Story of my life 私の履歴書【連載第8回】

自分らしくキャリアを築いている女性にインタビューするこの連載。今回は、Netflixリアリティシリーズ『OFFLINE LOVE(オフライン ラブ)』に出演し、言動が「カッコイイ!」と話題になったKANAKAさんを直撃! MORE読者と同世代の彼女の生き方や人生観を聞いてきました。

モデル・ブランドプロデューサー
KANAKA(かなか)さん

1999年1月14日生まれ、東京都出身。2025年、Netflixのリアリティー番組『OFFLINE LOVE(オフライン ラブ)』に出演。現在は、モデル活動やブランドのディレクターのほか、撮影のディレクション、企業のSNSの運用の代行などマルチに活動中。

History

2017年 高校卒業。

2022年 ライフスタイルウェアブランド『ADDYSONS』をローンチ。

2025年 Netflix『OFFLINE LOVE(オフライン ラブ)』に出演。

“自分のブランドを作りたい!” その気持ちだけで動いていたらチャンス到来

KANAKAさん バストアップカット

――KANAKAさんの現在の職業や活動について教えてください。

私の仕事は、モデル活動やブランドのディレクター、撮影のディレクション、さまざまな企業のSNSの運用の代行などマルチに活動しています。できることは全部やりたいのでいろいろなことをしています! それから、現在進行形の大きなプロジェクトがふたつあって、新しくブランドのディレクションをやっているので、具体的なことは来年ぐらいにお話しできるかと思います。

もともと“自分のブランドを作りたい”という願望は、高校生ぐらいの頃から持っていたんです。そのことを、友達に話したら、グラフィックデザイナーやアーティストの方々を紹介してくれて、洋服のデザイン画を見せていました。高校は普通のところに通っていたので、ファッションに関しては、当時アルバイトでアパレル店員をしていたくらいの知識(笑)。その程度ではありますが、下手なりに、iPadにひたすらデザイン画を描いて、見せに行ってアドバイスを受けるってことを繰り返していましたね。

専門学校に入って、デザイナーやパタンナーになりたいとかではなくて、“自分のイメージしたものを作りたい”“自分で何か切り開きたい”という気持ちが強かったので、高校卒業後は、アイデアの引き出しを増やそうと思い、月に1回くらいは海外へ行き、知り合いの方を通じて、いろんな人にデザイン画を見せていました。

「もの作りをするにはどうしたらいいのか」も聞き回っていたら、「何型くらいをワンシーズンで作るなら何百万ぐらいかかる。とりあえず稼げ!」みたいなアドバイスを、いろんな方から聞いたので、“まずは稼ごう!”と思って、モデルのほか、ヨガやフィットネスのインストラクターなどのお仕事も頑張っていました。その行動力が今につながっています。

「大変なことがあるからこそ、達成感を得られると思ってます」

KANAKAさん トーク写真


――現在26歳。人生が変わったと思えるターニングポイントとなるところはいつでしたか?

22歳ですね。18歳くらいから少しずつまいていた種が、だんだん咲き始めた頃で、仕事がポンポンと決まって、そして、“自分のブランドを作りたい”という夢が叶ったんです!

SNS投稿もずっと続けていたので、「SNSのマーケティングや運用もできるんじゃない?」と声をかけられて、業務委託で携わり始めたのもこの頃。

年々稼げていけてるので、自分がやってきたことが間違ってなかったと自信にもなっています。

――今まで複数のお仕事をされてきた中で、大変だったことはありましたか?

基本、ずっと大変です(笑)。お仕事で海外に行けたりと、嬉しいことや楽しいことももちろんあるんですけど、キツイと思うことはありますね。常に忙しいし、自分の時間もないし、企業関連のお仕事だと売り上げにつなげなきゃいけなかったり、マーケティングをしなきゃいけないので、数字を気にしないといけない。

SNSを楽しくてやっていてフォロワーが伸びてきた人間なので、好きだったことが大変なことになったと実感することはあります。でも、今の仕事を辞めたいと思ったことはなくて。大変なことがあるからこそ、それが達成感につながると思っていて、“踏ん張るぞ!”と考えるようにしています。


――1日の中で、デジタルデバイスを使っている時間ってどのくらいなんですか?

起きてからずっとと言えるぐらい使っています(苦笑)。というのも、仕事がデジタル上で行われることが多くて、モデルの仕事がない限りは、常に情報収集をして、インプット、アウトプットをしている感じ。だから、プライベートな時間にはあまり見ないようにしてます。もちろん連絡をする時などで見るんですけど、暇つぶしや娯楽で使うことはほとんどないですね。

私の今のリフレッシュ方法は、お茶を摘みに行ったり、サーフィンをしたり、自然と触れ合うこと。あとは、ランニングをしてる時も何も考えなくていい時間になってるので、娯楽になっているかもしれないです。

番組出演でドライすぎる自分を認識。もっと多くの言葉で気持ちを伝えることを意識するように

KANAKAさん トーク写真2


――KANAKAさんが一躍注目された『オフライン ラブ』。出演に至った経緯を教えてください。

ずっとデジタルの世界で生きてたので、“見知らぬ土地でデジタルデバイスを使わずに運命の人を見つける”というコンセプトが素敵だなって思って出演を決めました。デジタルデバイスを長期間使わないことが、自分の人生において、今後は絶対にないかもしれないと思って。それができることがすごく魅力的でした。

――出演後、ご自身の気持ちや行動に変化などはありましたか?

デジタルデバイスがない時間を過ごすことって、無理かもと思ってたけど、意外といけました(笑)。2日目ぐらいまでは、“もしかしたら今、日本で大事件が起きているかもしれない…”とか、そういうことを考えたり。“昔の人ってこれが普通だったんだよね。すごいな”と思うことが多かったんです。あとは、“家族は今何をしてるんだろう”とか、“飼ってる猫は大丈夫かな?”といろいろ考えていましたね。でも、3日目ぐらいから“今を楽しもう”と何も考えなくなりました。もちろん写真を撮りたいなとは思っていたんですけど、スマホがなくてソワソワすることもなくなって、マインドフルネスみたいな、自分や今の状況と向き合える、すごくいい体験でした。

ただ、デジタルデバイスを取り戻せた日からは、仕事が溜まりに溜まっていたんで、仕事をさばかなきゃと忙しくて、またスマホやパソコンから離れられない日が続いたんですけどね。仕事が落ち着いてからは、強制的にいじらない時間を作っています。

出演後は、デジタルでないものに興味の目が向きました。茶道は以前からやっていたんですけど、お茶摘みなど、今まで興味がなかった日本の伝統のものに興味が湧き始めたので、すごく新鮮でした。

恋愛に関しては、今まで直感を信じて生きてきたので、それは当たっていたなと再確認できることが多かったです。

それから、オンエアを見る前と後では、自分に対しての印象が違いました(笑)。出演後に自分の姿を映像で観て、“私ってこんなにドライなんだ”、“もっと私の中では気持ちを伝えていたと思ってた”と感じたんですよね。後日、友達にそれを言ったら、「いつもそうだよ」みたいなことを言われて! “思っている自分と他人からの見え方って結構違うんだな”と感じましたね。だから、何に関してももっと言葉で伝える努力をしようと意識するようになりました。

年を重ねるごとに自分をレベルアップさせていきたい!

KANAKAさん 


――今の自分の生き方や働き方は想像していましたか?

働き方に関しては、どこかの会社に所属することはないんだろうと思っていたので、それは想像していた自分だなと思います。

生き方はだいぶ違います。昔の私は、今の年齢の26歳にはすでに結婚して子どもがいると思ってました(笑)。勝手に22歳くらいで結婚をすると思ってたけど、人生の計画と違ったので、22歳になった当時は“相手から探さなきゃいけないじゃん!”って焦りもありましたね。

自分の人生は22歳あたりですごく動き始めて、仕事を頑張っていた時期でもあったので、今考えると、あの時期に結婚なんて無理だなって思いますし、今もやりたいことがたくさんあるので、現時点では結婚を選ぶのは無理だろうな。

でも、自分の生き方には大満足しています! 今の自分がいるのは、今まで自分が頑張ってきたおかげ。それぐらい人生を楽しんでいるし、後悔は1個もしてないです。結婚願望はあるので、いつかは結婚したいとは思ってますけどね。

――KANAKAさんはMORE読者と同世代。読者は、30歳を大きな節目ととらえている人も多いですが、KANAKAさんは30歳をどうとらえていますか?

私も10代の時は、30歳になるまでに結婚や出産など、大きなライフイベントは終わらせていたいと考えていたんです。でも、今はその考えはないですね。早く30歳になりたいぐらい、周りにいる30代の方々がキラキラと輝きすぎているので、30代が楽しみでもあるんです。

私の周りの30代の方って、年を重ねても、いつまでも美しく居続けているし、自分がやりたいことに対しての努力を常に忘れてない方がたくさんいて。20代でそれを積み重ねてきたからこそ自信があるというか、カッコいいなと思うし、私もそんな30代になりたいですね。

――最後に、人生のモットーと今後の野望も聞きたいです!

人生のモットーは、常に探求心を忘れないこと。それがなくなったら、自分が何もなくなっちゃう気がして。好奇心も旺盛で、新しいことをやることは好きなので、これからも何かに挑戦し続けていきたいです。

野望については、具体的には特になくて、でも、いろんなものを見たいという願望はあるので、自分の心を豊かにすることをたくさん経験していきたいです。1年1年、年を重ねるごとに自分がレベルアップできたらいいな。

KANAKAさんに「一問一答」聞いてみた!

Q.気分が上がる“アゲめし”は?
A.つけ麺と土鍋の炊き込みごはん 「つけ麺は、味はベジポタ系の濃すぎないものが好みです。海苔と一緒に食べるのが好き。炊き込みごはんは、開ける瞬間のワクワク感がすっごく好き」 

Q.最近の癒しは?
A.ペットの猫 「7月で1歳になる、メス猫です。いたずらっ子なんですけど、可愛いから全部許しちゃう(笑)。名前は“かにみそ”です」

Q.これがあれば“ONになる”メイクアイテムは?
A.アイライナー 「今日頑張るぞって気分の時は、濃いめに引いて、インラインも入れて、キリっとした目にします。色は基本ブラック。アイライナーは『ヒロインメイク』、ペンシルは『キャンメイク』のものを愛用中」

Q.よく観る動画コンテンツは?
A.Netflixでアニメ 「最近は『名探偵コナン』や『WIND BREAKER』をよく観ています」

Q.憧れる生き方をしている人は? 
A.カイリー・ジェンナー 「ほぼ同世代で、子どもがいて、自分で事業をしているから。SNS上ではキラキラしているんですけど、絶対にツラいことや大変なことを経験しているはず。私は、自分のことだけで精一杯だけど、子どもを育てながら自分のやりたいことをしていて、本当に尊敬します」

Q.ブランドプロデューサー、インフルエンサーとして必要なものは?
A.常に情報を入れること 「トレンドは、国内外のものをチェックしています。海外で流行ってるものは絶対日本に来るし、逆に日本で流行ったものは海外に出たりもするので。調べることを怠らないことが大事です」

お仕事バッグの中身は?

KANAKAさん お仕事バッグの中身

世界を飛び回っているKANAKAさんのバッグの中身は?

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撮影/齊藤晴香 取材・文/宮平なつき