【ショート編】名作映画のヒロインヘア。自立心を感じるボーイッシュな髪型が魅力的！

「名作映画」と「ヒロインヘア」の素敵な関係

時代を超えて愛される名作映画に欠かせないのが、魅力的なヒロイン。そんな彼女たちの豊かなキャラを象徴する色あせない「ヒロインヘア」を、厳選した作品とともにご紹介。【ショートヘア編】をお届け！

ショートヘアとヒロインの関係。

ロングヘアのヒロインが主流だった90年代以前の作品ではボーイッシュなショートヘアは特に目を引く存在。だからこそ、既成の女性らしさにとらわれないしなやかさと子供のようなピュアさ、そして強い自立心を持つ女性像がいまだ根強く支持されるショートヘアのヒロインから読み取れる。

CONTENTS

「名作映画」と「ヒロインヘア」の素敵な関係
『ゴースト/ニューヨークの幻』モリーのマッシュショート
『メリーに首ったけ』メリーのリップラインショートボブ
『リアリティ・バイツ』リレイナの無造作ショート
『永遠の僕たち』アナベルのハンサムショート
『勝手にしやがれ』パトリシアのピクシーカット

『ゴースト/ニューヨークの幻』モリーのマッシュショート

©getty images

今や大女優として君臨するデミ・ムーアがモリーを熱演。前髪は印象的な太眉が隠れすぎないよう長めに残し、サイドや衿あしは短めにカット。凜とした顔立ちときれいな頭のフォルムを引き立てる上品なショートは、恋人を失ってもしっかり前を向こうとする彼女の健気さと相まって、そこはかとない色気を感じさせる。

作品のあらすじ

90年代を代表する、恋愛映画の鉄板的名作。恋人のモリーにプロポーズした直後、不慮の死を遂げたサム。愛する彼女を守るため、ゴーストとなって現世で奮闘するが……。
●『ゴースト/ニューヨークの幻』デジタル・リマスター版（Blu-ray）￥2075・スペシャル・エディション（DVD）￥1572（発売元：NBCユニバーサル・エンターテイメント）

『メリーに首ったけ』メリーのリップラインショートボブ

男性を次々と“首ったけ”にするチャーミングなメリーを演じたのは、90年代のハリウッドを席巻したキャメロン・ディアス。耳にかけたり前髪をピンで留めたりとシンプルなアレンジが映える前下がりのショートは、アクティブで飾りけのない彼女のキャラにぴったり。メリーの前髪が不自然にセットされた名シーンは、大爆笑必至！

作品のあらすじ

同じく90年代の大ヒットラブコメ映画。学園のマドンナ・メリーに13年間片想い中のテッドと恋のライバルたちが巻き起こす大騒動を、ブラックジョーク満載に描く。
●『メリーに首ったけ』ディズニープラスの「スター」で配信中

『リアリティ・バイツ』リレイナの無造作ショート

©Aflo

最近では『ストレンジャー・シングス』への出演も話題のウィノナ・ライダーが不器用で負けん気の強いリレイナ役に。全体的にレングスは長めに設定。前髪はサイドにつなげてタイトに流し、耳下や衿あしに動きを出したくせっ毛風のショートヘア。“mid 90s”らしい無造作感が、リレイナの意志ある美貌を引き立てている。

作品のあらすじ

当時の若者たちの心情をリアルに描き、90年代青春群像劇の代表格として支持された名作。テレビ局のADとして働き始めたリレイナは友人たちと共同生活を始めるが……。
●『リアリティ・バイツ』（Blu-ray）￥2075・（DVD）￥1572（発売元：NBCユニバーサル・エンターテイメント）

『永遠の僕たち』アナベルのハンサムショート

ミア・ワシコウスカ演じるアナベルのジェンダーレスなヘアは、レイヤーでさりげなく軽さを出しているのがポイント。横顔の美しさが目を引く耳を潔く出したスタイルに、死を覚悟した者ゆえの儚さや気丈さが映し出される。ところどころピンとはねた毛先が、少女らしいあどけなさを表現しているかのよう。

作品のあらすじ

『グッド・ウィル・ハンティング／旅立ち』など数々の名作を生み出してきたガス・ヴァン・サント監督の描くラブストーリーとして話題に。両親を失って以来、死にとらわれ続けるイーノックと余命3カ月の少女・アナベル。ふたりの想いが交錯するピュアでせつない物語。
●『永遠の僕たち』デジタル配信中（発売・販売元：ソニー・ピクチャーズエンタテインメント）

『勝手にしやがれ』パトリシアのピクシーカット

©Aflo

前出演作の『悲しみよこんにちは』で“セシルカット”と呼ばれる大胆なショートを披露したジーン・セバーグ。本作でパトリシアを演じる際に、さらに短くカットしたことで世界的に髪型が大ヒット。少年のようなヘアで小粋なフレンチカジュアルをまとう自由気ままなパトリシアは色あせない永遠のファッションアイコン。