【梶恵理子(かじえり)】メイク動画でSNS総フォロワー60万人超え!「ハードワークだけど充実しています」
Story of my life 私の履歴書【連載第2回】
自分らしくキャリアを築いている女性にインタビューするこの連載。今回は“かじえり”こと梶恵理子さんにインタビュー。発信型メイクアップアーティストになるまでの軌跡から、現在のお仕事や結婚などについてうかがいました。
History
2008 メイクについてのブログを開始
2010 ブログがバズり始める
2011 大阪のモード学園に入学
2013 『憧れの顔になれる!真似メイクBOOK』を出版
大阪から上京、専門学校へ通いながら、芸能事務所に所属し、タレント活動を開始
2015 芸能事務所を退社。フリーで活動
2016 YouTuber事務所に所属
2019 独立。株式会社Dcyuaを立ち上げる
2020 コスメブランド『Enamor(エナモル)』を立ち上げる。結婚
2022 出産
大好きなメイクをブログやYouTubeにアップし続けた日々
ハードワークのつらさを超える達成感や充実感がある
ーー今現在、自分で想像していた働き方ですか?
働き方に関しては、理想どおりですし、充実しています。むしろ、コスメブランドを立ち上げたりなど、こんなに早く実現できていいのかという思いです。ただ、想像していたよりもはるかにハードワークです(笑)。
ーー仕事へのモチベーションはどうやって保っていますか?
視聴者さんのコメントや、商品の口コミなどの反応が原動力になっています。インフルエンサーとしてどちらかというとコスメを評価する立場だったのですが、自分が本当にいいものを作れているという達成感もあり、商品を気に入ってくださっている方の声が嬉しいです。あと、自分ひとりではなく、ブランドのスタッフたちがいることで、今までにないことにも挑戦できて、自分が人間的にもビジネス的にも成長できていることもモチベーションになっているのかも。ハードワークだし、責任がのしかかる立場ですが、そのつらさを超える達成感や充実感があります。
30歳までのプランを思い描き、逆算して行動
ーーメイクに関わる職業を選んだきっかけはなんですか?
小学生の頃から、メイクやファッションが大好きで、『nicola』や『ピチレモン』などのティーン雑誌を読んでました。メイクを始めたのは中学生。当時、プリクラがブームで、撮りに行く時に、私ひとりだけメイクをしているから、盛れて写れたんです(笑)。それで友達に「どうやってメイクしてるの?」と聞かれて。友達にもメイクをしてあげると、すごく喜んでくれたので“これだ!”って、その時に思いました。
ー一人生の転換期はいつですか?
上京した時。上京していなかったら、YouTubeも始めてなかったと思うし、コスメブランドも立ち上げられてなかったかもしれません。メイクアップアーティストになることが夢でしたけど、上京のお話や本の出版のお話があった頃、“これからは、ひとりの人をキレイにする職業だけでなく、発信によってたくさんの人にメイクの楽しさを伝えられるかもしれない”って思ったんです。そして、30歳までになりたい自分を思い描いた時に、子供は欲しいと思っていたので、そのことを踏まえて逆算して、人生のプランを立てました。ちょうど林修先生の「今でしょ!」という言葉も流行っていた時期だったので、“いつ上京するのか? 今でしょ!”という考えになりました(笑)。
婚活は物件選びと一緒。条件に合致したら、すぐに申し込みを!
人と比べてもいいことはない。うまくいかない時は距離を置く
ーー周りが結婚し始めると焦るという話題がよく出ますが、かじえりさんには、そういう時期はありましたか?
結婚への焦りはなかったんですけど、妊娠に関してはありました。実際、自分も妊活や不妊治療も行っていたので。でも、 “自分は自分、他人は他人”って考えるしかなかった。人と比べても、本当にいいことがないので、それは身をもって感じています。一時期、顔を似せることがゴールの“ものまねメイク”と、メイクで変化を楽しむことがゴールの“真似メイク”が比べられていたんです。自分はメイクの楽しさを発信したいのに、似せることばかりが求められて…。自分のやりたい方向で活動できず、精神的につらくて、コスメも見たくないくらいメイクが嫌いになってしまい、発信をしていない期間もありました。うまくいかない時は、そのもの自体と距離を置くことも大事かもしれません。妊活も、人と比べちゃう時があって、病院に通うことをいったんやめたら、その1か月後に子供を授かりました。
ーー好きな人ができない、彼氏ができないなどと、婚活で悩んでいる人も多いです。
私は、“好きだけじゃ結婚しない”と決めていました。結婚は、物件選びと一緒と思っていて。いい物件はやっぱり早く取られてしまうので、条件を3つぐらいは決めておいて、それをクリアしているなら、結婚を前提に付き合おうと思っていました。夫とは、友達が作ったコラムサイトに携わる人たちの顔合わせで出会ったんですけど、自分の希望条件をほぼ満たしていたので、“絶対つかまえるぞ!”とアタックしました(笑)。いい物件(人)が見つかったと思ったら、早く申請したほう(交際を申し込んだほう)が絶対いいですよ!ただし、外見も内面もキャリアも、自分がその条件に見合うような自分磨きをしていることが絶対条件! 決して、上から目線でジャッジしないように意識することも大切です。
20代は社会に出てもまれる年代、30代はその経験を発揮する年代
ーー30歳を迎えるにあたって、何か感じたことはありましたか?
30歳になることは楽しみでした。20代は経験する年代、勉強じゃないですけど、社会に出てもまれる時期じゃないですか。30代はそれを発揮する年代だと思っていたから。
ーー今後の野望を教えてください!
仕事は続けていきたいです。夫と結婚する前にも、子供ができたらどうするとか、具体的に話をしていたんですよ。私は、母が専業主婦だったので、その話を夫にしたら、「仕事をしていることで、輝いてるし、尊敬できる部分もあるから続けてほしい」という話を聞いたんです。私も、今頑張っていることを、やめてしまうのはもったいないなという気持ちになりました。あとは、今までの人生で、唯一後悔していることが、語学を勉強しなかったこと、留学経験がないことなんです。なので、娘にはそれを当たり前のようにできる環境にしてあげたいと思っていますね。だから、今後は海外移住も視野に入れています。
かじえりに「一問一答」聞いてみた!
Q.気分が上がる“アゲめし”は?
A.夫の作った豚汁
Q.最近の癒しは?
A.旅行(バリ島)
Q.これがあれば“ONになる”メイクアイテムは?
A.エナモルのバイカラーアイズ 03(スパイシージンジャー)
Q.気になるインフルエンサーは?
A.もしぬこ
Q.よく見る動画コンテンツは?
A.Netflix(サスペンス、復讐系)
Q.経営者として必要なものって?
A.共感力とリーダーシップ
お仕事バッグの中身は?
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撮影/石野千尋 取材・文/宮平なつき