【セラミドを徹底解説】敏感肌さんの必須成分!スキンケアの役割から名品コスメまで
成分からスキンケアを選ぶメリット、それはズバリ、なりたい肌に的確に近づけること。そのために必ず押さえておくべき成分とその効能、注意点などを医師の友利 新先生が解説!「セラミド」のメリットや使い方、おすすめのセラミド配合コスメなど、知っておいて損はない知識をまとめてお届けします。
セラミドの効果・使い方・メリット
セラミドの効果・使い方
☑︎“擬似成分”も上手に活用して
化粧品に配合されていて私たちがセラミドと呼んでいる成分、実はセラミドと同様の働きをする擬似成分であることもしばしば。深刻な乾燥肌の人が大容量で使えるように開発されたもので、擬似成分だからといって機能が劣るわけではなし。安心して手に取って。
☑︎どんな肌に向いている?
乾燥肌・敏感肌・インナードライ肌に特におすすめだけれど、スキンケアの土台としてどんな肌質の人も日頃から使っておくと◎。
☑︎使うべきタイミングは?
いつ使ってもOK。ただしセラミドはクリーム類に配合される場合も多いので、テクスチャーに合わせて使いやすい時間帯に取り入れて。
☑︎使う際に注意すべきポイントは?
セラミドにも実はさまざまな種類があるので、個々のコスメの説明をよく読んで今の自分の肌やライフスタイルに合うものを選んで。
☑︎相性がよい成分、組み合わせに注意すべき成分は?
あらゆる成分と相性抜群! 肌の基礎体力をつける意味で、どんなスキンケアをする時も使っておいて損なし。
【メリット1】潤い補給
セラミドで保湿力を底上げすることが、あらゆるスキンケアの土台に
セラミドは私たちの肌にもともと存在する保湿因子のひとつ。角層の隙間を埋めて肌の水分をキープする“細胞間脂質”の50%以上を占めている。本来であれば誰もが自分で生み出すことができるセラミドだけれど、その量は加齢とともに減少して50代では20代の半分ほどに。だからこそスキンケアやインナーケアで補うことが大切!
【メリット2】バリア機能UP
大気中のほこりや花粉、紫外線から肌をガードする力を高める
セラミドの減少で角層細胞間がスカスカになると、肌の水分が逃げて外的刺激を受けやすい状態に……。セラミドを補充して角層が潤いで満たされると、肌本来のバリア機能が回復。セラミドと水分の層がミルフィーユ状に重なるラメラ構造も美しく整い、顔色がパッと明るく、肌に必要な潤いをきちんとキープできる好循環に。
【メリット3】敏感肌ケア
敏感肌の元凶は乾燥。まずはセラミドチャージが先決!
よく乾燥性敏感肌というけれど、潤いが不足するとバリア機能が衰えて肌がゆらぎやすくなるので、保湿因子であるセラミドをチャージするのは敏感肌ケアの基本。オイリーで敏感という人も、肌内部の乾燥を潤そうと皮脂が過剰に分泌されるインナードライ状態になっている可能性があるので、やはりまずはセラミドを補充してみて。
セラミドの名品スキンケアコスメ5選
【1】ソフィーナ iP 角層トリートメント 基礎化粧液
自ら潤い続ける、質のいい角層細胞を目指して
潤いを逃さないセラミドケア成分×ケラチン線維の保水機能を高める複合成分という、世界初の成分アプローチ。角層そのものの改質を目指し、乾燥を繰り返す肌も使ううちに水分を保ちやすく。化粧液ならではのみずみずしくもとろみのあるテクスチャーが心地いい。
【2】オルビス ベースアクティブLPセラム
潤い密度を底上げする毛穴1000分の1サイズのカプセル配合
日本初の“ナノセラミドバイオLPカプセル”のサイズは、なんと毛穴の約1/1000。その小ささに加え、人肌に類似した構造で肌の奥深くまで必要な成分を届けることを追求。先行型美容液としてスキンケアの最初に使えばゴワつく肌も柔らかにほぐれて、後に使う化粧水の浸透感がケタ違い!
【3】オーディナリー NMF+PCフェイスモイスチャークリーム
カナダ発の成分主義ブランドが誇るセラミドクリーム
この5月に上陸し、成分を全面に押し出したアイテム展開が話題になった『オーディナリー』。パケや広告にかかる費用を抑え、上質なのにコスパのいいアイテムが続々。こちらのクリームは天然保湿因子と皮膚脂質を植物由来のセラミドとあわせて配合。ディープな乾燥に悩める人にも◎。
【4】アスタリフト ジェリー アクアリスタ
世界最小クラスのセラミドで浸透感が違う!
「『富士フイルム』のテクノロジーを生かしてナノ化されたセラミドは抜群の肌なじみ」(友利先生)。ヒト型セラミドを必要なところにきちんと届けるアプローチで、肌をもっちり整える先行美容液。軽やかなジェリーがぐんぐん吸い込まれて肌表面に重さを残さないから朝も使いやすい。
【5】エトヴォス アルティモイストセラム
肌が加齢により薄くなってゆく20代半ばからの菲薄化にアプローチ
ヒト型セラミドとナイアシンアミドを融合させた独自の保湿成分・セラミディアルコンプレックスを開発。異なる成分を結びつけることで“与える・育む・満たす”の3つのアプローチを叶える。菲薄化による肌不調全般に働きかけ、毎日のお手入れを頼もしいファーストエイジングケアに。
教えてくださったのは……
Photo : Harumi Onda Graphic&Illustration : Bob Foundation Edit&Text : Yukiko Ogawa ※MORE2024年秋号掲載