SPF50の化粧下地だけではダメ?ビタミンCは効果ある?UVケアの疑問に美プロが回答!
夏の肌・髪・体のためのレスキュースキンケアQ&A
紫外線ダメージや汗・皮脂が気になる夏。全身のお手入れに関するリアルなお悩みに、専門家がベストアンサー!
日焼けダメージ編
夏ならではの紫外線ダメージは、放っておくと深刻なトラブルに。取り返しがつかなくなる前に、日々のスキンケアを見直して!
Q.日に焼けると赤くなる人と黒くなる人、何が違うの?
A.もともとの肌質の問題です
「紫外線を浴びた後の肌の変化は、その人が持つ防御力とメラノサイトの活性化により、それぞれ異なります。先天的な問題なので、各々が自分のタイプに合わせてケアすることが大事」(貴子先生)
Q.UVケアは真夏だけしていればいいですよね?
A.ダメ! シワやたるみの原因となる紫外線は年中変わらず降り注いでいます
「日焼けは日差しの強い春から夏だけのものだと思われがちですが、UVAは曇りや雨の日でも毎日降り注いでいます。光老化を防ぎたいなら一年中UVケアを」(貴子先生)
Q.昨年の日焼け止めは使ってOK?
A.開封ずみのものは劣化しているのでダメ!
「一度酸素に触れると油分の劣化が始まるので、開封したら1シーズンで使いきるのが理想。昨年のものが残っているという人はそもそも塗る量が足りていない可能性も」(貴子先生)
Q.肌がヒリヒリする時は日焼け止めは塗らないほうがいいですか?
A.日焼け止めはマスト。低刺激&保湿力の高いものを選ぶと◎
「刺激が気になるからと言って日焼け止めを塗らないと、さらに紫外線ダメージを受けやすく。刺激になりにくい敏感肌向けのものを、スタンプのようにムラなく塗って」(水井さん)
Q.化粧下地がSPF50なら、日焼け止めはいりませんよね?
A.絶対焼けたくないなら下地前に日焼け止めを
「化粧下地はあくまで化粧のりをよくすることを目的につくられているので、UVケアが最優先なら紫外線ブロックに特化した日焼け止めも併用するのがおすすめです」(水井さん)
Q.サプリを飲んでいれば日焼け止めは塗らなくてもいいですか?
A.サプリも効果的ですが、日焼け止めと併用するのがベスト
「酸化ケアをしてくれる紫外線対策サプリはたしかに有効ですが、夏の強い紫外線対策にはインナーケアだけでは限界が。塗る日焼け止めとサプリで内外からケアを」(小田さん)
Q.朝しっかり日焼け止めを塗っていれば塗り直さなくても大丈夫ですよね?
A.ダメです! しっかり防御したいなら塗り直しは必須
「たとえ室内にいても、汗や皮脂が分泌されて紫外線吸収剤は変質します。塗りたてのUVカット力が続くわけではないので、スプレーなどを取り入れてこまめにリタッチを」(小田さん)
顔の丸みに合わせて円を描くようにスプレーすると、ムラになりにくい。
Q.ビタミンCが日焼けに効くってホント?
A.効きますが内服と外用の両方を毎日続けないとダメ
「ビタミンCは抗酸化に優れているので日焼けケアにも効果的。しかし体の疲労回復に優先して消費されるので、美容目的の摂取ならビタミンCは毎日2000mgは必要」(貴子先生)
教えてくれたのは(50音順)
オーガニックコスメ、マクロビオティック、フレグランス、薬膳など幅広い分野のPRコンサルティングに携わる
美容誌の編集を経てジャーナリストに。長年の体当たり取材で培った美容のアイデアは、どれも実用度高し!
『松倉クリニック代官山』院長。肌質を素早く見抜き、ひとりひとりに合った治療法を提案。テクニックにも定評あり
美容ライターとしての美容知見を生かしながら、毛髪診断士の資格も持つ敏腕ライター。数多くの媒体で活躍
数多くのファッション誌などで活躍。美容師経験もあるため、メイクから髪悩みまで幅広いテクニックに定評あり
トータルビューティサロン『リバイタライズサロンクリーム』チーフセラピストとして多くのファンを持つ
エステティシャンを経て培った肌データを分析し、個々に合ったケアを提案。肌とボディケアのプロフェッショナル
撮影/英里(モデル) 岩城裕哉(製品) ヘア&メイク/沼田真実(ilumini.) モデル/鈴木友菜 スタイリスト/小林優奈 取材・原文/野﨑千衣子 ※MORE2023年9・10月合併号掲載