ベランダ菜園やシェア畑で野菜を育てる! おすすめグッズやサービスなどまとめて紹介!
つづく、つづける。モアモデル・井桁弘恵と一緒に学ぶSDGs【Vol.22】
日々、よく耳にする“SDGs”という言葉。なんのために取り組むの? 私にできることは何? SDGsに興味を持ち始めた井桁弘恵が、そんな疑問に向きあいます!
フードロスや食糧危機……よく耳にする「食」の問題を自分ごと化するために。今回は、“自分で育てる”を通して、地球に優しい“「食」とのつきあい方”を学びます。
What’s SDGs?
国連で採択された、2030年までに達成すべき17のゴールのことで、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略。私たちが地球に住み続けるために、貧困、飢餓、環境、教育、ジェンダー平等などの問題を、世界が協力して解決することを目指す。
野菜を育てる、食べることでSDGsを学ぶ
身近な「食」から、SDGsを考えてみよう!
教えてくれたのは……
SDGsと農業の密接な関わり
「後継者不足や、使われていない農地の増加、さらには収益性の低さなど、日本の農業界はあらゆる課題を抱えています。それらを解決に導くひとつの方法が、有効活用できていない土地をレンタル農園として生かすことです。誰でも気軽に農業を始められる場は、土地を豊かにし、地域の活性化も期待できます。SDGsの項目でいえば、11の“住み続けられるまちづくりを”や、15の“陸の豊かさも守ろう”などの貢献につながります。みなさんも、持続可能な暮らしに向きあうきっかけとして、余暇に農業を始めてみませんか」(諸藤さん)
シェア畑 駒沢
◆東京都世田谷区駒沢4の4
○0120-831296
■https://www.sharebatake.com/farms/tokyo/setagaya/komazawa
手軽に農業を始めるならベランダ菜園
家庭菜園デビューする人がじわじわ増加中。知識ゼロでも始められるキットや、環境に優しくて、コンパクトなアイテムを紹介!
地球に優しいもの選びを SDGsなアイテム
☑︎ ルーツポーチ
リサイクルペットボトルと天然素材をミックスして作られた、有害物質を含まない植木鉢。軽量でたためるので置き場所に困らない点も魅力。
☑︎ 植物用土 ストレスゼロ
生態系に優しい100%天然素材配合の土で、繰り返し使える。有機JAS農産物の栽培時に使用可能な資材であることを証明する認証取得。
☑︎ フィルムプランター
廃棄される卵の殻を、プランターにアップサイクル。プラスチックの使用量を大幅に削減できる。使用後、一般廃棄物として捨てられる。
☑︎ 再生可能なプラスチック製じょうろ
ガーデナー人気の『HAWS』のじょうろは、再生可能なプラスチックを使用。細かいシャワーで、植物を傷めずに散水。
\始めやすいキットも!/
初心者向けの解説つき『UETE(ウエテ)』
キットには、場所を取らないプランターや土、種、育て方のマニュアルなどが。バジルやラディッシュなど、気になる野菜のキットを選んで。
\もっとSDGsに貢献するなら/
土を循環させる『LFCコンポスト』
生ごみを堆肥に変えるバッグ型のコンポストなら、持ち運びが簡単。水や虫の侵入も防ぐファスナーつきなのも◎。
いろんな野菜を育てるなら農園を借りる
年々増え続けているレンタル農園で自分で作って、食べる楽しさを体感しよう。
農園のレンタルサービス『シェア畑』
経験豊富な菜園アドバイザーのサポートつき貸し農園。首都圏を中心に約130ケ所で展開。始めたい人は、公式サイトで近場の農園をチェック!
Q.初心者でも大丈夫?
A.専門のアドバイザーがいるのでお任せを!
「『シェア畑』を始める人の9割が初心者。菜園アドバイザーが、わからないことがあれば教えてくれます。定期開催している、実演つき講習会にも参加してみて」(菜園アドバイザー籔本さん、以下同)
Q.初心者は何を育てたらいいの?
きゅうりやなす、ピーマンがおすすめです
「栽培が難しいというわけではありませんが、トマトやすいかは、生育期間が長いため、栽培に多少手間がかかります。それに比べると、きゅうりやなす、ピーマンは育てやすいです」
Q.何を持っていくべき?
A.手ぶらでOK。汚れてもいい服装で来て!
「じょうろやシャベル、肥料など、農作業に必要なアイテムはすべて置いてあるので、手ぶらで問題ありません。土で汚れてもいい服で来るだけでOKです」
Q.収穫後の葉や茎はどうすればいい?
A.畑内のコンポストに入れるだけ!
「畑の一角にコンポストがあるので、収穫した後の茎や葉はそこに入れておくだけで大丈夫! 熟成させて堆肥になった後は、肥料として自分の畑に使ってください。こういったことも“循環させること”の大切さに気づかせてくれます」
\ほかの選択肢も!/ 育てる野菜をカスタマイズ! 代理の栽培サービス『リモファム』
農作業はナシ、自宅にいながら自分の農園が持てる。自然栽培を行う石川県羽咋市の農家が、栽培を月額1000円〜で代行。
いげちゃんのSDGsなコツコツ日記。
祖父母から届いた野菜から農業を考える
「農業を都心で、しかも特別な準備なしに始められる場所があることに驚きました。今回『シェア畑』を訪れて、農家を営む祖父母が栽培した野菜を食べていた時のことを思い出しました。あらためて、手にした食材は大切に食べるべきだと感じたし、家庭菜園にも興味がわいてきました」(井桁)
撮影/野田若葉(TRON) ヘア&メイク/あきやま ひとみ モデル/井桁弘恵(モア専属) スタイリスト/辻村真理 取材・原文/海渡理恵 ※MORE2023年8月号掲載