ニットやデニムを長く愛用するためのケア方法は?【いげちゃんのコツコツSDGs】
つづく、つづける。モアモデル・井桁弘恵と一緒に学ぶSDGs【Vol.27-2】
日々、よく耳にする“SDGs”という言葉。なんのために取り組むの? 私にできることは何? SDGsに興味を持ち始めた井桁弘恵が、そんな疑問に向きあいます!
Vol.27-2 正しい服のケア方法
環境に多大な負荷を与える“大量廃棄”問題を抱えるファッション業界。環境省が2022年に実施した調査によると、日本では、年間で約45万トン、大型トラック約120台分の衣類が、毎日焼却・埋め立て処理されているそうです。こういった現状を改善するために、私たちにできることのひとつが、“今持っている服を長く大切に着ること”です。
そこで、『MORE』で活躍中のスタイリスト・小林優奈さんが、洋服を長持ちさせるケア方法を3回にわたって伝授してくれました。
2回目となるこの記事では、ニットとデニムのケア方法を紹介します!
ニットとデニムのケア方法
ニットのケア方法
「なかなか洗うことができないニットは、脱いだ直後のケアが大切です。丁寧にケアをすることで、長持ちするしクリーニングに出す回数を減らすことができます」(小林さん)
ニットを脱いだ後は、全体に抗菌・消臭効果のあるファブリックミストをかける。また、毛玉は、生地の傷みの原因になるので手でつまみ取らずに、毛玉取り器で優しく処理すること!
ニットは「たたんで保管」がマスト!
ニットは、型崩れを防ぐために「たたんで収納」が鉄則。まずは、ニットの背中側を上にして、両袖を肩の部分で折る。次に、半分にたためば完成。折る回数をできるだけ減らすことで、しわを軽減できる。
デニムのケア方法
長くはけばはくほど味が出るデニムは、丁寧なケアで一生ものに。
デニムの洗い方
生地同士の摩擦による色落ちを防ぐために、裏返しにしてたたむ。また、中の生地の摩擦を軽減するためにも、ジャストサイズの洗濯ネットに入れるのが◎。
できれば、色落ちを防ぎ、ニオイや汚れだけを落とすデニム用洗剤を使用し、デニムだけで洗濯機を回すのが理想。
デニムの干し方
洗濯バサミのついたハンガーを活用して、裏返しのまま筒状に広げて干す。そうすることで、通気性がよくなり早く乾く上に、風によるデニム同士の摩擦も防げて、生地のダメージを軽減できる。
しっかりとしわを伸ばして、変色の原因になる太陽を避けて日陰で干すことも重要。
たたんで保管
3つ折りにして、日光が当たらない場所に収納すればOK。もし、クローゼットのスペースに余裕があれば、しわができないようにパンツ用ハンガーにかけて収納するのがベター!
おすすめアイテム
(左)リネンウォーター。衣類や帽子など、ニオイの気になる布製アイテムに吹きかけるだけ。抗菌・消臭効果があり、洗い立てのようにアイテムをリフレッシュさせることができる。 ファブリックフレッシュ 60㎖¥1200/THE LAUNDRESS (右)海の微生物が分解してくれる成分で作られた環境にやさしい洗濯洗剤。ラベンダー、ベルガモット、ホオリーフの精油が生み出す香りも魅力。Clean Ocean ナチュラルランドリーリキッド 300g¥2750/CASA FLINE
いげちゃん日誌
最近、洗濯機を新しいものに買い替えました。ドラム式で服が傷みにくいし、消臭機能もついています。ニットや帽子の消臭もできるので、クリーニングの回数が減りそう。ニットは毛玉取り機を使ってケアをしたり、デニムはデニム専用の洗剤を使ったりと、毎日のケアにも気を付けています。
撮影/齊藤晴香 モデル/井桁弘恵(モア専属) ヘア&メイク/中村美幸 スタイリスト/小林優奈 取材・文/海渡理恵