【レチノールを徹底解説】大注目のエイジングケア成分!スキンケアの役割から名品コスメまで
成分からスキンケアを選ぶメリット、それはズバリ、なりたい肌に的確に近づけること。そのために必ず押さえておくべき成分とその効能、注意点などを医師の友利 新先生が解説!「レチノール」のメリットや使い方、おすすめのレチノール配合コスメなど、知っておいて損はない知識をまとめてお届けします。
レチノールの効果・使い方・メリット
レチノールの効果・使い方
☑︎“攻めのセルフケア”で人気拡大!
コロナ禍のwithマスクで「多少皮むけしても変化を実感したい!」と考える人が増えたことから近年注目度が急上昇。パワフルなピュアレチノールや刺激を起こしにくいレチノール誘導体などさまざまな種類があるので、個々のコスメの説明をよく読んでから使用して。
☑︎どんな肌に向いている?
ざらつきやゴワつきが気になる人・エイジングケアを始めたい人におすすめ。肌が敏感に傾いている時は無理に使わないほうがよし。
☑︎使うべきタイミングは?
レチノール誘導体は朝夜使ってOK。ピュアレチノールは紫外線で変性してしまうので、日焼け止めを重ねて朝も使用できるのか夜だけ使うほうがいいかは、個々のコスメの注意書きに従って。
☑︎使う際に注意すべきポイントは?
皮むけする場合があるが新陳代謝によるものなので心配はなし。保湿もしっかりしつつ、ピリピリ感や赤みが出る時は使用を控えて。
☑︎相性がよい成分、組み合わせに注意すべき成分は?
刺激や赤みのリスクを抑えるナイアシンアミドやトラネキサム酸は相性◎。美白の有効成分をあわせ使いすると透明感が際立つ期待大。
【メリット1】ターンオーバー促進
加齢で停滞しがちな肌がスムーズにめぐりだす!
ターンオーバーとは、肌細胞が一定のサイクルで新しく生まれ変わる肌の仕組みのこと。理想的な周期は28〜30日だけれど、年を重ねるほどリズムは乱れがちに……。そのターンオーバーを促進して、健やかな新陳代謝を取り戻してくれるのがほかでもないレチノール。古い角質がたまるのを防ぎ、くすみやゴワつき、きめの乱れを目立たなく。
【メリット2】エイジングケア
自然老化にも光老化にも対抗できる頼もしさが
肌の生まれ変わりの周期が整うことで、結果的に乾燥や色むら、小ジワなど、初期のエイジングサイン全般のケアが可能に。さらにレチノールには真皮コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の生成を促す効果があり、年を重ねて薄くなった表皮をみずみずしくふっくらと導く。光老化にも有効なので、紫外線によるシワやたるみも怖くない!
レチノールの名品スキンケアコスメ6選
【1】サナ なめらか本舗 薬用リンクル乳液 ホワイト
ピュアレチノールと豆乳発酵液の意外なタッグで驚きのはり感が!
滋賀県産の大豆『たまほまれ』由来の豆乳発酵液はエイジングケア効果大。ピュアレチノールとのダブル作用で、肌にはりと弾力を呼び覚ます。シワ改善や美白の有効成分・ナイアシンアミドも含まれていてこのお値段。「コスパがすごい!」と化粧水やクリーム、アイケアとあわせてライン買いする人も多数。
【2】キールズ DS RTN リニューイング セラム
肌を保護する成分も配合し、攻めながら守るケアが叶う
「赤みの出にくいレチノール配合の美容液といえばコレ」(友利先生)。はりのなさや毛穴の目立ちに働きかけるマイクロレチノールをゆるやかに届けることで、肌への刺激をセーブ。バリア機能をサポートする3種のセラミドや抗炎症効果のあるナイアシンアミドも含み、デイリーに使いやすいと飛び売れ中。
【3】エンビロン C−クエンスセラム 1
濃度が4段階あり、レチノール初心者にも上級者にも
美容のプロにも愛用者が多く、レチノール誘導体のもたらす湧き上がるようなはりツヤを存分に味わえる美容液。「1」はいちばん濃度が低く、レチノールが初めての人にもおすすめ。慣れたら徐々にステップアップしていける点や、同じブランドのほかのアイテムと混ぜて使えるのも『エンビロン』ならでは。
【4】エリクシール レチノパワー リンクルクリーム L
日本で唯一、シワ改善効果が認められた純粋レチノールを配合
シワ改善薬用化粧品としては7年連続売上No.1。約30年にわたるレチノール研究を経て、研究員200名以上の力を集結して開発された部分用クリーム。独自の純粋レチノールが真皮のコラーゲン密度を高めてシワを改善。同時にヒアルロン酸を生み出して肌の水分量を増やし、ふっくらとしなやかに導く。
【5】ドクターシーラボ 薬用アクアコラーゲンゲルエンリッチリンクルリペア
すでに刻まれたシワもシワの予備軍も一網打尽に!
皮膚科医も信頼をおき、臨床の現場でも処方される純粋レチノールを採用。30代から減少する弾力線維・エラスチンの合成を促す効果が確認されていて、クリニック級のシワ改善効果が期待できる。目もとや口もとを含む顔全体に使うことで、自分では気づかないシワの予備軍まで先手ケアが可能。
【6】クリニーク スマート リペア セラム
レチノールの進化系・レチノール誘導体の力で即効性あり
注目すべきは従来のレチノールよりも肌への刺激が少なく、よりスピーディな効果実感を目指すレチノール誘導体。さらに独自に開発されたCL1870ペプチド複合体とヒアルロン酸Naもあわせて配合した。肌真皮のマトリックス密度を高め、キュッと引き締まって弾力に満ちたはり美肌に最速アプローチする。
教えてくださったのは……
Photo : Harumi Onda Graphic&Illustration : Bob Foundation Edit&Text : Yukiko Ogawa ※MORE2024年秋号掲載