
【JESSICA】 自分の“好き”を大事にする! 毎日笑顔で過ごせるだけで幸せ♡
Story of my life 私の履歴書【連載第6回】
自分らしくキャリアを築いている女性にインタビューするこの連載。今回は、ダンサー、コレオグラファーとして活動しながら、インフルエンサーとしても周りをハッピーにする笑い声と人を惹きつけるキャラクターで人気上昇中のダンサークリエイターJESSICAさんにインタビュー。ダンサーとして成功するまでや、ありのままの自分を受け入れるポジティブ思考になる秘訣などをお聞きました。
History
2002年 ダンスを始める。
2013年 高校を卒業後、ダンスを続けながら雑貨店のアルバイトを開始。
2014年 DREAMS COME TRUEのバックダンサーに選ばれる。
2015年 ダンスインストラクターとしての活動を始める。
2019年 アルバイトを辞め、ダンサー・インストラクターの仕事だけに絞る。
2022年 『午前0時のプリンセス』としてYouTuberデビュー。
ダンスにずっと夢中♡ 8歳から始めて嫌いになったことはない

――まずダンサーを目指した経緯を教えてください!
小学校2年生の時にダンスを習い始めたんですけど、もうその時から「私はダンサーとして生きていくんだ!」って言っていました。当時BoAさんなど、歌って踊れるかっこいい女性の方がたくさん出てきて、家でめっちゃ踊ってたんです。そしたら、お父さんが「習ってみたら?」と言ってくれて、スクールに連れて行ってくれました。それからずっとダンスに夢中! 私って、いい意味でも悪い意味でも楽観的なので、“ダンス以外の仕事なんてできひん!”ぐらいの気持ちでいました。ただ、お父さんがプロのドラマーで、芸能の仕事や音楽の仕事がどんだけしんどいとか、すごく難しいということをわかってるので、「資格を取れる高校に行ったら」とアドバイスをしてくれて。なので、商業科に入って、簿記検定などは取得しました。今まだそれは役に立っていないんですけど(笑)。高校を卒業する時も、みんなが就職を考える中、何の焦りもなく、私はダンスを頑張るだけでした。
――ダンサーやインストラクターなどのお仕事をされていて、印象に残っていることは?
インストラクターのお仕事だと、最近は『No No Girls』や韓国の『I-LAND 2』というオーディション番組で、自分の生徒ちゃんが合格してデビューが決まったことですね。生徒ちゃんたちがどんどん成長して、夢を掴んでいくことがすごく感慨深くて、先生冥利に尽きるなと感じました。ダンサーとしては、19歳の時に、ドリカムさんのバックダンサーのオーディションがあって、それに受かったことですね。大きな会場で、すごく有名な楽曲で踊れたことが、10年経った今でもまだ印象に残ってますし、そこからどんどんいろんなアーティストさんに選んでいただいて踊ることができたんです。最近だと、May J.さんやMINMIさんに、JESSICAっていうひとりのダンサーとして指名していただいて、一緒に踊らせていただいたり、MV撮影をさせていただいたり。ダンサーとして、アーティストさんと同じ位置に立たせてもらうことも目標のひとつだったので、おふたりにすごく感謝してます。「好きなことを仕事にしたらイヤにならない?」ってよく聞かれるけど、まったくならない! ずっとダンスが好きだし、自分のストレス発散にもなってます。
何事も楽しみながら生きてる! ネガティブな言葉は受け取るだけ人生損する!

――JESSICAさんはポジティブマインドも人気ですが、そのメンタルを作ったベースはどこから?
うちは父子家庭だけど、父親からすごく愛をもらって育ったからかもしれません。父親が、いつも肯定的な意見を言ってくれるから自信がつくし、自分のことを周りに自慢しているお父さんを見たら、“私、イケてるよね?”とか“もっと自慢されたいから、頑張る!”と自然と思えたんですよね。だから、自分のことが大好きに育ちました! オーディションに落ちた時は、一瞬落ち込むし、悔しい気持ちもあったけど、「私を選んどいたほうがよかったで!」とすぐに切り替えられました(笑)。
――現在はYoutubeやTikTokなどでも活躍。活動する上で心がけてることは?
ダンスと一緒で楽しむことが大前提! それから、私はプラスサイズだから、容姿についてのネガティブな言葉を世間から投げかけられることが多いんです。だから、「何言ってんねん! めちゃくちゃ可愛いから!」って自分が発信して、同じ悩みを持っている子たちに、“ありのままでも素敵だよ”と思ってもらえるように心がけていますね。
自分から発信したいって思い始めたのは、コロナ禍の時。楽しんで観ていたコンテンツのコメント欄を見た時に、発信者の容姿に対しての悪口がすごくて、悲しくなっちゃって。そのコメントに振り回されるのも、傷つくことも違うと思ったんですよね。たとえば、「痩せればいいやん」じゃなくて、「そのままで可愛いよ」って声がコメント欄に埋め尽くされたらいいなと思って。だから、自分で発信していきたいなと思ったんです。水着の写真や自分の体重も公開したことなかったけど、世の中は体重の数字にとらわれすぎているから、それも悔しくて。誰にも求められてなかったかもしれないけど、「80何キロでも楽しく生きてんねんけど!」って言いたくなったんです(笑)。
ーーJESSICAさん自身は、嫌な言葉を浴びても、マイナスに受け止めないようにしてたんですか?
悪口などのマイナスな言葉って、やっぱり見るとドキッとはするんですよ。でも、そんな言葉を吐いたりする人間よりは絶対自分のほうがイケてるし、人と比べたり容姿に対しての言葉を受け取って、ずーんと落ちる時間って人生すごく損やなって思ったから、今はどうでもよくなりました(笑)。
ただ私は、なりたい自分になることが、自信を持つ一番の方法やなと思っているんで、本気で痩せたい人になら、「ダイエット頑張れ!」と応援したい。努力をしてる人や、楽しむ方向に行こうとしている人にフォーカスしたい。私も2〜3年ぐらい前に、本気で痩せてみようって決意したことがあるんです。20キロ落として57キロぐらいになったけど、痩せた自分に自信が持てなくなったんですよね。前のほうが可愛かったかもと思って、戻しました(笑)。ダンスでも、痩せた時はもちろん動きやすいんですけど、それよりも人の記憶に残るダンスをすることを一番大事にしているので、豊満なボディを生かしてガツガツに踊りたかったんです。体型を戻したら、また自信を持ってパフォーマンスができるようになりました。
――今現在、自分が想像していた生き方ですか?
もう全然違う! 自分が想像していたより、びっくりするくらいよすぎて、毎日涙出るぐらい幸せです(笑)。挑戦することをやめないことがよかったのかな。何に対しても、怖がらずに向き合ったり、一歩踏み出して挑戦したり、乗り越えていくことがつながったのかなと思いますね。
自分が笑顔になれる人、笑顔が多い人と一緒にいることに時間を割く!

――MORE読者は、30歳を大きな節目と捉えている人も多いです。8月で30歳を迎えるJESSICAさんは、30歳をどう捉えていますか?
もう楽しみでしかない! 周りに30代や40代でもイケてる人だらけで、みんな自分の楽しみを見つけて、好きなように生きているから、私はどんなふうになるんやろうってすごく楽しみにしてます。ダンサーやから、やっぱり体が資本で、いろいろガタが来たりするかもしれないけど、30代もまだ踊れるところまでガツガツダンスをしていきたいですね。私には10年ぐらい付き合っているパートナーがいるんですけど、周りから「結婚しないの?」とか「どうするの?」って結構聞かれるんです。だけど、“一緒にいられたらいい”とふたりで思えているから、急いで結婚しようとも思ってなくて。ただふたりが幸せで今まで通りいらればと思ってます。人生のフォーカスは結婚じゃない。でも、赤ちゃんが欲しいという夢はあるから、そのタイミングだけは考えてはいますね。
――最後に、人生のモットーと今後の野望も聞きたいです。
モットーは、自分の好きを大事にして楽しむこと! 野望も、“幸せに生きたい!”ただそれだけ。大きいステージに立つぞっていう目標が明確にあるかって言われたら、特になくて。目の前に来た仕事や、自分がこういうことしたいなっていうチャンスが来たら全力でお仕事はします! だから、毎日笑顔で幸せに過ごせればいい。そのために、自分が笑顔になれる人、笑顔が多い人と一緒にいることに時間を割きたいんで、自分のことを大事にしてくれない人とは距離を置く。自分の周りの環境作りは意識して過ごしています。
JESSICAさんに「一問一答」聞いてみた!
Q.気分が上がる“アゲめし”は?
A.ネギマグロ軍艦、牛タン「テンションぶち上がります!」
Q.最近の癒しは?
A.旅に行くこと「自然が多いところに行きます。都会とかいらん! 葉っぱのみでいい(笑)。太陽、自然、海、山、ここら辺があれば何もいらない」
Q.これがあれば“ONになる”メイクアイテムは?
A.リップ「メイクをする時、最後にリップを塗るんですけど、その時にグってスイッチオンって感じになる。お気に入りの色は、ピンク、ベージュ、赤」
Q.よく観る動画コンテンツは?
A.YouTubeの『午前0時のプリンセス(ぜろぷり)』 「自分たちのチャンネルです。昔の動画を爆笑しながら観てます(笑)。おすすめは、私たち4人の素がよくわかるお泊まり動画」
Q.自分なりのメイクとかファッションの楽しみ方は?
A.カラーをふんだんに使う「色に負けないような輝いている女になりたくて! カラー物はガンガン使って、派手に遊んで楽しんでます」
Q.憧れる生き方をしている人は?
A.お父さん「プロのドラマーなんですけど、好きなことをしながら、父子家庭で私と姉を育ててくれて尊敬してます」
お仕事バッグの中身は?
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撮影/齊藤晴香 取材・文/宮平なつき