コスメの消費期限って? コスメコンシェルジュの小西さやかさんにうかがいました!【いげちゃんのコツコツSDGs】
日々、よく耳にする“SDGs”という言葉。なんのために取り組むの? 私にできることは何? SDGsに興味を持ち始めた井桁弘恵が、そんな疑問に向きあいます!
【Vol.31-1】コスメの消費期限と、捨てないための工夫を学ぼう
化粧品を捨てるタイミングに迷ったことはありませんか? コスメをムダにしないためにも、「安心して使うことができる期間」について、コスメコンシェルジュの小西さやかさんが詳しく教えてくれました。
What’s SDGs?
国連で採択された、2030年までに達成すべき17のゴールのことで、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略。私たちが地球に住み続けるために、貧困、飢餓、環境、教育、ジェンダー平等などの問題を世界が協力して解決することを目指す。
教えてくれたのは……
いげちゃん「コスメの捨て方って難しい!」
いげちゃん:コスメを捨てるタイミングにいつも迷ってしまいます。使用期限の基準が知りたいです!
小西さん:基本的に、化粧品は未開封の状態なら製造から3年間、開封後は3ヶ月〜1年が使用期限の目安になります。不安なかたは、メーカーのお客さまセンターなどに問い合わせて、製品裏に印字されている製造番号(製造機号)を伝えると製造日を教えてくれますよ。欧米のブランドコスメの場合は、パッケージに『6M』(6Mounth:6ヶ月という意味)などと使用期限が記載されていますので、そこをチェックして守るようにしてください。
また、気を付けてほしいのが海外コスメ。輸入の際に起こる温度の変化によってダメージを負ってしまうことも。今は韓国コスメなども人気ですが、先ほどお伝えした目安期間よりも早く使い切ることをおすすめします。さらに防腐剤や保存料が含まれていないオーガニックコスメは、一般的なコスメよりも劣化がはやいです。パッケージに使用期限が記載されていることが多いので、そちらをチェックしましょう。
リップやアイシャドウなど、コスメの消費期限は?
小西さん:直接皮膚につけるリップスティックやグロスは、3ヶ月〜半年以内に使い切るのが理想です。油の酸化臭がしてきたら、その時点で捨ててください。どの化粧品も、一度開封すると空気中や手についた雑菌が混入し、増殖してしまう恐れがあります。特に、唇に直接つけるリップやグロスは汚れやすいため、毎回ティッシュで口紅の表面を軽くふき取ったり、筆やチップも容器へ戻す前に軽くふくようにするといいですよ。
アイシャドウの使用期限は1年ほど。パウダー状のものは雑菌が湧きにくいのですが、クリームや練りタイプは手を使うと雑菌が湧いて劣化が早まってしまうため、できればブラシやチップを使用するのがおすすめ。
小西さん「マスカラやアイラインは要注意!」
小西さん:特に期限が短いのがマスカラとアイライン。3ヶ月以内に使い切るのがベストです。中身の液体が乾いてカスが落ちてきたり、ブラシや毛先が変形してしまったりしたら処分を。目もとの粘膜は、成分を吸収しやすく刺激に弱いです。常に清潔な状態で使えるように、使用後は毎回軽くティッシュオフすることを心がけてください。
ファンデーションやパウダーなど、ベースメイクの消費期限は?
小西さん:フェイスパウダーやパウダーファンデーションなどのパウダー類は、1年で使い切るのがおすすめですが、雑菌が湧きにくい剤形ではあるので、アイテムによっては2〜3年使用してもOKです。パウダーファンデーションには、ケーキングと呼ばれる表面が硬くなる現象が起きることがありますが、表面を削れば問題なく使えます。リキッドファンデーションやコンシーラーなどは、半年〜1年が目安。分離してしまったら、使用期限にかかわらず処分してください。また、雑菌の混入を防ぐためにも、手ではなくファンデーションはスポンジを、コンシーラーはスパチュラやブラシを使うようにしましょう。
ちなみに、ファンデーション用のスポンジは表面にざらつきが出てきたら捨てること。普段のメイクの時も、できれば一度使った面は避けるのがベター。裏表1/2ずつ使用して、4カ所使ったら洗ってください。
撮影/野田若葉 モデル/井桁弘恵 ヘア&メイク/山口春奈 スタイリスト/辻村真理 取材・文/海渡理恵