気がつけば、映画のはなし。今月は『しあわせはどこにある』
『しあわせはどこにある』
幸せ探しとは自分探し。 みんなに“近い”映画! (杏)
人との出会いって大切。 旅に出たくなった(游)
游)〝笑える映画が観たいね〟と選んだ今月の作品。精神科医のヘクターが、幸せとは何かを探して旅に出る物語です。 杏)コメディというより可愛い映画だったなぁ。ヘクターもダメダメだけど愛されるキャラで。 游)私はね、20代前半の頃に自己啓発本を読みあさっていた時のことを思い出した(笑)。 杏)そうなんだ! どうして読んでたの? 悩んでたから? 游)うん。とにかく、何か答えが欲しかったんだと思う。 杏)私もそういう本読むの好きだよ。引出しを〝ふき掃除〟するみたいに、頭の中に複雑にため込んだものが整理されてシンプルになる気がするんだよね。『しあわせはどこにある』って、游も私も、きっと誰しも思ってること。だから、それを探して旅するヘクターの姿にはみんな共感できるんじゃないかな。 游)私も2カ月仕事を休んでハワイに住んだことがあって。人との出会いのおかげで変わったし、成長できたと思ってる。 杏)まさにヘクターと同じだね。彼も中国、アフリカ、アメリカと、各地で出会った人に「あなたにとって幸せとは?」と聞い て、答えをノートにつづっていくんだよね。そのフレーズひとつひとつが、また素敵なの! 游)そう! 私はね、「不幸を避けるのが幸せへの道ではない」が特にグッときたな。杏は? 杏)「話を聞くことは愛を示すこと」。忘れてしまいがちだけど、大切なことだなぁと思って。でさ、この映画を観て『しあわせはどこにある』か見つかった? 游)〝小さなことで笑えること、そしてそういうことがたくさんあること〟……かなぁ。 杏)そうだよね、それくらいがちょうどいい。幸せってなんだろうねなんて語り合うこんな時間も、実はすごく幸せなのかもね。
--------------------- MORE2015年7月号・さらに詳しい情報は雑誌MOREをチェック! 取材・文/新谷里映 撮影/森脇裕介 イラスト/STOMACHACHE. ---------------------