人気作品「こじらせ美術館」シリーズの第2弾も! おすすめ本3選
最近発売された本の中から、おすすめを厳選して紹介!
最近発売された話題の本から、3冊のおすすめをご紹介します。
『くもをさがす』西 加奈子
一家で移住したカナダで見つかった、乳がん。診断から治療を終えるまでの8カ月間を克明に描いた、著者初のノンフィクション作品。軽妙洒脱な文体でつづられる日々のエピソードに、ときには静かに涙し、笑い、共感する。力強く黙々と病に向きあい、ユーモアを交え努めて冷静に自分自身を見つめ続ける著者の姿に、心からの祈りを捧げずにはいられない。(河出書房新社 ¥1540)
『こじらせ恋愛美術館』ナカムラクニオ
人気の「こじらせ美術館」シリーズの第2弾。カミーユ、ローランサン、ダ・ヴィンチ、ロートレック、フジタ、ポロック、モネ、ミケランジェロ……。美術界の巨匠たちが描くあの名画の背景には、こんな“とほほ”な「こじらせ恋愛」があったとは。画家たちの代表的作品と恋愛遍歴が、カラーイラスト満載でわかりやすく解説されていて、美術鑑賞が断然楽しくなる一冊。(集英社 ¥1980)
『ぼくらは星を見つけた』戸森しるこ
丘の上のお屋敷に住み込みの家庭教師としてやってきた主人公。家には、夫を亡くした主人と小学生の男の子、ハウスキーパーが住んでいた。温かい日々を過ごすこの風変わりな4人には、それぞれに秘密があり──。野間児童文芸賞受賞作家が贈る、「新しい家族」の物語。児童文学という枠を超えて、すべての人に少しの切なさと温かな感動を与えてくれる。(講談社 ¥1540)
原文/千吉良美樹 本間香奈 ※MORE2023年8月号掲載