最近発売された本の中から、おすすめを厳選して紹介!

最近発売された話題の本から、3冊のおすすめをご紹介します。

『スタジオジブリ物語』〈編〉鈴木敏夫

おすすめ本。『スタジオジブリ物語』〈編〉鈴木敏夫

スタジオジブリの劇場版長編アニメーション1作目として公開された『風の谷のナウシカ』から、この夏公開の宮﨑駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』までの27作品の、企画立案から制作現場、宣伝戦略や経営法までも網羅した一冊。鈴木敏夫プロデューサーの責任編集で明かされる、国民的アニメーションを生み出すスタジオジブリ40年の波乱万丈の物語。(集英社 ¥1760)

『レンタルなんもしない人の“やっぱり”なんもしなかった話』レンタルなんもしない人

おすすめ本。『レンタルなんもしない人の“やっぱり”なんもしなかった話』レンタルなんもしない人

Twitterフォロワー数40万超(2023年6月現在)の著者のシリーズ第3弾。「なんもしない人(僕)を貸し出します」。コロナ禍の2022年に実際に著者に舞い込んだ、ちょっと不思議でどこかほっこり、ときどきせつない依頼の数々。「下戸の私の代わりにアルコール入りの大人のクリームソーダを飲んでほしい」、「公園でシャボン玉を一緒にやってほしい」などの、“なんもしない”報告。(晶文社 ¥1650)

『腹を空かせた勇者ども』金原ひとみ

おすすめ本。『腹を空かせた勇者ども』金原ひとみ

14歳の少女レナレナは、「公然不倫」中の母を持つ陽キャ中学生。自分たちの小さな世界の中でパワフルに生き、体重が気になりながらもいつも何かを食べてはお腹をすかせている。そんな、少女特有のあっけらかんとしたたくましさを持ち、幼く無知だけれどもまっすぐな彼女たちの姿に愛おしさがこみ上げる。『蛇にピアス』から20年。著者初の青春長編小説。(河出書房新社 ¥1760)

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原文/千吉良美樹 本間香奈 ※MORE2023年9・10月合併号掲載