いげちゃんのコツコツSDGs MORE

日々、よく耳にする“SDGs”という言葉。なんのために取り組むの? 私にできることは何? SDGsに興味を持ち始めた井桁弘恵が、そんな疑問に向きあいます!

【最終回】

2021年秋に始まった、井桁弘恵の連載「いげちゃんのコツコツSDGs」が、この記事をもって最終回を迎えます。環境保護やジェンダー平等、動物愛護など、多彩なテーマごとに専門家を迎えて学んできたいげちゃんが、この約4年間の歩みの中で感じ、学んだことを振り返ります。

井桁弘恵 SDGs連載

レースワンピース¥5590/アンティローザ(AIC.) チェックワンピース¥77000/フィルム(ダブルスタンダードクロージング) ネックレス¥3520(ヘンカ)・ブレスレット¥9800(viola)/ロードス

What’s SDGs?

SDGs ゴール

国連で採択された、2030年までに達成すべき17のゴールのことで、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略。私たちが地球に住み続けるために、貧困、飢餓、環境、教育、ジェンダー平等などの問題を世界が協力して解決することを目指す。

過去記事をプレイバック! いげちゃんが印象深かった記事は?

井桁弘恵 MORE SDGs連載

ーーこれまでを振り返って、特に記憶に残っている学びは何ですか?

いげちゃん:ゴミ清掃芸人のマシンガンズ・滝沢(秀一)さんに、ゴミの正しい捨て方法を教わってから、より丁寧に分別を心がけるようになりました(記事:Vol11.「ゴミの減らし方、正しい捨て方」)。市区町村によって捨て方のルールが時々変わることもあるし、今も捨て方に迷うことがあるので住んでいる町の捨て方を定期的に調べて確認しています。

ほかに、鎌田安里紗さんが出演してくださったサステナブルなファッションに関する回(記事:Vol2.「地球に人に優しいおしゃれへの一歩」)もとても印象に残っています。当時はまだサステナブルなファッションブランドが少なかった印象がありますが、あれから4年が経ち、“サステナブルであること”を前提に服づくりをしているブランドが増えたのはすごくいい変化だなと。あの時に教えていただいた、マイクロプラスチックファイバーの流出を減らす効果がある洗濯ネットは今でも愛用しています!

変化といえば、選挙も。同世代の『NO YOUTH NO JAPAN』代表の能條桃子さんに選挙について教えてもらいましたが(記事:Vol.10「私たちの政治参加」)、あの時から世の中が大きく変わったと思うんです。最近では「SNS選挙」という言葉もよく聞くようになったし、またいつか「選挙とSNS」といったテーマでお話ができたらうれしいです。

ーーインティマシー・コーディネーターの西山ももこさん(記事:Vol.29「インティマシー・コーディネーターという職業を通して、「性的同意を考える」」とは、対談後に実際に撮影でご一緒されたそうですね。

いげちゃん:はい、対談後にあった撮影でサポートしていただきました。インティマシー・コーディネーターの方がいるだけで、監督と演者がそれぞれの本音を飲み込むことなく、撮影を気持ちよく進められる環境が整うことを身をもって実感することができました。

いげちゃんの最新SDGs事情をキャッチ!

井桁弘恵 MORE SDGs連載

ーーSDGsの連載を通して得たことや、自身の中で変化したことはありますか?

いげちゃん:やっぱり何かを買う時や手放す時に、環境や社会に優しい選択をすることを自然と意識するようになりました。たとえば、旅行に行った時は、その土地の伝統工芸品をチェックしたり、最近だと着古した服を捨てずに染め直してまた着られるようにしたりしました。

あと、私はSNSでたくさんの方に向けて発信することがあるけど、その時の発信内容にはすごく気をつけるようになりました。今って大量消費の社会で、流行り廃りがすごく早いですよね? 流行のものってやっぱり魅力的だし、私もそういうアイテムをおすすめする投稿を見るとつい欲しくなっちゃうんです。でも、大量消費を助長するような発信はしたくないので、「流行だから」ってだけでむやみにおすすめせず、本当に長く大切にできるものやサステナブルな情報を届けたいと思っています。

ーーいげちゃんは、連載の撮影・取材の時に、日常で体験したSDGsな出来事やアイテムをスタッフによく教えてくれましたが、最近は何かSDGsを意識するような体験はありましたか?

いげちゃん:最近ではないけれど、数年前から仕事やプライベートで海外に行く機会が増えたんです。オーストラリアに滞在した時、ホテルの部屋にマイボトルが置いてあって、ガラス瓶に入ったミネラルウォーターを自由に移して持ち出せるという仕組みはすごく素敵だなと思いました!

また、ヴィーガンメニューがどのレストランにも当たり前にあることや、街中で偶然レインボーパレードも見かけて、自然環境やダイバーシティについて改めて意識するきっかけになりました。

そういえば、北欧は環境先進国とよく聞きますが、以前行訪れた時に本当に街がきれいだったんです。また、いつかそのあたりの取り組みについて現地で学びたいですね。

いげちゃんから最後にメッセージ

いげちゃん連載が始まったころは、SDGsは一部の人だけが意識して取り組んでいるものという印象が強くありました。でも今では、社会全体が取り組むべき共通の課題だという認識に変わってきていてすごくいい流れだなと感じています。

サステナブルな取り組みは、義務感から始めたり、結果を気にしすぎたりすると続けるのがつらくなってしまうと思うんです。だから、日常の中で無理なくできる小さなことから始めることが大切。たとえば、ペットボトルを捨てる時にキャップやラベルを分けるだけでも立派な一歩だと思います。

ひとりで社会を変えるのは難しいかもしれないけど、そうした小さな行動の輪が少しずつ広がっていくことで、よりよい未来を作れると私は信じています。これからもSDGsについて学びながら、私も自分にできるサステナブルな行動をコツコツ続けていくので、またどこかでみなさんとお会いできたらうれしいです! これまでこの連載を読んでくださり、ありがとうございました。

井桁弘恵 MORE SDGs連載
【井桁弘恵】いげちゃんがカットした髪をヘアドネーション!【いげちゃんのコツコツSDGs】

撮影/川原崎宣喜   メイク/山口春菜 モデル/井桁弘恵(MORE専属) スタイリスト/小林優奈 取材・文/海渡理恵