しあわせ素肌 ふんわりタイプ 多い昼用 羽つき(22個・オープン価格)/花王
❸オーガニック&ナチュラル素材。
ナトラケア ウルトラパッドスーパープラス 羽なし 22cm(12個)¥680/おもちゃ箱
Q6.生理前のイライラや不調がひどい! これがウワサのPMS?
A.YES! 女性の7割に症状あり
PMSとは、生理の3〜10日前から始まる精神的・身体的症状で、生理開始とともに落ち着くのが一般的。「70%もの女性がなんらかの症状を持つとされています。主な原因と考えられるのはホルモンバランスの変動やセロトニンの低下ですが、明らかにはなっていません。生活に支障が出るならピルで治療を。市販薬としては、西洋ハーブを使ったPMS治療薬『プレフェミン』(要指導医薬品)もあります」
取材・原文/国分美由紀 撮影/恩田はるみ イラスト/うてのての