美しい言葉で、寝る前に自分磨き! 本のプロが選ぶ「夜空のようにきらめく美しい言葉の本」3選
静かな秋の夜は、ふとんにくるまり、至福の読書時間を……。本を愛する達人たちがおすすめする、眠る前のブックガイドをご紹介。きれいになりたい、癒されたい、ドキドキしたい……その願い、今夜叶えます! 今回ご紹介するのは、心を磨ける「夜空のようにきらめく美しい言葉の本」です。
【今回本を選定したのは……MORE“おやすみ書評委員会”】 ●加藤千恵さん(歌人、小説家) 高校時代に短歌集『ハッピーアイスクリーム』でデビュー。小説も多数執筆。近著に『いつか終わる曲』、『ラジオラジオラジオ!』がある ●鳥澤 光さん(ライター) 女性誌で書評を担当。ベッド横には、エリアーデ『19本の薔薇』、衿沢世衣子『うちのクラスの女子がヤバい』など数十冊が山となり ●編集モチコ MORE編集部員。BOOKコーナー担当。夜更かしタイムのお供は、宮尾登美子『きのね』とスコッチウイスキー。そして愛犬のこだま
【おすすめの「 夜の美言葉本」】谷川俊太郎さんの『自選 谷川俊太郎詩集』
2000を超える詩の中から、詩人自らが173編を選んだ詩集。「こんなにも平易な言葉を使いながら、誰も表現できなかったことを表し続ける谷川俊太郎さんは、ずっと大好きな詩人。一生読み続けると思います」(加藤さん)
【おすすめの「 夜の美言葉本」】須賀敦子さんの『ヴェネツィアの宿』
ヴェネツィアの宿を包んだ音楽とざわめきに父を思い、留学時代の友人と一緒に東京の桜を眺める。繊細な言葉が連なるエッセイ集。「言葉が美しいあまり涙が出た経験は、後にも先にも須賀敦子さんの文章だけ。ざわついた気持ちの夜も、ふと寂しくなる夜も、このエッセイを読めば、穏やかに澄みわたった心地になれて贅沢な眠りにつけます」(編集モチコ)
【おすすめの「 夜の美言葉本」】いしいしんじさんの『海と山のピアノ』
海と山を舞台にした短編小説。「独立した9つの物語が“水”によってつながり、文字が音になり、海の声が聞こえてくる、奇跡の一冊です」(ライター鳥澤)
一日の終わりは、すてきな一冊と夢の中へ。秋の夜長の「BEDSIDE BOOKGUIDE」
MORE2016年12月号では、有名人や本のスペシャリストが「寝る前に読むのにぴったりな本」をご紹介。どれもこれも素敵な本ばかりなので、ぜひ秋の夜長のお供にどうぞ♡ 詳しくは、本誌でチェック!