佐藤勝利「デビュー当時からあまり顔が変わっていない」からこそ演じられる!? 日本初演舞台で、13歳役に大抜擢! 【本人コメント付き】
待望の日本初演。ダークファンタジーの傑作!
2024年2月10日の東京公演よりスタートする舞台『モンスター・コールズ』。世界で愛され、映画化もされた傑作の日本初演ともありすでに話題になっているこちらの作品。なんと主演は、MOREでも連載をしてくれている、我らが佐藤勝利さん。そんな大注目の舞台の魅力をご紹介!
舞台『モンスター・コールズ』って?
今舞台の原作は、『混沌(カオス)の叫び』三部作で知られるアメリカの作家パトリック・ネスによるもの。イギリスで最も権威のある児童文学賞と言われる「カーネギー賞」などを受賞しているイギリスの有名作家であるシヴォーン・ダウドの遺したメモに、パトリック・ネスが自由な発想で肉付けして書いた挿絵(絵:ジム・ケイ)付きの小説で、こちらも同じくカーネギー賞(現:カーネギー作家賞)と、ケイト・グリーナウェイ賞(現:カーネギー画家賞)をダブル受賞した。それを期にベストセラーとなり、2016年には映画化(邦題『怪物はささやく)。その後舞台化されると、イギリスやアメリカで上演され絶賛される人気作に。
13歳の少年・コナーを佐藤勝利が。実力派キャストも集結!
佐藤さんが演じるのは、主人公であるコナー・オマリー13歳。家族との関係や人間関係に悩み、孤独と絶望に苛まれる少年という難しい役柄を演じる。そんなコナーの家に現れる、謎めいたモンスター役は山内圭哉。母親役は元宝塚月組トップスターである瀬名じゅんが務める。そのほか葛山信吾、銀胡蝶など日本初演に向けて豪華キャストが集結することも話題のひとつ。
佐藤勝利「プレッシャーをいい作品にするエネルギーに」
佐藤勝利「海外の方々との作品創りは初めてで、演出の仕方もきっと違うと思いますし、刺激的な日々になると思いますので、楽しみです。今までに経験したことのない、思いもよらないリクエストやアドバイスをいただけると思うと、ワクワクします。サリーさんが演出されたイギリスのオリジナル版の舞台映像を拝見した時に感じた海外作品っぽさ、それと同時に感じた再現することの難しさ。今までにないことに、挑戦できることを楽しみにしています。
実はこの作品は、2020 年に上演される予定で、お話も伺っていました。原作や台本も読んでいて、このような作品に出られるなんて光栄だと思っていたところ、残念ながら、コロナ禍となり発表されることもなく延期となってしまっていました。この4 年の間に自分の経験値も期待値も上がっていて……、それと比例するようにプレッシャーも大きくなってはいます。ただ、そのプレッシャーをいい作品にするエネルギーに変えてがんばりたいです!
今日でまた1 つ歳も重ね、(会見日が佐藤さんの誕生日)コナーという役の13 歳とはまた離れてしまったのですが、僕はデビュー当時からあまり顔が変わっていないと言われることがあるので(笑)、見た目的には心配ないのかなと思っています。今までで演じた中でも一番若い役ですが、『ブライトン・ビーチ回顧録』で14 歳の役をやっているので、その経験を活かしながら創り上げたいと思います。家族愛を描いた作品で、コナーは特に心の動きが大きい役です。セットの仕掛けなどワクワクするところも多く、ダークファンタジーの良さが詰まった作品になると思いますので、楽しみにしていてください!」
舞台『モンスター・コールズ』
コナー・オマリー、13 歳は、窓からイチイの木が見える家で、母親との二人暮らし。母親は闘病中、父親は新しい家族を作って出ていった。学校では母親の病気がもとで、いじめられている。唯一コナーを気遣う幼なじみのリリーとも不仲になり、孤立している。そんな孤独なコナーの前に、夜中過ぎにモンスターが現れ語る。「これから三つの物語を聞かせる、私がその三つの物語を語り終えた時、お前が四つ目の物語を私に聞かせるのだ。そして、それはコナーが隠している真実でなければならない。お前は真実を語る、そのために、お前は私を呼び出したのだ」と。モンスターから語られる物語、そして動き出すコナーの日常、コナーは果たして、四つ目の真実の物語を語ることが出来るのだろうか?
【東京公演】2024年2月10日(土)~3月3日(日)@PARCO劇場
【大阪公演】2024年3月8日(金)~17日(日)@COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
原作:パトリック・ネス
原案:シヴォーン・ダウド
演出:サリー・クックソン
翻訳:常田景子
出演:佐藤勝利、山内圭哉、瀬奈じゅん、葛山信吾、銀粉蝶 / 半澤友美、高橋良輔、大津夕陽、森川大輝、倉知あゆか、池田実桜
文/MORE編集部