スタイリスト石上美津江さんが教える「可愛いベースで大人になれる名品」

大人なスタイルに憧れるけれど、自分らしさも忘れたくない。20代が今手に入れるべき“センスを育てる”アイテムをスタイリスト石上さんに学ぶ連載。

スタイリスト石上美津江さん

スタイリスト
石上美津江

『MORE』や『LEE』で活躍するスタイリスト。フレンチシック好きで、シンプルな中に可愛げや女らしさのあるスタイリングにファン多数。最近MEGUMIさんの著書を読み、教えを日々実践。酔っぱらった次の朝でさえ、パックをした形跡がソファに残っていたそう

VOL.13 CATWORTH(カットワース) ストラップシューズ

CATWORTH ストラップシューズ

1970年代英国で、先代が立ち上げた馬具工房がブランドの原点。後にダンスシューズを手がけ、今では英国の名門ダンスアカデミーから公認を受けるまでに。英国内に数人しかいないといわれる職人の技術が伝承されたシューズは、ダンス界の外でも世界中で愛されている。

ちょっとした“甘さ”ではずすことでどんなスタイルでも自分の軸をキープして

『カットワース』のストラップシューズを履いたコーデ

靴¥30800/グラストンベリーショールーム(カットワース) オーバーオール¥42900・Tシャツ¥7700/シンチ(オブラダ) ブラウス¥22000/ジャーナル スタンダード ラックス 表参道店(ジャーナル スタンダード ラックス) バッグ¥143000/エバゴス メガネ¥60500/アイヴァン 7285 トウキョウ(アイヴァン 7285) ピアス¥13750/ロードス(ベベット) 靴下・傘/スタイリスト私物

『カットワース』のストラップシューズを履いた佐藤栞里

「幼い時は、発表会や式典などの時に“お行儀よく”はくことが多かったストラップシューズですが、実はどんなスタイルにもなじんでくれる優れもの。大人になった今はこの靴がコーディネートにほどよい甘さを与えてくれる、バランサー的な存在のように思っています。カジュアルだからスニーカー、きれいめだからヒール。それももちろん素敵だけれどもあえて甘さではずしてみる。そのギャップが自分らしさの軸になる気がするんです。たとえばサロペットのような少し冒険するアイテムでもちょっとした甘さがあるから自分らしく着こなせる、というように。こうやって子供の頃からなじみのある大好きなアイテムを、年を重ねてから、また違った形で身につけるための新しいスタイルを探すのも、楽しみのひとつになりました」(石上さん)

撮影/新田君彦(えるマネージメント) ヘア&メイク/川添カユミ(ilumini.) モデル/佐藤栞里 スタイリスト/石上美津江 ※MORE2023年8月号掲載