石上美津江のフレンチシックレッスン・ローファー編

長く愛せるおしゃれのベースはここにある。モア世代がマスターすべきフレンチシックについて、スタイリスト石上さんが語る連載。vol.9の今回は「ローファー」のことを学びます。

無邪気な服をローファーで上品に

ローファー
世の中にたくさんある“名品”ですが、モア世代が今、手に入れるべきはローファーだった。そんなお話です。

遊びのあるキャップやリュックと甘いワンピースの無邪気さを足もとで品よくまとめて

ワンピースにステンカラーコートをはおり、ローファーをはいた井桁弘恵
“いいもの”や“一生もの”と聞いてみなさんが欲しいと思うものはなんでしょう。バッグやジュエリーのように華やかなものを思い浮かべる人も多いかもしれません。もちろんそれも素敵。でも、実は私がモア世代のうちに手に入れてほしいのは、老舗ブランドのベーシックな本革のローファー。靴にお金をかけるって勇気のいることなのですが、ずっと変わらず愛されるものだから、きっとこれからのあなたのスタイルの軸になってくれると思うんです。(石上さん、以下同)

(右ページ)ローファー¥55000/グラストンベリーショールーム(サンダース) コート¥75900/TICCA ワンピース¥39600/ビリティス(ビリティス・ディセッタン) ニット¥11000/グラフペーパー バッグ¥19580/エルベ シャプリエ 代官山 帽子¥6160/エスストア(シー) イヤリング¥2640/ロードス(オギー) 靴下¥2860/真下商事(パンセレラ)
キャップをかぶった井桁弘恵
ベーシックなローファーのいいところは、ちょっぴり遊び心のある無邪気な服を上品に落とし込んでくれるところ。たとえば今年はやりのキャンディカラーのニットやワンピースなどの甘いもの、キャップにリュック、デニムのようなカジュアルな服。いつもだったらスニーカーを合わせるようなスタイルにローファーを合わせれば、どこか知的で大人な雰囲気にしてくれる。こう考えると、フレンチシックなマインドにも欠かせないものなのです。

品のあるローファーがいつもの着こなしを大人のしゃれ感へと導いていってくれる

ピンクのニットを着てローファーをはいた井桁弘恵
私も初めて老舗ブランドの革靴を買ったのは26歳の時。大きな買物でしたが、いいものだからこそ、その後の着こなしのベースになってくれたし、何度もメンテナンスしながら長くはきたいと思う、大切な一足です。みなさんにもぜひそんなアイテムと出合ってほしいと思っています。

ローファー¥55000 ニット(11月発売)¥17600/アーバンリサーチ 渋谷ヒカリエ シンクス店(アーバンリサーチ) シャツ¥29700・スカート¥20900/グラストンベリーショールーム(ヤーモ) パンツ¥9640/ミラ オーウェン バッグ¥25300/モットハウス・トーキョー(ベンビエン) メガネ¥31900/アイヴァン 東京ギャラリー(アイヴァン) 靴下¥2970/真下商事(パンセレラ)
MITSUE ISHIGAMI
『MORE』や『LEE』などで活躍するスタイリスト。フレンチシックが得意で、シンプルな中に可愛げや女らしさのあるスタイリングにファン多数。毎年京都の友人が送ってくれる『中華のサカイ』の冷麺が到着して、ちょっと遅めの冷やし中華を今年も始めたそう。
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撮影/新田君彦(えるマネージメント) ヘア&メイク/川添カユミ(ilumini.) モデル/井桁弘恵 スタイリスト/石上美津江 企画・原文/渡辺真衣(MORE) ※掲載商品の発売時期については変更等の可能性があります。メーカーHP等で最新情報をご確認ください。